ヨーロッパの中でも個性的な地方都市が多いドイツ。国際都市フランクフルトのケルン大聖堂、ミュンヘンからのノイシュバンシュタイン城や東西分裂の壁があったベルリンなど見どころは本当にたくさんあります。
歴史的建造物に美しい景色、ドイツの魅力は訪れてみないと分からない、ヨーロッパの中でも人気の観光国家です。
さてそんなドイツに訪れる時に気になるのが治安状況。日本国内とは勝手が違う海外だからこそ事前に知って、準備を万端にしておきたいですよね。
ここでは、そんなドイツの治安最新情報から、ドイツの治安で気を付けたいことや、ドイツを楽しむ為のポイントをご紹介していきます。
目次
旅行は安全?ドイツの治安はいい?悪い?
ドイツの治安はヨーロッパの中では比較的良いとされています。
しかし、これはヨーロッパを基準としたもので、2017年の犯罪件数は日本の約6倍。日本の基準から比べると注意すべきポイントはたくさんあるといえます。ドイツへ行く場合には、日本ではないということを意識した危機管理を持つようにしましょう。
基本的なポイントをおさえていれば楽しい旅行ができるドイツ、事前に治安を知って有意義な旅にしましょう。
外務省発表の最新ドイツの治安情報
外務省の海外安全ホームページでは、下記のような表示となっています。
現在、危険情報や感染症危険情報は出ておりませんが、最新スポット情報や安全対策基礎データ等を参照の上、安全対策に心がけてください。
テロに注意して下さい。
※外務省 海外安全ホームページより
ドイツのテロ事件では、2016年のベルリンでのクリスマスマーケットへの車両突入事件などが記憶に新しいかと思います。このようなテロに巻き込まれない為に注意が必要です。
最新の関連情報を集まる
テロの標的になりやすい場所の滞在時間を短くし、避難経路を確認するなどの安全対策を行う。
不審な状況を確認したら、速やかにその場を離れ、現地当局などの指示があればそれに従う。
ドイツで多い犯罪や都市は?
ヨーロッパの中でも比較的安全とされるドイツでの多い犯罪は、すりや置き引き、詐欺などの軽犯罪や強盗などが挙げられます。ドイツを訪れる際は、都市別に気を付けたい場所をチェックしておきましょう。
都市 | 気を付けたい場所 |
ベルリン | 公共交通機関や繁華街。 特に夜にはコットブッサートア駅(クロイツベルク地区)ヘルマンプラッツ駅(ノイケルン地区)オスロアーシュトラーセ駅(ウェディング地区)の構内やその周辺及び地下鉄7号線や8号線(U7,U8)の車内。 日没後のティアガルテン公園(ティアガルテン地区)、ゲルリッツァー公園(クロイツベルク地区)及びマウアーパーク(ミッテ地区)など。 |
ハンブルク | ハンブルク中央駅東側のザンクト・ゲオルグ地区やレーパーバーンを中心とするザンクト・パウリ地区。特に犯罪が多発しており,スリ、置き引き等の窃盗犯罪の他強盗等の凶悪犯罪や薬物関連犯罪もあり。 |
デュッセルドルフ | デュッセルドルフ中央駅、空港、レストラン(特に旧市街)、ホテル、見本市(メッセ)開催時期の会場等不特定多数の人が出入りしている場所。 |
ケルン | ケルン中央駅やケルン大聖堂付近。 |
フランクフルト | フランクフルト中央駅北東側の風俗地区(モーゼル、エルベ、ヴェサー、ニッダの各通り) |
ミュンヘン | ビールの祭典「オクトーバーフェスト」開催時の会場や観光スポット、イベント会場、競技場、ショッピングモール、公共交通機関等不特定多数が集まる場所 |
ドイツの治安で気を付けることは?
