2020年最新版|インドのツーリスト/プリペイドSIMの使い方

IT大国のイメージがあるインド、簡単に空港でツーリストSIMが購入できてすぐに使えると思いきや、電波が入るのに1日かかったり、そこから自分でアクティベート作業をしなくてはならなかったりと、他のアジアの国と比べても複雑な仕組みになっています。

そこでこの記事では、インドのSIMの使い方からネットに繋がる最適な方法をお伝えします。

インドでツーリスト(プリペイド)SIMの使う前の注意点

インドで使えるツーリストSIMを使う場合は、SIMフリーのスマホが必要になります。
まだお使いのスマホのSIMロック解除をしていない場合は、ネット又はお近くの店舗で手続きいたしましょう。

またキャリアによっては新しく契約して100日以内のものは、まだSIMロック解除できない規約などもありますので確認しておく必要があります。

SIMロックフリーのスマホがあれば世界中どこでも、現地のSIMに切り替えて使えるのでコスパがよく、ネットに快適で繋がることができます。

インドのツーリストSIMは複雑

海外の空港でツーリストSIMを買って使ったことがある人なら分かると思いますが、一般的には空港のSIM売り場のブースで購入すると、SIMの入れ替えからネットに繋がるまでの設定まですべておまかせで、約5分もあればネットに繋がる状態になっています。

ですがインドの場合は注意が必要です。いつも通りインドの空港でツーリストSIMは購入できても、次の点が異なります。

・電波が入るまで半日~1日かかる
インドのSIMは購入してスマホに挿してから、すぐに電波が入りません。早くても半日はかかるので、すぐに使うことはできません。

・アクティベートを自分でしなくてはならない
購入したキャリアの電波が入ると次は、SIMのアクティベート(有効化)が必要になります。

Airtelのアクティベートの方法
1:59059に発信
2:言語の選択(日本語がないので英語を選択)
3:アクティベーションを行うを選択
4:認証方法を選択(パスポート番号)
5:パスポートの下4桁と生年月日を入力
6:最後の確認で入力間違いがなければそのまま進む
7:「~後にアクティベート完了予定の通知が届く」(約15~30分かかる)

・機種によってはAPN設定も必要になる
アクティベートも完了したけどデータ通信できない場合は、APN設定ができていない場合があります。機種によっては再起動することで自動で取得するものから、手動で設定しないといけないものがあります。iPhoneは比較的自動で取得するが、アンドロイドの機種は手動が必要になる場合が多いです。

まずアクティベート完了したらスマホを再起動してみる、それでもデータ通信の電波(3G,4G、LTE)などの表示がない場合は、APNの設定ができてなかったり、国内で使っているSIMカードでインストールされているプロファイルが干渉している場合があります。

・APNの設定:「設定」>「モバイルデータ通信」>「通信のオプション」>「モバイルデータ通信ネットワーク」でお使いのSIMカードを設定する。

・プロファイルの削除:「設定」>「一般>」>「プロファイル」でインストールされている国内SIMカードのプロファイルを削除する。(帰国後再インストールすること)

通常は空港のSIM売り場の定員さんが一通りしてくれる作業ですが、電波がすぐに入らないのでアクティベートからAPNの設定までご自身で行わなければいけません。

慣れると難しい作業ではありませんが、知らない人も多いので留意しておきましょう。

また購入時に確認用の顔写真を取られます、空港の場合はデジカメで取られる場合もありますが、町中では自身でパスポートサイズの写真を用意しとかないといけません。

インドのおすすめ通信会社のSIM

インドには、大手通信会社が3社あります。

・Airtel
インドで一番人気の通信会社、空港にSIM売り場のブースが設置されています。町中でも一番良く見かけて通信も安定しているので、とりあえす迷ったときにはAirtelを選択することをおすすめします。

