台湾新幹線は2007年に開業し、正式名称は「台湾高速鉄道」略して「高鐡(鉄)」とも呼ばれ、台湾の人にも外国人観光客にも定着しています。
台湾北部の南港駅から台北、空港のある桃園駅を経由して、南部の高雄市左營駅まで運行しています。始発から終着駅まで乗っても駅の数は12個、約90分の旅です。
今回は台湾新幹線の料金と割引制度をわかりやすくお伝えします。合わせてチケットの購入方法もご紹介します。
目次
台湾新幹線の料金は?
台湾新幹線の料金はチケットの種類によって異なります。
新幹線のチケットは3種類
台湾新幹線のチケットは大きく分けて一般と優待、団体に分かれます。
一般は大人用のチケットです。
優待は子どもと幼児が対象です。
子どもは6歳から12歳未満で、料金は一般(大人)運賃の半額になります。ただし、12歳未満で身長150cm以上のお子さんは身分証明書類が必要になります。
幼児は6歳未満で料金は無料です。ただし身長115cm以上のお子さんは身分証明書類が必要です。また、座席を使用しないことが前提になっていますので、幼児は大人1人につき2名までが無料です。座席を使用する場合や3人目からは子どもとして扱いで料金が必要になります。
団体は大人11人以上のグループが対象で、外国人でも適用になります。
発着駅と車両、列車が同じで指定席を使用することが条件になります。一般料金から5%割引になりますが、他の割引と併用はできません。
乗車日の4週間前から申し込みができ、団体割引乗車券は当日に駅の切符販売窓口で受け取れます。また、区間によっては(南港-台北など)団体切符の販売がありませんのでご注意ください。
外国人が申し込む場合、予約の手続きは公式サイトの「団体オンライン予約申込」から行うことができます。この場合乗車の前日まで手続きができます。そして予約番号の通知を受けたら、3日以内に指定の口座に代金を振り込まないと、予約が取り消されてしまいます。入金確認後、再度台湾高速鉄道から連絡があり、指定の期日に指定した駅でチケットを受け取ることになります。
「車番」は普通クラスとビジネスクラスがある!
台湾新幹線には「車番」と呼ばれる区分があり、普通車両(標準)の他にビジネス車(商務)もあります。そして、台湾新幹線は全車両禁煙です。
台湾新幹線は12両編成です。
1号車から5号車が普通車両、6号車はビジネス車(商務)、7号車がバリアフリー車、8から9号車が普通車両で、10号車から12号車が普通自由席です。
7号車のバリアフリー車は、バリアフリー席(車いす)が4席分確保されています。5号車には授乳室も完備され、ご希望の方は乗務員に声をかけてからご利用ください。
自由席
台湾新幹線は基本的に指定席ですので、自由席は割引料金になります。
乗車当日だけ発売され、空いている座席がない時には立ったままで座れません。また、国民の休日や3日以上の連休、例えば国慶節休暇では連休前日から連休終了の翌日まで自由席の設定自体がありません。
台湾新幹線の料金はいくらなの?
台湾新幹線の料金を具体的にお伝えします。
わかりやすく、最短距離の南港駅から台北駅と最長距離の始発から終点までの南港駅から左營駅を比較します。
南港-台北駅 一般普通 40元(約140円)・子ども 20元(約70円)
一般商務 設定がありません
一般自由席 35元(約123円)・子ども 15元(約53円)
団体普通 設定がありません
南港-左営駅 一般普通 1,530元(約5,360円)・子ども 765元(約2,680円)
一般商務 2,530元(約8,860円)・子ども 1,250元(約4,380円)
一般自由席 765元(約2,680円)・子ども 740元(約2,590円)
団体普通 1,450元(約5,080円)
団体商務 2,375元(約8,320円)
台湾新幹線で料金がお得な割引チケット!