さてどんなドイツの治安で特にどんなことに気を付けるべきか?旅行の際には今一度チェックしてみて下さいね。
夜間の一人歩き
ドイツでは夜間に特に女性が一人で歩いている姿はあまり見かけません。日本であれば女性の一人歩きも可能ですが、ドイツでは避けたほうがいいでしょう。
また男性の方でもあまり知らない場所を遅い時間に歩くのは避けましょう。夜間の移動はタクシーアプリが便利です。
街中ATM
ドイツでは日本と違って街中の建物の中ではなく外にATMが設置されています。利用する時は誰かと一緒に利用したり、背後に近づいて来る人がいないか十分に気をつけましょう。
スマホの管理
スマートフォンをちょっと置いた隙や、写真を撮ってあげると言われて渡した際の盗難事件は以前多いです。
知らない人があまりに親切な場合は少し疑ってみたほうがいいかもしれません。また、子供や知らない人に囲まれている間に、別の人がひったくるなどという事件もあるので気をつけましょう。
不審物には近づかない
誰のものか分からない荷物など、忘れ物かな?と思ってもあまり近寄らないほうがいいでしょう。
思わぬトラブルに巻き込まれないよう気をつけましょう。
お祭り騒ぎには気を付ける
ドイツでは政治的なデモや集会、またフーリガンなど安易に人が集まる場所に行くのはやめましょう。思わぬトラブルに巻き込まれないようにする為やテロ対策にもなります。
また、
大規模なイベントやお祭りなどはしっかりと現地情報を収集したうえで参加するようにしましょう。
ぼったくりバーや偽警官どなど
ドイツではぼったくりバーや偽警官などの日本人の被害がでています。愛想のいい人やあまりに親切な人は気をつけましょう。また警官などに話しかけられた場合は、身分証の提示を求め、安易にパスポートを渡すのは避けましょう。
治安が気になるあなたへ。ドイツ旅行を楽しむ為にすること
これまでの注意点ばかりみていると、ドイツはとても危ないのではないか?と思ってしまいますが、そんなことはありません。現地に住んでみると意外と安全と感じる場合も多いです。
最低限の注意で防げるトラブルですので、ドイツへ旅行中はぜひ実行してみて下さいね。
チャック付きかばんで隙をみせない
ドイツ旅行中には必ずチャックのあるカバンで、斜めかけバッグなどが便利です。リュックの場合は、勝手に開けられないよう十分に注意する必要があります。また、チャックはきちんと閉め、誰かと話している間もカバンの位置をきちんと確かめておきましょう。
服装は現地に溶け込む地味な恰好
ドイツの旅行者の中でも日本人はお洒落でよく目立ちます。できるだけアクセサリーなどを控え目に地味な服装がターゲットになりにくいポイントです。
現金は小分けにしておく
海外旅行ではよく言われることですが、現金など貴重品は小分けして持っておきましょう。万が一の場合でも最低限の現金や貴重品があると被害を最小に抑えられます。面倒でもいくつかのカバンやウエストポーチなどを準備することをお勧めします。
パスポートやカード番号控えを別に持っておく
携帯するカバンとは別のカバンの中には、パスポートのコピーやカード番号を控えたもの、カート会社の連絡先などを記載したものを持っておきましょう。
すりや盗難など万が一起こってしまった場合に慌てずに対処できます。また現地大使館などの連絡先などもあると便利ですね。
海外旅行保険は必須
私は大丈夫!とは思わずにドイツ旅行の際には海外旅行保険に加入しておくことをお勧めします。自分がどれだけ気を付けていても犯罪や事故に巻き込まれることがあります。
海外旅行保険にわざわざ入るのが面倒、高いのは嫌だと思っている人でも、海外旅行保険付きのクレジットカードが1枚あれば非常に便利。海外ではホテルの予約の際などに必ず一枚は必要なクレジットカード。そのカードに海外旅行保険がついていれば一石二鳥ですね。
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ドイツの治安まとめ
さてここまでドイツの治安についてご紹介してきましたがいかがでしょうか。備えあれば憂いなし。実際はトラブルにあう方のほうが少数です。しかしトラブルにあってしまうと旅行が台無しになってしまいますので、十分に注意して楽しいドイツ旅行を満喫して下さいね。
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