海外旅行に行くときのスマホ設定の方法や手順を詳しく解説

海外旅行に行くときにはスマホ設定をきちんとしておくことがとても大切です。なぜなら、海外旅行先ではデータ通信をしていないつもりでも自動で行われる場合があり、帰国してから突然高額なスマホ料金を請求されることもあるからです。海外で日本と同じようにスマホを自由に使いたい人と、データ通信は行わず、カメラや目覚まし機能のみを使いたい人によってスマホ設定方法には違いがあります。自分がどちらかをよく考え、目的に合ったスマホ設定を行ってから海外旅行に行くようにしましょう。

海外旅行で高額請求がこないためのスマホの設定方法を解説

海外旅行で気づかずにスマホを使っていると、帰国後に驚くような請求が来てしまうことがあります。通話やデータ通信は行わず、スマホのカメラ機能や目覚まし・時計機能だけを使いたいという人は、自動でデータ通信が行われないようなスマホ設定をしていきましょう。

「データ通信ができないようにする」ためのスマホ設定の方法は、具体的には

① データローミングをオフにする
② モバイルデータ通信をオフにする
③ 機内モードにする
④ アプリの自動更新機能をオフにする

という4点です。

データ通信はしないが、「空港やカフェのフリーWi-Fiの利用」と「通話」をしたいという人は①②④の設定をします。

通話はしないで、フリーWi-Fiだけを使いたいという人は、③④の機内モードにすれば大丈夫です。

データ通信をオフにすればアプリの自動更新がされることもありませんが、念のため「アプリ自動更新機能」もオフにしておくと安心です。

これらのスマホ設定を海外旅行前に行っておけば、「気付かないうちにデータ通信が行われていて、身に覚えがない請求が来てしまった」という事態を防ぐことができます。


海外旅行中のスマホ設定方法 iPhoneやアンドロイドのデータ通信オフにするには?

私たちが使っているスマホでは、「データローミング」といって、自分が契約している携帯会社の電波が届かない場所に行った時、その土地の携帯会社の電波を自動で借りられるというサービスがあります。

日本では、契約している携帯会社の電波が届かないような場所はほとんどありませんが、例えば日本でソフトバンクの電波が届かない場所に行ったときには、auの電波を自動で借りて通話やデータ通信を行う、というイメージです。

このデータローミングサービスは、主に海外で使う仕組みです。データローミング機能がオンになっていると、日本の携帯会社と提携している現地の携帯電話会社の電波を借りて、日本にいるときと同じようにスマホを使えるようになります。

しかし、日本の携帯会社のようにパック料金ではなく、データ通信料に比例してどこまでも料金が上がる仕組みとなっているため、日本と同じような感覚で利用していると、携帯使用料が非常に高額になってしまいます。

このような高額請求を防ぐためには、この「モバイルデータ通信」「データローミング」などの機能をオフにしておきましょう。

海外旅行中にデータローミングされないようにするには、スマホ端末で設定を変える必要があります。

これは、契約している携帯電話会社は関係なく、端末の操作で行うものです。よって、アンドロイドとiPhoneでは操作方法が異なりますので、海外旅行前に自分が持っている携帯端末を操作して「データ通信」ができないようにしておきましょう。

海外旅行中のiPhoneのデータ通信をオフにするスマホ設定方法

海外旅行中にiPhoneで自動的にデータ通信されないようにするスマホ設定方法を紹介します。海外旅行出発前に必ず手続きを行っておきましょう。

iPhoneのデータローミングオフ設定の方法は、このようになっています。モバイル通信オフの設定も同時に行っておきましょう。

① iPhoneの「設定」のアイコンをタップする
② モバイルデータ通信をタップする
③ 通信のオプションをタップする
④ データローミングをオフにする、4Gもオフにする

海外旅行中にネットを見なければ大丈夫、と思う人もいるかもしれませんが、メールやチャット、LINEのメッセージを受信するだけでもデータ通信料はかかってきますので、データローミングオフにしておく方が安心です。

