香港はMRT(地下鉄)やトラム、バスなど公共交通機関が発達しているため、アクセスには不便を感じません。
でも香港のタクシーも実はとっても使い勝手がいいんです。
日本よりもはるかに安い乗車運賃、そして日本と同じように流しのタクシーに乗っても安心な香港。
街中、たくさんのタクシーが走っているので気軽に利用するにはピッタリなんです。
暑い香港で、外を歩きたくないというときにも便利。
そんな香港のタクシーについて詳しく説明していきます。
日本と感覚は同じですが、香港でタクシーに乗るには「色」に気をつけなければいけません。
目次
香港でタクシーに乗るときは車体の色でエリアがわかれている
香港のタクシーは、日本のようにどのタクシーに乗ってもいいというわけではありません。
実は行き先により、乗るタクシーが変わってきます。
それだけ聞くと不安ですが、初心者にもわかりやすいように色分けされているのが香港のタクシー。
色さえ覚えておけば乗り間違うこともありません。
万が一、対象でないエリアのタクシーに乗ったとしても、そのタクシーは行けないので結果下ろされてしまいます。
それでは、香港ならではのタクシー事情について説明していきますね。
赤タクシー
香港全域に対応しているタクシー。
おもに九龍と香港島の中心部をメインに走ります。
初乗り2㎞までは22HKドル、それ以降は200mまたは1分ごとに1.6HKドルかかります。
緑タクシー
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緑タクシーは新界エリアに対応しています。
初乗り2㎞までは18.5ドルHKドル、それ以降は200mまたは1分ごとに1.4HKドル追加。
青タクシー
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ランタオ島エリアに対応しています。
初乗り2㎞までは17HKドル、それ以降は200mまたは1分ごとに1.4ドルの追加料金がかかります。
ちなみに、香港ディズニーランドや香港国際空港に行くときは、3色のどのタクシーに乗っても連れて行ってくれます。
その他のタクシー
上記3種類のタクシー以外にも、大きな荷物専用のタクシーもあります。
- シンキャブ
- ダイヤモンドキャブ
- プライムキャブ
これらは、通常のタクシーでは入らない荷物や車いすにも対応している便利なタクシー。
体の不自由な方もこのタクシーなら安心です。
もちろん流しのタクシーもいますが、さほど走っていないため予約して乗ることをおすすめします。
香港のタクシーの支払い方法は現金以外も可能!その他追加でかかる料金も
タクシーの支払いは、現金が主流です。
その場合もチップ制度がないため渡す必要もありません。
ただし、1HKドル以下の単位はチップ代わりに切り上げて渡してあげると、ドライバーにも喜ばれます。
また現金以外にも支払いが可能なタクシーもあるので、乗車するときに確認するといいですよ。
クレジットカード
多くはありませんが、香港のタクシーではクレジット払いも可能なんです。
お釣りの心配がないことと、両替の必要もないのでとても便利。
クレジットカードが使えるのなら、積極的に利用したほうがメリットが大きいです。
オクトパスカード
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香港の交通系ICカード「オクトパスカード」で支払えるタクシーもあります。
このオクトパスカードはMRTやトラム、コンビニなどでも利用できる便利なカードなので1枚持っておくと重宝しますよ。
トランクへの荷物は追加料金になる
香港のタクシーはトランクに荷物を入れると別に料金が加算されます。
それは1個につき5HKドルが追加に。
また旅行中は関係ないかもしれませんが、動物を持ち込むときも追加で5HKドルかかります。
ちなみに、車いすは無料で料金が取られませんが、ベビーカーは通常通り料金が追加になりますので注意してくださいね。
海底トンネルは料金に加算、さらに帰りの通行料も支払わないといけない
九龍と香港島を行き来する場合は、海底トンネルを通ります。
このトンネルの通行料は乗客持ちなので、通常の運賃に加算されます。
さらに厄介なのが、ドライバーの帰りの通行料も乗客持ちで支払わなければいけません。