台湾新幹線には料金がお得になる割引チケットがあります。ネットからの申し込みもできますので、台湾旅行の日程が決まったら早めに手続きをしましょう。
アーリーバード
台湾新幹線の公式サイトと台湾のコンビニでは「早割」を購入できます。
早割りの正式な名前は「アーリーバード」です。
アーリーバードは乗車日の5日から28日前までに普通車両の指定席を予約した場合に一般チケットが割引価格で購入できます。割引率は最大35%で20%、10%割引になることもあります。数に限りがあるので、売り切れていることもあります。
実際に乗車する際には駅で発券します。
回数券
団体割引の適用には人数が足りない時などにお勧めなのが、回数券で8回券と10回券があります。
8回券は有効期間が60日で8%割引になります。また、10回券は有効期間が30日ですが、18%割引になります。
少ない回数の方が有効期間が長いので間違えやすいのですが、割引金額が大きいので、使い方次第で大変お得なチケットです。
ホテルパック
インターネットでホテルの予約をする時に台湾新幹線の切符を同時に購入すると、一般のチケットが最大20%割引で購入できます。台湾新幹線の提携先のホテル限定ですので、それぞれのホテルを予約する際にご確認ください。
このサービスはホテルの予約と同時に行いますので、台湾新幹線のサイトからホテルパックのチケットの購入やホテルの予約はできません。
外国人限定割引チケット
台湾の旅行会社kkdayでは台湾新幹線の「外国人限定割引チケット」を販売しています。
・片道割引
・新幹線3日間乗り放題パス
kkdayの公式サイトから日本語で申し込みができますので、ご利用ください。
台湾新幹線の料金は購入方法で支払いも変わる
台湾新幹線の料金の支払い方法は、チケットの購入方法によって変わります。現地で購入する以外に日本でも予約できます。
そして、予約した新幹線のチケットは駅の窓口や自動券売機、コンビニの情報端末で発券します。コンビニでの発券には料金の他に手数料10元(約35円)必要になります。
それぞれの購入方法を説明します。
台湾新幹線の駅の自動券売機
駅の自動券売機を使用すると、窓口の混雑を回避できます。
駅の自動券売機では乗車日の28日前からの予約券から当日券まで購入できます。先ほどご紹介したチケットのほとんどが購入でき、1回で10枚まで予約できます。ただし、往復切符は往路、復路それぞれ5枚ずつ合計10枚の取り扱いになります。
支払い方法はクレジットカード(VISA、MASTER CARD、JCB)の他Apple Pay、Google Payが使用できます。クレジットカードは署名する代わりに暗証番号の入力が必要になります。また、デビットカードも使用できますが、カード発行銀行によっては振替手数料を請求される場合もありますので、ご注意ください。
台湾新幹線の公式サイト
オンライン予約でチケットを日本語で購入できます。言葉に不安がある方や、やり取りが心配な方にはお勧めの方法です。
検索サイトで「台湾新幹線の公式サイト」で検索すると日本語の台湾新幹線の公式サイトが表示されます。
「きっぷに関するご案内」をクリックすると最初に「時刻表と運賃の検索」画面が表示されます。出発駅や到着駅、又は出発日や出発時刻から検索して列車の時刻を確認してから、画面内の「台湾高鐡インターネット予約システム」のオレンジ色の文字をクリックして予約画面に進みましょう。
個人情報の取り扱いに同意してから画面の指示に従って予約を進めます。購入できるチケットは駅の自動券売機とほぼ同じですが、当日券は購入できません。
台湾のコンビニ
台湾のコンビニに設置されている情報端末で台湾新幹線のチケットを購入できます。
台湾のセブン・イレブンに設置されている情報端末「ibon」の「票券中心」をタッチして表示された画面の「交通票」をタッチ、次の画面では「台湾高鐡」をタッチします。
ここまで台湾の「ibon」の画面の表示をそのまま掲載しました。この画面表示であれば現地でも十分購入できることがおわかりいただけたと思います。
「台湾高鐡」をタッチした次の画面で「購票(Booking)」をタッチするとチケットの購入画面に進みます。
同様に台湾のファミリーマートでも情報端末「Fami Port」で購入できます。画面や手順はほぼ同じですが表記が漢字だけです。
そして、ネットで予約したチケットを発券する時は「購票(Booking)」の隣の「取票(Ticket Collect)」をタップして予約時に入力したパスポート番号や予約番号を入力します。
購入も発券も料金の支払いはコンビニのレジでできます。
T ExpressチケットAPP
台湾新幹線のチケットの予約から決済、発券まですべてを行えるアプリです。
台湾新幹線の公式サイトから、スマートフォンにアプリをダウンロードして使用します。
チケットの予約は乗車日の28日前から当日の出発する5分前まで予約可能です。そして、チケットの種類と数量は、駅の自動券売機と同じだけ購入できます。
料金の支払い方法も駅の自動券売機と同じですが、デビットカードでの支払いはできません。この他に、コンビニエンスストアや各駅で代金の支払いを行いチケットを受け取ることもできます。
また、スマートフォンのQRコード型の乗車券を利用すると直接改札を通ることもできます。スマートフォンがあれば、チケットをどこにいれたか探す必要はありません。
台湾新幹線の駅の切符売り場
もちろん、窓口でも台湾新幹線のチケットを購入することはできます。
英語でも日本語でも、担当者によっては通じることもありますが、漢字で行き先や枚数など欲しいチケットを書いた紙を見せる方法が最も確実です。
まとめ
今回は、台湾新幹線「台湾高速鉄道(高鐡)」の料金とチケットの種類と購入方法を説明しました。
日本の鉄道と同じように大人料金と子ども料金があり、子どもは大人の半額です。また、自由席やアーリーバードなどの割引は掘り出し物に出会えた喜びも感じられます。
台湾高速鉄道(高鐡)の公式サイトは、日本語でわかりやすく表示されているので、安心してチケットの予約ができます。
日本と比べると新幹線の距離は短いのですが、とても価格が安いので台湾にお出かけの際には、旅行の記念としてだけでなく移動手段としてもご利用ください。
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