楽天カードの海外旅行保険は、年会費無料でありながら補償が充実していることが特徴で、多くの人から支持されています。
海外では日本の保険を使うことはできないため海外旅行保険に加入しておく必要がありますが、楽天カードのようなクレジットカード付帯の保険なら、費用も申込手続きをする手間もかからずに補償を受けることができるので安心です。
海外旅行に行くときは、年会費無料で楽天ポイントを貯めながら買い物やキャッシングができて、海外旅行保険もついている楽天カードがおすすめです。
目次
楽天カードの海外旅行保険だけで十分?補償内容を解説
楽天カードの海外旅行保険は、年会費無料でありながら充実した補償内容のために人気があります。
海外へ行くときには何らかの海外旅行保険に加入する必要がありますが、申込を忘れてしまうこともありますし、保険料もかかってきます。補償内容にもよりますが、北米やカナダの場合は旅行期間が5~6日で約3000円程度かかることが多いです。
しかし、海外旅行保険が付帯している楽天カードを持っていれば、申込みする手間もかからず、新たにお金を支払わなくても補償を受けることができます。
最近では楽天カードのように、補償内容が充実した海外旅行が付帯しているクレジットカードが増えてきていることから、海外旅行に行くと決まってから海外旅行保険がついているクレジットカードに新たに加入する人も多くいます。
物を買う、ポイントを貯めるというだけではなく「付帯されている海外旅行保険」に注目してクレジットカードを選ぶと、海外に行くときに海外旅行保険に加入する必要がなくお得です。
楽天カードの海外旅行保険の補償額は?
楽天カードの海外旅行保険の補償内容は充実しており、傷害や後遺障害から携行品損害まで、すべての範囲がカバーされていることが特徴です。
特に、疾病治療費用の限度額が200万円となっており、年会費無料のクレジットカードの中では、エポスカードの270万円に次いで2番目の補償内容の手厚さとなっています。
救護者費用とは、旅行先から日本までの医療搬送費用、捜索費用、海外で入院したときに日本から家族を呼び寄せるための費用などをカバーしてくれる補償です。
救護者費用と携行品損害は、年間限度額が定められていますので注意しましょう。
保険の種類 | 保険額の範囲 | 楽天カードの保険金額 |
傷害死亡・後遺障害 | 最高額 | 2,000万円 |
傷害治療費用 | 1事故の限度額 | 200万円 |
疾病治療費用 | 1疾病の限度額 | 200万円 |
救援者費用 | 年間限度額 | 200万円 |
賠償責任(免責なし) | 1事故の限度額 | 2,000万円 |
携行品損害(免責金額3,000円) | 年間限度額 | 20万円 |
海外に行った人の中で、海外旅行保険を利用する人は約3.42%となっており(29人に1人の割合)、ケガや病気の治療費用の割合が最も大きくなっています。
楽天カードは年会費が無料で傷害や疾病治療費用が充実しているため、もしも海外で病気や事故などのトラブルが起きても安心できます。
ケガや病気の治療費用、救護者費用 | 49.10% |
退行品損害 | 29.90% |
飛行機遅延や欠航、ロストバゲージ | 16.70% |
旅行キャンセルや中断 | 2.40% |
個人賠償責任 | 1.00% |
(ジェイアイ傷害火災保険株式会社が発表した2017年度の海外旅行事故データより)
楽天カードの海外旅行保険における利用付帯条件を解説
楽天カードの海外旅行保険には利用付帯条件があり、一定の条件を満たすと、海外における補償が受けられる仕組みとなっています。
クレジットカードの海外旅行保険には、カードを保有しているだけで海外旅行での補償が受けられる「自動付帯」と、条件を満たしたときに補償が受けられる「利用付帯」があります。
楽天カードの海外旅行保険は「利用付帯」となっていますので、楽天カードの海外旅行保険を利用して海外に行きたい場合は、その利用付帯条件を満たす必要があります。
楽天カードの利用付帯条件は簡単ですが、しっかりと理解していないと「条件が満たされておらず、補償を受けられなかった」ということになってしまいますので注意しましょう。
条件①自宅から出発空港までの交通費を楽天カードで出国前に決済
楽天カードの海外旅行保険では、自宅から出発空港までの移動手段のうち、一部でも出国前に決済していれば利用付帯条件を満たすことができます。
自宅から出発空港までの交通費は、例えば
・成田エクスプレスなどの空港へ行くための電車代
・自宅から空港までの乗継の一部の電車代
・空港行リムジンバスの乗車代
・自宅から最寄り駅までのバス乗車代
・自宅から空港までのタクシー代
・空港近くの駅から空港までのタクシー代
・地方空港から成田や関空などへの航空券代
などが挙げられます。
また、利用代金に制限はなく、1円以上の決済があれば大丈夫です。空港までの交通手段のうち、一部でも楽天カードで決済されていれば利用付帯条件をクリアできます。
逆に対象外となるものとしては、
・自家用車で空港に向かうためのガソリン代・高速道路代・空港の駐車料金
・空港までのレンタカー料金
・海外旅行前に空港近辺で宿泊した料金
・空港利用税
となっており、これらを楽天カードで決済しても利用付帯条件を満たすことはできませんので注意しましょう。
条件②海外旅行代金を楽天カードで出国前に決済
もう一つの利用付帯条件は、海外旅行代金を楽天カードで決済することです。旅行代金としては
・渡航先への航空券
・目的地までの乗継便の航空券
・旅行代理店で予約した海外パックツアー料金
が挙げられます。これは、全額ではなく一部の決済でも利用付帯条件を満たすことができます。
楽天カードの海外旅行保険では、これら二つの利用付帯条件のうち、どちらかが満たされていないと、海外で病気やケガなどのトラブルに合ったときにも、保険金が支払われないことになってしまいます。
しかし、利用付帯条件である楽天カードでの決済は1円以上となっており、大きな金額である必要はないのであまり負担はないと言えるでしょう。何らかの決済を忘れずに行っておけば、楽天カードの海外旅行保険の補償を受けられますので安心です。
楽天カードの海外旅行保険は子供や家族にも適用される?