海外旅行中のiPhoneのアプリ自動更新をオフにするスマホ設定方法

海外旅行中に、気付かないうちにアプリの自動更新でデータ使用をしてしまうことがあるかもしれませんので、念のためにアプリ自動更新もオフにしておきましょう。

① 設定をタップ
② iTune Store とApp Store をタップ
③ アップデート をオフにする

アップデートをオンにして、「モバイルデータ通信をオフにする(=Wi-Fiでのみアップデートを行う)」という設定方法もありますが、もし海外ポケットWi-Fiをレンタルしていた場合は、アプリの更新でそのWi-Fiのデータが使用されてしまうことになりますので、やはりアプリ自動更新はオフにしておいた方が良いでしょう。

海外旅行中のアンドロイドのデータ通信をオフにするスマホ設定方法

アンドロイドのデータローミングオフの設定方法はこのようになっています。こちらも、モバイルデータ通信も同時にオフにしておきましょう。

① 設定をタップ
② 「もっと見る」をタップ
③ モバイルネットワークをタップ
④ データローミング、モバイルデータ通信をオフにする

海外旅行中のアンドロイドのアプリ自動更新をオフにするスマホ設定方法

海外旅行中に勝手にデータ通信が行われないように、アンドロイドのアプリ自動更新をオフにする設定方法もとても簡単ですので、ぜひ忘れずにしていってください。

① Playストアをタップ
② メニューから「設定」をタップ
③ 全般から「アプリの自動更新」をタップし「自動更新しない」に変更


海外旅行で機内モードにするスマホ設定方法は簡単

海外旅行先では「カメラや目覚ましなど時計機能だけを使いたい」「通話やデータ通信はお金がかかりそうで不安だからしたくない」という場合は、スマホの設定を機内モードにして方法が一番簡単です。知らず知らずのうちにパケットを消費したり、通話料金がかかってしまったということを防ぐことができます。

先ほどの「データローミングオフ」「モバイル通信オフ」と「機内モード」の違いは、通話ができるかどうかです。

「データローミングオフ」「モバイル通信オフ」の場合は通話をすることができますが、「機内モード」の場合は、通話も一切できなくなり、カメラ機能や時計機能のみが使える状態となります。

細かい設定をする手間をかけたくない人、通話をしなくても大丈夫と言う人は機内モードにしておくと簡単にデータ通信をブロックすることができます。

スマホの機内モードの時でも「Wi-Fi」機能は使用可能

スマホで機内モードにするとデータ通信と通話ができなくなりますが、Wi-Fi機能は使うことができます。
試しに自宅でWi-Fiをしている人は、機内モードにしてみてください。一旦すべてのデータ通信ができなくなるものの、Wi-Fiを通じたデータ通信はできるようになります。

海外旅行先で機内モードにしていても、空港やホテル、カフェ、レストラン、ショッピングモールなどフリーWi-Fiが使えるところであれば、無料でネット環境を利用できますので、そのような環境があるときにだけメールを送ったり、写真やメッセージなどのSNS投稿をするという方法もあります。もちろん、LINEやスカイプなどで電話や通話をすることもできます。

海外旅行先では、フリーWi-Fiが利用できる場所が多くありますので、無料でネットを利用できる場所でのみスマホを利用するという方法もおすすめです。

ただし、海外旅行先で誤って機内モードを外してしまうと、貯まっていたメールやデータが一気に受信される恐れもあります。

機内モードは比較的解除しやすく、誤操作で機内モードの解除ボタンをタップしてしまうこともありますので、できれば「データローミングオフ」「モバイル通信オフ」「アプリ自動更新オフ」の操作も行っておくと、万が一機内モードを解除してしまっても、データ通信が行われないので安心です。

iPhoneの機内モードオンにするスマホ設定方法

海外旅行中にデータ通信しないようにiPhoneを機内モードにするには、簡単なスマホ設定をするだけで済みます。

① 設定をタップ
② 機内モードをオン、Wi-Fiをオンにする

アンドロイドの機内モードオンにするスマホ設定方法

アンドロイドでも同じように、通常のデータ通信はブロックし、Wi-Fiのみできるようにしておきましょう。

① 設定をタップ
② 機内モードをオン、Wi-Fiをオンにする


海外旅行中も日本と同じようにスマホを使いたい人の設定はどうすれば良い?

