南アフリカの治安を考えれば海外旅行保険の加入は必須!

南アフリカの治安を考えれば海外旅行保険の加入は必須!

南アフリカと日本は1万km以上の距離があります。南アフリカと日本を結ぶ直行便はないためアジアかヨーロッパを経由しないと行けません。飛行時間は経由する国にもよりますが20時間近くかかる遠い国なのです。

訪れるために長時間かける必要があるからこそ、旅行前に治安を調べておくことが重要です。南アフリカは治安の良いイメージがありませんが実際どうなのか見てきましょう。

南アフリカの治安はあまり良くない!

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外務省は海外の危険度を4段階に分けて公表しており、旅行先を決め後は危険度を確認しておくことをおすすめします。外務省が定めた4段階評価は以下の通りです。

・レベル1:十分注意してください。

・レベル2:不要不急の渡航は止めてください。

・レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)

・レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)

南アフリカの危険度は4つの都市でレベル1に指定されています。危険度のレベル1に指定されている都市はプレトリア、ヨハネスブルク、ダーバン、ケープタウンです。特にヨハネスブルクとケープタウンは犯罪が多いことで有名です。主な犯罪としては次の4つが挙げられます。

・殺人

・強盗

・車上ねらい

・傷害

2016年4月から2017年3月の一年間に南アフリカ内で殺人事件は19,016件発生しており、一日に換算すると52件もの殺人事件が起きていることになります。強盗は140,956件、カージャックは138,172件、傷害は170,616件です。殺人事件の比率が高いのはケープタウンで多いですが、ケープタウン自体が危険なのではありません。近郊のタウンシップで殺人が多発しているために比率が高くなっているのです。

日本人が巻き込まれた事件は2017年1月から11月までに37件発生しています。特に日本人が被害に遭いやすい強盗と車上ねらいに焦点当てて犯罪の詳細をご紹介します。

南アフリカでは強盗に要注意!治安の悪い都市で油断は禁物

ヨハネスブルクやケープタウンの市街中心地では強盗が多く発生しています。特に日本人は首絞め強盗の被害に遭いやすいので注意が必要です。首絞め強盗とは、複数の犯人が後ろから突然首を絞めてその間に所持品を奪う強盗です。

駅周辺やバスターミナル付近は特に被害が頻発しているため、電車やバスを使う場合はホテルや旅行業者にあらかじめ送迎車を依頼しておきましょう。もしも強盗に銃器やナイフを突きつけられたら抵抗してはいけません。犯人を刺激せず、その場を離れてから警察に通報しましょう。

車上ねらいの被害が増加中!南アフリカの治安には気を付けて

窃盗に含まれる車上ねらいですが、ここ数年で被害が多発しています。車上ねらいにはスマッシュ・アンド・グラブとジャミングという名の犯罪があります。2つの犯罪方法をご紹介します。

・スマッシュ・アンド・グラブ:交差点で一時停車中の車から荷物を奪う

・ジャミング:車を離れている間に鞄を奪う

スマッシュ・アンド・グラブのスマッシュは車のガラスをたたき割ること、グラブは車内の荷物を奪うことに由来しています。荷物を外から見える場所に置くだけで犯罪の対象になるので気を付けましょう。実際に起きた事件の中には助手席に座っていた人が膝に乗せていた荷物を奪われた事例があります。

荷物はトランクに入れたり足元に置いたりすることで犯罪を防げます。ただし車を離れる際にトランクに入れると犯人に見られる可能性があるため、出発前に周囲を確認しながら入れなくてはなりません。スマッシュ・アンド・グラブ対策用の防護フィルムを貼ることも有効です。

ジャミングとはリモートキー周波数帯域を無効にする手口を指します。リモートキーで車にロックをかけたつもりでも犯人により周波数が無効になっていてロックがかからないのです。気づかずに車を離れると車内に置いていた鞄を盗まれることになります。

南アフリカの治安の悪さなら海外旅行保険には加入するべき!

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南アフリカの治安は良くないので海外旅行保険への加入は絶対にした方が良いでしょう。事件に巻き込まれてからでは遅いので、南アフリカへの旅行を決めたらすぐにどの方法で保険に入るか検討しましょう。保険に入る方法はいくつかあります。

・旅行カウンター

・インターネット

・保険代理店

・空港

旅行代理店から旅行を申し込むと海外旅行保険も一緒に申し込めます。手続きは旅行カウンターの担当者がすべてしてくれるので手間がかかりません。旅行代理店によっては海外旅行保険を扱っていないこともあるので事前に確認しましょう。自分で保険を選びたい場合は向いていませんが、保険会社選びに手間をかけたくない人にはおすすめです。

インターネットでの申し込みは他の方法に比べて金額が安くなることが多いです。ただし保険会社は金額の安さで決めずに補償内容をよく見極めて選択しましょう。

保険代理店で申し込む方法は、直接担当者と補償内容を確認しながら決められるので安心です。海外旅行の経験が少ないと海外旅行保険のことがよくわからず不安に感じるのでプロに相談しながら決められるのは大きなメリットです。

事前に保険へ加入しておいた方が安心ですが、手続きが間に合わなかった場合は空港で申し込むこともできます。ただし当日に申し込むのでプランの吟味ができません。なるべく当日までに保険会社は決めておきましょう。

南アフリカの治安は良くないので補償内容は充実させて!

保険はいくつかの補償がセットになっているプランと自分で必要な補償内容を選べるプランがあります。補償内容を充実させるほど保険料は高くなりますが、金額よりも安全を優先させた方が後悔しないはずです。補償内容には以下のようなものがあります。

・疾病治療費用

・傷害治療費用

・入院一時金

・傷害死亡、後遺障害

・賠償責任

・携行品損害

・航空機遅延

南アフリカを旅行する場合の保険料は2000円~3000円が一般的です。保険会社の選び方や補償内容の充実度により金額にばらつきがあるので自分が付けたい補償を入れて金額を試算してみましょう。

保険会社の選択も南アフリカの治安を考慮して決めましょう!

保険会社を自分で選択する場合は自分に合う保険会社を選ぶことが大切です。南アフリカを一人で5日間旅行した場合の保険料を安い順にご紹介します。滞在する日数や旅行者の年齢により金額は上下するので参考程度に見てください。

・au損保:1950円

・エイチエス損保:2080円

・損保ジャパン日本興亜:2190円

・ジェイアイ傷害火災:2550円

・ソニー損保:2620円

補償内容をさらに充実させるとどの保険会社も大体3000円程度まで上がります。インターネットで簡単に見積もりが取れるので試算してみましょう。料金の安さではなく補償内容をよく確認して決めてください。

治安の悪い南アフリカでは海外旅行保険の加入は絶対!

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南アフリカの治安はよくありません。事件に巻き込まれる可能性もあるので海外旅行保険に加入した方が安心して旅行を楽しむことができます。未加入のまま事件に巻き込まれて高額な医療費を払うことにならないよう、事前にしっかり対策をしておきましょう。

鞄は目の届くところに置いて油断している姿を見られないようにしてください。車を運転する際は交差点の一時停止や赤信号の停車に十分注意しましょう。油断していると窓を割られて荷物を奪われることになります。なるべく信号に捕まらないように心がけて、怪しい人物が近くにいたら交通には配慮しながら赤信号を通過するのも手です。十分気を付けて南アフリカ旅行を満喫しましょう。