海外でレンタカーを利用する場合、どのような保険に加入する必要があるのでしょうか。海外旅行に行く人の中には、クレジットカードの海外旅行保険を利用する人も多いのですが、その保険が「レンタカー利用時の事故」にどこまで適用されるのか気になりますね。ここでは、海外のレンタカー保険の補償内容と、クレジットカードの海外旅行保険の補償範囲について詳しく解説していきます。
目次
海外レンタカー保険の種類を解説。必ず含まれている項目は?
海外でレンタカーを契約する場合、レンタカー保険に加入しておく方が安心です。事故で相手の人にケガをさせたり、相手の車を破損させてしまった時の補償が必須なのはもちろんなのですが、
・借りていた車が破損した、廃車になった
・乗っていた本人や同乗者がケガをしたり、死亡や後遺障害になった
・レンタカーにのせていたものが盗難にあった
というような場合のことも考えると、最低限の保険ではなく、充実したレンタカー保険に入っておく必要があります。
海外のレンタカー保険の項目は5つあり、以下のようになっています。
自動車損害賠償保険(LP・PP) | 日本の自賠責保険にあたる対人・対物保険。レンタカー料金の中に含まれています |
車両損害補償制度(LDW) | レンタカーの盗難や破損を補償してくれます |
追加自動車損害賠償保険(LSI・SIL・LIS) | LP(自動車損害賠償保険)の補償額をアップしたい場合に加入します |
搭乗者損害保険(PAI) | 本人や同乗者がレンタカー利用時に死亡またはケガをしたときの補償です |
携行品保険(PEC・PEP) | 車内の所持品が盗難や損害にあったときの補償です |
レンタカー契約に強制的に含まれているのは「自動車損害賠償保険(LP・PP)のみ」となります。これは、対人・対物に関する補償です。
運転していた本人や同乗者に対する補償は、「搭乗者損害保険」に加入していないと、補償されません。
クレジットカードに付帯している海外旅行保険では、過失があった場合は補償されませんので、
「不注意で交差点に侵入して事故を起こし、重症を負った」というような「本人に過失があったときの事故」に補償が受けられるのは、この「搭乗者損害保険(PAIのみ)」ということになります。
また、過失による事故を起こして、レンタカーが破損した、廃車になったという場合は、高額な賠償金を請求される可能性が高いので、「車両損害補償制度(LDW)」も必ず加入したい保険です。
レンタカー利用時には、英文で保険内容が提示されますので、保険の英語表記と内容をしっかりと理解して補償内容を確認し、十分な補償を受けられる状態にしてからレンタカーを利用しましょう。
海外レンタカー契約に自動的に含まれるレンタカー保険の内容を解説
海外でのレンタカー契約では、必ず「自動車損害賠償保険」が含まれています。
この自動車損害賠償保険は、「対人対物保険」のことで、運転中の事故で相手にケガをさせてしまったときの「治療費」や、相手の車を破損させてしまったときの修繕費の一部が補償されます。
注意しなければならないのは、このときに補償される金額は、国によって違うということでう。
保険で補償される金額以上の損害が出た場合は、残りは個人で支払わなければならないことになり、大きな借金を背負う可能性がありますので注意が必要です。
海外レンタカー保険の対人対物補償はどの程度補償される?国別に解説
海外レンタカー契約に含まれている保険で、どの程度まで補償がされるのかということは、国によって大きく違います。
特に、「補償金額に制限があるかどうか」ということについては、レンタカー契約をしたときにしっかりと調べておくことが大切です。
国名 | 対人1日につき | 対人1事故につき | 対物1事故につき |
カナダ | 1事故につき100万カナダドルまで | ||
ベルギー | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
フランス | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
ドイツ | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
オーストリア | 1事故につき600万ユーロまで | ||
オランダ | 1事故につき約227万ユーロまで | ||
スペイン | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
スイス | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
イギリス | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
オーストラリア | 無制限 | 無制限 | 1000万オーストラリアドルまで |
グアム | 2万5000ドルまで | 5万ドルまで | 2万ドルまで |
サイパン | 1万5000どるまで | 3万ドルまで | 1万5000ドルまで |
海外レンタカー保険で補償が受けられない場合はある?
海外レンタカー保険に加入していても、レンタル契約書の条項に違反していた場合は、保険の適用が受けられない場合があります。
例えば、
・レンタル時に追加運転手の申請をしていない状態の人が運転していて事故を起こした
・飲酒していた
という場合は、レンタカー保険であっても補償を受けることができませんので注意が必要です。
また、保険の適用には警察の証明がいるので、事故を起こしたときは必ず警察に連絡するようにしましょう。
海外旅行保険はレンタカー使用時の賠償責任が適用されない!
