別の記事で、海外旅行の現地通貨調達方法について、どんな両替方法よりもクレジットカードでキャッシングするのが一番便利であることをご紹介しました。
海外旅行にクレジットカードが便利である理由は、現金を持たずにショッピングできることだけではありません。現金の現地通貨でなければ支払えない場面に、一般的な両替方法よりもお得なレートで、かつ手数料がほぼかからずに利用できることになる、これもクレジットカードキャッシングの大きなメリットです。
今回は、具体的にどうすれば、海外でクレジットカードでのキャッシングが利用できるようになるのかを詳しくご紹介したいと思います。
目次
海外でクレジットカードでキャッシングするために必要なもの
この方法に初めて興味を持った方のために、基本的なことからご説明します。現地に行ってからATMを見かけて、使おうと思いついてもすぐ使えるとは限らず、出発前に準備と確認が必要なのです。
必要なもの1: 「海外キャッシング利用枠」のあるクレジットカード
これが最も重要です。海外旅行に向けてクレジットカードを初めて作る方は、ぜひ「海外キャッシング利用枠」がついたクレジットカードを持てるように、いろいろと調べてみてください。
すでに持っているカードにこの利用枠がついていない場合、クレジットカード会社に問い合わせて別途申請することで、海外旅行中の日程に限ってなど、一時的に利用できるようになることもあります。ぜひ確認してみましょう。
なお、クレジットカードの申し込み審査は、以前と比べて厳しくなっていると言われます。「キャッシング利用枠」が特にそうです。働き方が多様化している現在、大企業の正社員以外の方には、キャッシング利用枠は許可されづらくなっているのが現実です。
そんな中、お金を貸して利息を得ることが商売の消費者金融が発行元になっているカードは、キャッシング枠の審査も通りやすいです。消費者金融、と聞くと危ないイメージを持つ方も多いと思いますが、どんなカードでも、支払いが滞らないように自分でしっかりコントロールさえすれば、危険なことはありません。このあとご紹介する「繰り上げ返済」を毎回行い、「海外キャッシング専用カード」と使い方を限定するなら、より賢い使い方ができると言えるでしょう。
なお、キャッシング利用枠は、利用できる範囲が「国内」と限定されることもありますので、申込時には「海外」でも利用できるかどうかをよく確認することをお勧めします。
必要なもの2: クレジットカードの暗証番号
近頃日本国内では、クレジットカードで支払う際、暗証番号の入力を省略して利用できるサービスが拡大しています。このせいで、普段使う機会のないカードの暗証番号など、すっかり忘れてしまっている方も多いことでしょう。
そのまま海外旅行に出かけて、いざATM に向かったとき、暗証番号が分からないとキャッシングサービスは利用できません。そうなってからクレジットカード会社へ問い合わせても、暗証番号の通知は、郵送で1週間ほどかかるのが普通です。
ぜひ旅行出発前に、暗証番号を確認しておきましょう。私はカード会社から郵送された暗証番号通知書は、海外旅行に必ず使うスーツケースの片隅に保管しておくようにしています。
必要なもの3: クレジットカード会社へ「繰り上げ返済」する環境
キャッシングサービスを利用すると、返済日まで毎日かかる「利息」。これをできるだけ少なくすることが、クレジットカードでの海外キャッシングを上手に利用するコツです。自動引き落とし日を待たずに支払う「繰り上げ返済」を確実に行いましょう。
かかる利息の目安は、だいたい1万円利用あたり、1日4円です(年率18%のカードの場合)。この利息は、キャッシング利用日の翌日から、カード会社に繰り上げ返済を完了する日までの日数分かかります。
クレジットカード会社にキャッシング利用データが到着するまでには、たいてい3営業日ほどかかり、この間は手続きができないのですが、できるだけ早くカード会社へ連絡して、日本円換算された利用金額を聞き、カード会社指定の口座に銀行振込します。
帰国直後に手続きしてもよいですが、海外旅行日程が長い場合など、私は海外からコレクトコールでカード会社に電話をして繰り上げ返済の意思を伝えて振込金額を聞き、インターネットバンキングで振込を済ませるようなこともしています。
なお、1万円分利用したとして、返済のとき例えば「両替レートが1円下がれば支払金額も100円安くなる。明日下がるかもしれないから、もう1日返済を待ってみよう」などとは考えないようにすることも、この方法を正しくお得に長く利用し続けるコツと言えます。予想の逆を行って高くなることも十分にあり得ますからね。
海外でATMでキャッシング。操作方法が心配?
