日本でのキャッシュレス化が、周辺国や先進国の中でも後れを取っているという話は聞いたことがある方も多いでしょう。キャッシュレスとは、お札や小銭などの現金を用いず、カードや電子マネーで支払いを済ませることを指します。特に隣国の韓国では、国全体でクレジットカードを中心としたキャッシュレス化が著しく進んでいます。
そこまで社会全体でキャッシュレス化が進んだ理由は一体何でしょうか?また、実際にどの程度のキャッシュレス化が進んでいるのでしょうか?これから旅行で訪れたいと考えている方は、よくわからず不安に感じることも多いと思います。そこで、こちらの記事では韓国でのキャッシュレス事情についてご紹介していきたいと思います。気になる方は是非参考にしてみてください。
目次
超キャッシュレス社会韓国
韓国のキャッシュレス比率はなんと90パーセント以上とも言われています。これはアジアではもちろん、世界的に見てもかなり高い数値となります。90パーセント以上となると、ほとんどのお店や施設の利用料金が現金なしで支払えると考えても、困ることはほぼないでしょう。特に韓国ではクレジットカード払いが主流で、キャッシュレス払いを日常的にしている人のほとんどはクレジットカードを利用しています。ちなみに、日本でのキャッシュレス比率は約20パーセントにとどまっています。
キャッシュレスが広まった理由
なぜキャッシュレス化が韓国でここまで広まり、根付いているのかというと、その理由には国策が関係しています。1990年代の通貨危機に際し、韓国では個人消費の活性化を目的にクレジットカードに関する新たな政策を打ち出しました。それはクレジットカードを一定額利用することで宝くじの参加権を得ること、一定以上の年商をあげている企業にはクレジットカード取り扱いを義務化することなどを定めており、これを機に韓国に広くクレジットカードが広まりました。また、これには現金で起きやすい脱税を未然に防ぐ目論見もあったようです。
韓国旅行ではキャッシュレス払いの準備が必要?
国のほぼ全体にキャッシュレス化が進んだ、超キャッシュレス大国韓国に旅行する場合には、クレジットカード払いも準備しておいたほうがいいのでしょうか?その答えはイエスでしょう。その理由をご紹介します。
理由1・支払いトラブルの軽減
慣れない場所で慣れない通貨を用いた支払いに、トラブルはどうしても起きてしまうものです。お金を間違えて多く払ってしまったり、おつりが少なく返ってくるなど、地域によっては治安の問題もあります。その点キャッシュレス払いは支払いが早く済み、料金支払いのうっかりミスはほとんど起きません。キャッシュレス、特にクレジットカード払いは広く普及しているのでおすすめです。
理由2・現金支払いできないお店も
キャッシュレス化が進んだ影響で、現金が使えないお店まであります。その場合、キャッシュレス払いの準備を全くしていないと商品を購入したりサービスを受けることができなくなってしまいます。利用したくなくても、そうした場面を想定して支払いできる準備だけはしておいた方がよさそうです。
キャッシュレス大国韓国で注意すべきこと
キャッシュレス化が広まっていることによって会計が楽、支払いミスが少ないなどのメリットはもちろんありますが、デメリットもまた存在しています。キャッシュレス払いをするうえで特に注意すべき点をご紹介します。
注意点1・紛失や電池切れすると何もできなくなる
キャッシュレス払いにばかり頼りすぎると困ることもあるという大きな要因として、クレジットカードは紛失すると何も購入できなくなってしまうという点が挙げられます。電子マネーであればスマートフォンをなくしてしまったり電池切れを起こしてしまうことで、連絡手段と財布を同時に失うことになりかねません。管理はきちんとしなければ非常に困ることになってしまいます。どんなに便利でも多少の現金は持ち歩いておくことは得策と言えるでしょう。
注意点2・お財布の紐が緩みやすい
目に見えないお金を扱うため、どうしても財布の紐が緩みやすくなってしまうことも注意すべき点の一つです。ただでさえ旅行中は、必要ないものや高額なものまで購入してしまいがちですが、キャッシュレスという支払い方法はその場に現金がなくても可能なため、さらに散財を加速させてしまいます。利用の際はきちんと限度額や貯金について頭に入れておき、自分なりのルールを設けておくことをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?韓国では国全体にキャッシュレス化が広まっているため、特にクレジットカード払いをしたい方はお得だと言えるでしょう。基本的にキャッシュレス払いは便利な側面が大きいですが、紛失や使い過ぎなどが起こってしまう可能性もあります。それらの注意点はよく意識し、ぜひ便利なクレジットカードを利用してみましょう。
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