楽天カードの海外旅行保険では、子供や家族は、自動的に補償対象にはならないので注意が必要です。楽天カードでは、家族カードを持っている人でないと、海外旅行保険は適用されないこととなっています。
クレジットカードに付帯している海外旅行保険では、無条件で家族も補償範囲に入る「家族特約」が自動で付帯しているカードと、そうでないカードがあります。
楽天カードの海外旅行保険では、家族特約がなく、家族への補償に対しては条件が定められています。
楽天カードでは、楽天カードの家族カードを持っている人のみ補償を受けることができます。この家族カードは18歳以上の人が持てることとなっており、18歳以下の子供は家族カードを持つことができません。つまり、18歳以下の子供は海外旅行保険の補償を受けることもできないということになります
家族カードを持っていない人がいる場合は、別の海外旅行保険に加入しておくことが必要になってきます。
家族カードを利用する人への利用付帯条件ですが、カード本会員がカード会員分の交通費や旅費を決済しても、保険の補償対象となります。各自が家族カードで個別に決済する必要はなく、手間はかかりませんので安心してください。
楽天カードの海外旅行保険の使い方は簡単!キャッシュレス診療対応
楽天カードに付帯している海外旅行保険の使い方はとても簡単です。もしもの時にもキャッシュレス診療対応となっているため、手間がかからず、ストレスなく治療を受けられるということが魅力です。
キャッシュレス決済とは、病院でかかった医療費を保険会社が直接支払ってくれるため、ケガや病気をした保険対象者が「現地で支払いを建て替える必要がない」仕組みをいいます。
キャッシュレス決済の場合は、診療費を直接楽天カードで支払うことができるので、何の心配もありません。
しかし、キャッシュレス決済に対応していない場合は、保険金が支払われるのは帰国した後となるため、現地でまず支払いを行わなければなりません。
盲腸の手術や事故の場合、支払いが数百万円にのぼることもめずらしくなく、それらの多額の治療費を一旦自分が支払わなければならないことになってしまいます。
楽天カードの場合は、病気やケガなどの場合はまず「保険デスク」に連絡をします。すると、利用付帯条件に当てはまっているのかの確認がなされます。確認が終わるとケガや病気の状態にあった提携病院を紹介してくれるので、そこで診察を受け、治療費を楽天カードで支払うだけです。
診療費を建て替える必要がなく、現地でも楽天カードを出すだけで良いので、スムーズに診療費の決済ができて安心です。ただし、保険デスクに紹介された「提携病院」での診療が条件となり、希望する病院では治療を受けられない可能性がありますので注意しましょう。
楽天カードの海外旅行保険の有効期間は3か月
楽天カードの海外旅行保険のメリットは、有効期間が3か月と長いことが挙げられます。
つまり、日本を出国してから3か月の間は、病気やケガ、飛行機遅延や退行品被害など、すべての補償を受けられるということになります。
通常の海外旅行保険の保険料は、旅行日数が多くなればなるほど高くなる傾向があります。
例えば、日本興亜損保の海外旅行保険で、旅行先が米国で3か月間の保険の見積もりを取ってみた場合、補償内容は楽天カードの5倍の額ではあるものの、保険料は7万円前後となっており、長期の旅行における保険料はかなり高くなっています。
楽天カードの海外旅行保険であれば、有効期限が3か月となっているため、長めの海外滞在でも保険料がかからずに補償を受けることができるのでおすすめです。
楽天カードの海外旅行保険は遅延とロストバゲージの補償はなし
楽天カードの海外保険では、航空機が遅延したときに補償される「航空機遅延保険」と、預けた荷物が行方不明になってしまったときに補償される「ロストバゲージ補償」がついていないことがデメリットとなっています。
航空機遅延保険では、乗継地への到着時刻から6時間以内に代替の航空機が用意されなかった場合に2~3万円の補償があります。
しかし、一般的には6時間以内に航空機が用意されることがほとんどのため、この航空機遅延保険が適用されることはあまりなく、航空機遅延保険が付帯されていなくても大きな影響はないと言って良いでしょう。
空港で荷物が紛失したり延着したりするロストバゲージでは、楽天カードの「携行品補償」で補償してもらうことができません。
携行品補償は「携行品が盗難や破損、火災などの偶然の事故にあって損害を受けた場合」と定められているからです。楽天カードの海外旅行保険では、ロストバゲージにあってしまった場合は補償が受けられないということを覚えておきましょう。
まとめ
楽天カードの海外旅行保険は、年会費が無料で補償が充実していること、キャッシュレス診療であること、有効期限が3ヵ月と長いことがメリットです。また、家族カードを持っていれば本会員と同等の補償を受けられることも魅力となっています。
楽天カードは楽天ポイントを貯められるなど、日頃の利用でもお得度が高いクレジットカードです。日常生活でも、海外旅行に行くときもメリットがあるカードですので、海外に行く前に楽天カードを作っておくことをおすすめします。