これについては「実際に1回やってみれば、コツをつかめますよ」と申しあげておきます。
日本で発行されるクレジットカードは、「シーラス(Cirrus)」か「プラス(PLUS)」提携で、カードにはそのマークが記載されています。世界のATMもこの両方に対応していることが多く、現地では同じマークを探せばよいだけです。
ATMの言語選択の画面ではEnglishを選び(日本語を選べるATMは稀です)、暗証番号を入力し、選択画面で探して選ぶべき単語は「Credit Card(クレジットカード)」と「Withdrawal(引き出し)」です。これだけ気をつけていれば問題なく引き出しできるでしょう。
あとは金額を選びます。米ドルやユーロの場合、「10」は受け付けられない傾向がありますので「20」単位で選びます。
お金が出てこない場合は、暗証番号の間違いか、何か途中の選択を間違ったのでしょう。よくあるのは、「Credit Card」ではなく「Checking」や「Saving」など銀行口座を意味する選択肢を選んでしまうことです。
海外ATMでの利用方法を、画面例付きで詳しい解説をしているサイトもありますので、直前に見ておくとより安心ですね。
海外でキャッシングを利用する際の注意点
上記以外の海外ATM利用時の注意点もいくつかありますのでご紹介しておきましょう。
空港内以外での夜遅い時間帯のATM利用は、悪い人に目をつけられるなど危険な場合もあります。利用する地域の治安情報にも気を配り、一度に大金を引き出すことはできるだけ避けながら利用することをお勧めします。
引き出し可能金額はATMによっても異なるようですが、アメリカでは1回600ドルが上限など、意外に低く設定されていることがあります。場所によっては200ドルというATMもあるそうです。これらも防犯の理由ですが、覚えておくとスムーズに引き出しができると思います。
余談: キャッシングのみで使った方がレートがお得なクレジットカード?
ここで、まだほとんど知られていないお得情報をお知らせします。
同じクレジットカードで同じ日に「ショッピング」で利用したレートと、「キャッシング」で利用したレートが異なるカードがあります!それは、JCB。
JCBは、海外で利用できるお店は限られる、と敬遠する意見もありますが、キャッシングなら「シーラス」提携なので世界中のATMで問題なく使えます。そして、ショッピングの両替レートよりもキャッシングの両替レートのほうがいつも、1円以上いいんです!
クレジットカード利用で貯まるポイントを貯めないのなら、海外で使うお金は全部、JCBカードの海外キャッシングで賄うのが最もお得なのではないかと、私は密かに思っています・・・。
まとめ
少額ずつ現地通貨を調達するのにとても便利な、クレジットカードによる海外キャッシング。日本円の現金から両替するよりずっと、レートも手数料がお得な点も大きなポイントです。両替する金額をいくらにしようかと迷ったり、多く両替しすぎて旅行が終わってから余って困ったりする心配も、もういりません。
海外旅行には、海外キャッシング利用枠のついたクレジットカードを1枚、ぜひ必ず持って行きましょう!
エポスカード
クレジットカードは海外旅行の必需品とはいっても、どのクレジットカードを作るとよいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
そんな方に胸を張っておすすめできるのが、百貨店マルイが発行しているエポスカードです。雑誌やトラベルブロガーに海外旅行用コスパ最強カードとして頻繁に取り上げられています。
海外旅行に行く際は、海外旅行保険に加入する必要があることは理解しているけど、実際海外旅行保険を使うことはなく、なんだか海外旅行のたびに海外旅行保険代5,000円程度を損した気持ちにもなりますよね。
エポスカードは年会費が永年無料であるにも関わらず、空港に向かうための鉄道代金(SuicaやPASUMOなどへのチャージ、定期券利用も含む)などで1円以上カードを利用するだけで海外旅行保険(三井住友海上火災保険提携)が無料で付いているのでカードを作ってしまえば、これらの悩みを今後将来に渡って解決してくれます。
傷害死亡・後遺障害や賠償責任の補償金額が3,000万円と無料のクレジットカードでは最高レベル手厚い保証内容になっているので、エポスカードの海外旅行保険のみでより安心して海外旅行に行くことができます。
年会費無料で海外旅行保険がついているだけでなく、他にも下記のメリットもあるので、エポスカードは海外旅行に最適かつ国内でも使えるコスパ最強カードと言われています。
クレジットカード選びや海外旅行保険選びのために時間を毎回使い続けるのをやめるために、年会費無料のエポスカードをサクッと5分で作りましょう。
JCB カード S/JCB CARD W
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