海外旅行中でも、スマホなしでは生活できないという人も多いでしょう。実際、現地のカフェやレストランを調べたり、目的地までの地図をGoogleマップ上に表示するなど、海外旅行でもスマホは大活躍してくれます。
日本にいるときと同じように色々情報を調べてスマホを活用したいという人は、海外専用のプランなどに加入していくことが大切です。

何の手続きもせずにそのまま海外でスマホを使ってしまうと、何万円、何十万円というような、非常に高額な請求がくる場合もありますので、海外旅行中にスマホを使うための手続きをしてから出発し、料金が高くならないようにしましょう。

海外旅行でも日本と同じようにスマホを使え、料金も安く抑えられるサービスとして

① 携帯会社が提供している海外パケット定額プランを使う
② 海外ポケットWi-Fiをレンタルする

という二つの方法があります。

海外用のプランに加入しないまま海外旅行先で安易にスマホを使ってしまうと、後から「パケ死」と呼ばれるような高額請求が来てしまう可能性があります。

請求額としては異常な「百万円以上」の額になってしまったとしても、免除されることはなく、必ず支払わなければならなくなります。「海外でスマホを使いたい」という場合は、そのような高額な請求が来ないよう、念には念を入れて、スマホ環境を整えてから海外旅行に行くようにしましょう。


海外旅行中のパケット定額プランを携帯会社別に解説

海外旅行中でも、日本と同じようにスマホを使いたいという人は、海外専用のパケットプランに加入することをおすすめします。ラインを使ったり、旅行中の写真をどんどんSNSにアップしたいという人は、これらのプランに加入していくようにしましょう。

ソフトバンクの海外旅行用のスマホのプラン

ソフトバンクでは、

① 海外パケットし放題
② アメリカ放題(iPhoneのみ)

という二つのプランが用意されています。

パケットし放題は、1日につき2980円でネットし放題です。アメリカ放題はiPhoneのみが申し込めるアメリカ専用のプランで、「通話とネットし放題」で1ヵ月980円と破格の設定になっています。

ドコモの海外旅行用のスマホプランは?

ドコモのスマホで海外旅行中にネットをしたい場合は、

① 海外パケ放題
② パケットパック海外オプション

の二つのプランが用意されています。

海外パケ放題はソフトバンクと同様、1日2980円でネットが使い放題です。

パケットパック海外オプションプランは、国内で契約中のパケットパックのデータ量を海外で使うことができるサービスです。定額制となっているので安心して使うことができます。

また、利用開始のタイミングを自分で選べるので「移動日の初日ではなく、二日目から利用開始にする」など、臨機応変にプラン開始時期を選ぶことができるのも魅力です。

auの海外旅行用のスマホプランは?

auでは、海外旅行中に使えるアプリ「世界データ定額アプリ」を提供しており、このアプリをダウンロードすると、24時間980円の定額で、日本で契約しているデータ量を海外でそのまま使うことができます。

海外旅行のときに事前申込をする必要はなく、日本にいるときにこのアプリをダウンロードし、海外に到着後「利用開始」のボタンを押すだけで利用を始めることができます。

日本と同じように、契約しているデータ量を超えた場合は低速になりますので、たくさんデータ通信をしたいという人は、日本にいるときにパケットを追加購入しておくと安心です。


まとめ

海外旅行にスマホを持っていくときには、帰国後に高額な請求がこないように、目的に合ったスマホ設定をしていくことが大切です。スマホを自由に使いたい人は、携帯会社各社から海外用のプランが出ていますので、事前に申し込んでいきましょう。フリーWi-Fiの環境でのみスマホを使いたいという人は、自動的にモバイルデータ通信が行われないように、慎重にスマホ設定をしていく必要があります。海外旅行中でも安心してスマホを利用できるように、しっかりと準備をしていってくださいね。

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