マレーシア航空の評判は?評判が落ちるきっかけとなった事故とは?

マレーシア航空は1947年に前身のマラヤ航空が設立しました。1967年にマレーシア・シンガポール航空と改称し、1971年にマレーシア航空とシンガポール航空に分かれて現在の形となっています。

ハイジャックや事故に見舞われるなど苦難が続いたため利用客が減り、現在は事実上の国有化を行うことで再建を進めています。

マレーシア航空の評判は?

マレーシア航空は2005~2010年にかけて5つ星航空会社に選ばれるほど高い評価を受けていました。しかし2014年に2つ大きな事故が起きたため乗客が激減し大規模なリストラが行われました。評判を落とすことになった2つの事故について見ていきましょう。また、2014年以前に起きた事故についてもご紹介します。

マレーシア航空の評判を落とした事故①

2014年3月8日、マレーシアのクアラルンプールから中国の北京に向かっていたマレーシア航空370便が消息を絶ちました。その後2015年7月29日にフランス領レユニオンで航空機の残骸やスーツケースが発見されたことで、航空機はインド洋に墜落した可能性が高まりました。

しかし乗客乗員の遺体は見つかっておらず、墜落した原因もわかっていません。マレーシア政府の対応が遅れたことや操縦士に関する情報が出回ったことから、色々な憶測が飛び交うことになり大きな混乱を招いた事件となりました。

マレーシア航空の評判を落とした事故②

2014年7月17日にオランダのアムステルダムからマレーシアのクアラルンプールに向かっていたマレーシア航空17便が撃墜され、ウクライナに墜落しました。乗員乗客298名は全員死亡し、撃墜による航空事故としては史上最悪の死者数となっています。

ロシア製のミサイルによって撃墜されたことは判明したものの、何の組織が発射したのかはわかっていません。欧米やウクライナ政府は親ロシア派武装勢力がミサイルを発射したと主張する一方、ロシア側はウクライナ政府軍による撃墜だと反論しています。

マレーシア航空が評判を落とす前の事故

1977年12月4日、マレーシアのクアラルンプールに向かっていたマレーシア航空653便がハイジャックされて墜落しました。乗客乗員100名は全員死亡しています。1995年9月15日にはマレーシア航空2133便が着陸に失敗して乗客乗員34名が死亡する事故が起きました。

事故後に評判の落ちたマレーシア航空で変わったこと

マレーシア航空の機内食はイスラム教徒向けの豚肉を使わない料理が提供されています。チキンか魚を選ぶことができ、そばやパンがついてきます。料理はおいしいままですが、事故前はスプーンやナイフがステンレス製だったものが事故後はプラスチック製に変わりました。

見た目の豪勢さは少し薄れたものの味は変わりません。他の航空会社よりも品数が多い特徴もそのままなので特に問題ないでしょう。

マレーシア航空は評判が落ちたがサービスは低下していない

2つの事故によって評判は落ちましたがサービスは低下していません。かつては5つ星の評価を受けていたこともあり、他の航空会社に比べて快適なフライトを楽しめるのです。マレーシア航空のサービスの特徴をご紹介します。

・無料でアルコールが飲める
・機内映画は日本語で見られるものもある
・客室乗務員が民族衣装を着ている

マレーシアはイスラム国家ですが機内ではアルコールを飲むことができます。ビールはマレーシアのものなので、現地の味を楽しめます。また、機内映画は日本語で見られるものもあるのでフライト中に退屈することがありません。英語版の方が種類は豊富なので、英語がわかる場合はより選択肢が広がるでしょう。

客室乗務員は民族衣装を身につけているためマレーシアの雰囲気を機内で味わうことができます。鮮やかな柄の生地にスリットが入っていて華やかです。

評判の落ちたマレーシア航空以外の5つ星航空会社

航空会社を1つ星から5つ星までで5段階評価をしているのは、イギリスにある航空サービスリサーチ会社のスカイトラックスです。評価している項目は空港のラウンジや客室乗務員などさまざまで、乗客からの満足度も反映されています。現在5つ星を獲得している航空会社を見ていきましょう。

・エバー航空
・アシアナ航空
・カタール航空
・キャセイパシフィック航空
・ガルーダインドネシア航空
・シンガポール航空
・ルフトハンザドイツ航空
・全日本空輸
・日本航空

マレーシア航空は事故後格付けされていないためランクインしていませんが、現在も国際的に高い評価を受けていることは確かです。日本の航空会社2つが5つ星を獲得しているほか、韓国やドイツの航空会社も選ばれています。

まとめ

マレーシア航空は事実上の国有化となり、現在は再建を進めています。しかし、経営状況は改善してきたものの依然として厳しい状況であることには変わりありません。

格安航空会社との差別化を図るためサービスレベルを向上したり、採算のとれない路線は運休したりと経営を安定させる努力を続けています。マレーシアを訪れる際にはマレーシア航空を利用して、評価の高いサービスを体感してみてください。

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