・Jio
2016年に参入したばかりですが、格安の料金プランと無料SIMの配布をして現在ではインドの90%をカバーするエリアで使えて人気があります。

・BSNL
インド国営の通信会社、幅広いエリアでカバーして電波が入りやすいですが、料金プランが高く使う人は少なくなっています。

インドのツーリストSIMはセールやプロモーションで価格が変動することがあるので、一般的な目安としてください。

インドのツーリストSIMの料金プランの目安

・有効期間:28日間
・回線:3G、4G、LTE
・料金:300~700ルピー(460円~1070円)
・1.5GB/日

インドのSIM・ポケットWiFiの料金比較

インドで3泊4日する場合の例

・ツーリストSIM/海外SIM 3G, 4G/LET:約1,000円(1.5GB/日)
・国際ローミング 3G, 4G/LET:13,860円(25MB/日)
・ポケットWiFi 3G:2,720円(680円/日~+受渡手数料500円)(約500MB/日)
・ポケットWiFi 4G/LET WiFi:5,120円(1280円/日~+受渡手数料500円)(約500MB/日)
・フリーWifi:無料

ツーリストSIMはアクティベートから設定までが大変なので、日本でも購入可能な海外SIMなどが便利です。場所によって通信会社を選べるので、滞在先に合わせて快適な通信会社を選ぶこともできます。

また煩わしい設定をしたくない人には、ポケットWiFiが最適です。家族やグループで使えばシェアして使えて、インド到着してすぐにネットにアクセスすることができます。

インドのツーリストSIM/海外SIMを使うメリット・デメリット

インドのSIMは使いやすくなったとはいえ、まだまだ旅行客には使いずらい印象があります。
そんなインドのSIMのメリット・デメリットをまとめてみました。

メリット
・4G/LTE回線で快適
都市部では4G/LTE回線が主流になっているので、快適にネットに繋がります。

・格安である
約日本円で1,000円ほどで購入できるので、コスパがいいです。

デメリット
・手続きが面倒
アクティベートからAPN設定まで自分で行わななければならない。

・顔写真が必要
SIMを購入するときには顔写真が必要になります。

・電波が入るまで1日とは限らない
SIM購入から電波が入るまで1日以上、2~5日かかることもあります。電波が入るまでの時間は年々改善されてますが、それでも最速で半日は必要です。

・国内の電話番号は使えない
SIMを交換するので、日本のキャリアの電話番号は非通になります。急用なので電話がかかってきても応答することができません。

インドではポケットWiFiがおすすめ

インドのSIMは旅行客には使いづらいので、現在ではポケットWiFiがおすすめです。
なんといってもインド到着してすぐにネットにアクセスできるのは、とてもストレスフリーです。

インドでツーリストSIMを使うと複雑なシステムに時間を消費して、大切な旅行が台無しです。

ポケットWiFiのメリット

・ シェアして使える
ポケットWiFiはシェアしてスマホだけでなく、タブレット、ノートパソコンなど色んなガジェットをネットに繋ぐことができます。
家族やグループで使えばコスパもよく、小型で最新のポケットWiFiはバッテリーも長持ちします。

・設定不要
ポケットWiFiは複雑な設定がいらず、電源を入れれば使えます。
旅行先の海外で難しいSIMの設定がしなくていいので、手間がかかりません。

・延長可能
利用期間は延長可能なので、もしも滞在日数が伸びても使用することができます。

イモトのWi-Fi

ポケットWiFiのレンタルで旅行好きに人気なのがイモトのWi-Fiです。

イモトのWi-Fiの特徴は

  1. 安い
  2. とにかく安い
  3. 圧倒的に安い

です。

であれば、一緒にいる人全員使えて1000円/日程度しかかかりません。

値段が何よりやすい上に超大手がやっていて受け取りから返却までサポートがしっかりしています。

デメリットといえば予約が多く、直前の予約だと在庫切れになることです。

早めに予約すれば格安でWiFi環境を手にいれられるので早めの準備をおすすめします。

まとめ

この記事では、インドのSIM事情とネットに上手くアクセスする方法をお伝えしました。

長期滞在者には現地SIMをアクティベートとして使う時間がありますが、短期旅行者には手間のかかるインドのSIMは少々使い勝手が悪いように思います。

その場合アマゾンで購入可能な海外SIMやポケットWiFiを上手く利用したほうが、快適にネットにアクセスできていいのではないでしょうか。