海外旅行でレンタカーを利用する人も多いかと思いますが、クレジットカードに付帯している海外旅行保険では、補償される範囲が限られていますので、内容を良く理解しておく必要があります。
最近では、海外旅行に行く場合、通常の海外旅行保険に費用を支払って加入するのではなく、「クレジットカードに付帯している海外旅行保険」を利用する人が増えています。
年会費無料のクレジットカードであれば、保険料を改めて支払う必要がないので費用を削減できますし、保険加入の手間も省けるということで、クレジットカード付帯の海外旅行保険を利用するととてもお得です。
しかし、純粋なレンタカー保険がついているわけではなく、
補償される部分は
・傷害死亡や後遺障害
・傷害治療費用
・携行品損害
の3点のみとなっています。
一番重要なことは「事故で相手の人にケガをさせた場合」の賠償責任は含まれていないということです。相手が重症を負った場合、莫大な金額を請求されることがありますが、クレジットカード付帯の海外旅行保険では、レンタカー使用時は除外となっています。
このように、クレジットカード付帯の海外旅行保険では、事故で相手の人にケガをさせたり、相手の車を破損させてしまった場合の適用はありませんが、現地でレンタカー契約をするときの料金には「対人・対物補償のレンタカー保険」が必ず含まれていますので心配することはありません。
ただし、補償額が無制限なのか、限度額があるのか、ということは国によって違いますので、その金額は最初にきちんと確認しておくようにしましょう。
クレジットカード付帯の海外旅行保険は過失があると補償されない
クレジットカード付帯の海外旅行保険でもいくつかの項目は補償されますが、ここで注意しなければならないのは、
・偶然ではなく、運転者の故意による事故は補償されない
・運転者に大きな過失があった時は補償されない
という2点です。つまり、どんな場合でも補償されるわけではないということです。
車を運転していて「追突された」というような場合は、偶然の事故として補償の対象になりますが、
・不注意で信号が赤なのに交差点に侵入してしまい、事故を起こした
・飲酒しているのに、車を運転して事故を起こした
・海外の右側運転に慣れておらず、道を逆走してしまった
・運転中に体調が悪くなり、それが原因で事故を起こした
というような場合は、「過失」と判断され、補償されませんので注意が必要です。
車の事故というものは、うっかりミスであったり、標識を見落としていたり、制限速度を少し超えていたりと、過失やミスが原因で起こる場合の方が多いと言えます。
そのように考えると、クレジットカード付帯の海外旅行保険は、レンタカー利用時のための補償としては、かなり不安が残ると言えるでしょう。
クレジットカード会社から「過失があった」と判断されてしまえば、一切の補償を受けられなくなりますので、やはり現地でレンタカー保険に入り、補償項目も充実させておく方が安心です。
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傷害死亡や後遺障害補償が適用される場合
クレジットカード付帯の海外旅行保険では、レンタカーを利用しているときの「偶然な事故」によって契約者が死亡したり、後遺障害を受けたときに補償されます。過失の場合は、保険金を受け取ることができませんので注意しましょう。
傷害治療費用や疾病治療費用が適用される場合
レンタカーを利用していて事故を起こした場合、そのケガの治療費は補償されます。
海外でケガをした場合は治療費が高額になる場合も多く、骨折をしたり、命に関わるような大けがをした場合は、長期に渡り入院することがありますが、補償限度額までであれば、その入院費も補償対象となります。
ただし、上記で説明したように、補償を受けることができるのは「偶然の事故」に限られ、本人の過失による場合は、補償が受けられませんので注意しましょう。
携行品損害の補償が適用される場合
事故によって携行品が破損した場合は補償を受けることができますが、運転者の過失、または故意による事故の場合は補償されません。
車内に置いていたものが盗難にあった場合でも、車に鍵をかけるのを忘れていたり、車内にカバンや財布などの貴重品を置いたままにしていた「マナー違反」の場合は「本人の過失による盗難」と判断され、補償が受けることができません。
まとめ
海外でレンタカーを利用する場合、クレジットカード付帯の海外旅行保険で補償される項目もありますが、「過失」と判断された場合は一切保険金が出ませんので、レンタカー保険に加入することをおすすめします。レンタカー契約料金に含まれる保険は「対人・対物」のみとなっており、運転者や同乗者の補償、レンタカーが破損したときの補償は含まれていませんので、万が一のためにも最低限の保険だけではなく、必ず充実したレンタカー保険に入るようにしましょう。
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