つまり、往復分の通行料です。
海越えは高くつくので、よっぽどでない限りはタクシーの利用は避けた方がいいですね。
- 海底トンネル・・・10HKドル+10HKドル
- 東區海底トンネル・・・25HKドル+15HKドル
- 西區海底トンネル・・・45HKドル+15HKドル
どのトンネルを通るかにもよりますが、西區海底トンネルだと高額であることがおわかりいただけると思います。
香港でのタクシーの乗車方法はいたって簡単
香港でタクシーに乗車するのは、さほど日本とかわりません。
タクシーを停車するときだけ、日本との違いがみられます。
それでは乗車方法をくわしくご説明します。
タクシーが乗車できる場所は日本とほぼ同じ!流しのタクシーも問題なし
香港では、日本と同じように流しのタクシーに乗ることも可能です。
空車の目印は「FOR HIRE」の表示。
日本と同様、屋根が光って入れば空車の証なのでわかりやすいです。
タクシーを止めるときは手を軽くあげる
流しのタクシーに乗車するときは、手をあげてタクシーを停めます。
あまり手を高くあげなくても、正面に手をあげれば停車してくれます。
通常のタクシーの止め方はこれで大丈夫ですが、もし海底トンネルを利用したい場合は、ドライバーにもわかるようにしなければいけません。
この場合、波を打ってる形で手を動かせばドライバーが判断して、対応しているタクシーが停まってくれます。
自動ドアではないのでドアの開閉は自分で
香港に限らず、海外のタクシーは自動ドアではありません。
よって、香港でタクシーに乗る場合もドアの開閉は自分で行うようになります。
シートベルトの着用はすること
香港でも、乗客にはシートベルトの着用が義務づけられています。
これは妊婦さんでも同じ。
罰金が科せられ、これはドライバーではなく乗客に請求されます。
タクシーに乗ったらまずシートベルトを締めましょう。
香港でタクシーのトラブルに合わないための注意点
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香港のタクシーは、ぼったくりやマナーに関して厳しく指導が入っているためトラブルに合うことは少ないです。
それでも日本とは違い外国ですので、香港のルールをしっかり把握しておく必要があります。
言葉が通じないときのために目的地と住所は漢字で書いたものを渡す
もともとイギリス領だったこともあり、英語が通じるドライバーは多いです。
しかし、中国返還後は大陸からも香港に仕事を求めてきた人も多いため、すべてというわけではありません。
英語が通じなかったときのために、目印になるものを漢字で書いてドライバーに見せるとトラブルも防げます。
一方通行の多い香港では遠回り路線になることもある
香港は一方通行が多い街です。
そのため、近距離であっても遠回りしないとたどり着けないことも多々あります。
このような事情は、あらかじめ知っておきましょう。
万が一のためにレシートはとっておく
香港では、ぼったくりの被害はあまり見受けられません。
それでもトラブルが起こらないとは限らないので、レシートは捨てずに取っておきましょう。
車体番号や走行距離などが載っているので、忘れ物をしたときの連絡にも使えます。
念のためメーターが回っているか確認
香港のタクシーでは、ぼったくりの心配がほとんどないためこのようなタクシーに当たることは滅多にありませんが、念のためメーター確認だけはしておきましょう。
お釣りがない場合が多いので、高額紙幣はなるべくさける
日本でも近距離の支払いに1万円札を出すのは嫌がられますが、それは香港でも同じこと。
500HKドルや1,000HKドル札は高額紙幣のため、タクシーの支払いには使わない方が無難です。
香港のタクシードライバーは、多くのお釣りを持っていません。
その場合、お釣りが足りないときは全額支払う義務はないように決められているんです。
これは違法とはみなされないので、十分注意してくださいね。
まとめ
香港では、タクシーの車体カラーさえきちんと把握しておけば、日本と同じような流れで乗車できます。
なので行き先がどのエリアなのかは、しっかり乗車前に確認しておきましょう。
料金も日本とはくらべものにならないほど安いので、気軽に利用でき、おすすめな乗り物ですよ。