もとはイギリス領だった香港は、アジアの流通の拠点としても栄えている経済都市。
日本からのフライトも短いため、週末旅行にもおすすめの香港です。
海外にいくとかならず迷う現地の通貨やお金事情。
香港の通貨には特徴があり、初めは戸惑うことも。
まずは香港の通貨事情をしっかり把握して、セットで行くことの多いマカオの通貨も合わせてみていきましょう。
香港の通貨は香港ドル
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香港の通貨は香港ドル(HK$またはHKD)になります。
通貨の表示は香港の頭文字を取っているので分かりやすい。
でも、香港の通貨には面白い仕組みがあるんです。
香港ドルは発行する銀行が3つあるため、同じ金額でも3種類存在
香港では国の通貨を発行している銀行が、なんと3つも存在します。
その銀行は
- 香港上海銀行(HSBC)
- 中国銀行
- スタンダード・チャータード銀行
それぞれの銀行が香港の通貨を発行しているため、デザインも必然的に3種類になります。
通貨の種類はのちほど説明しますが、HK$10紙幣は「香港政府」のみが発行のためこちらは1種類。
3銀行とも各通貨の色の統一はされていますが、デザインで判断すると見間違うこともあるため、通貨の単価(数字)をよく確認する必要があります。
なお硬貨は、香港政府のみが発行をおこなっており、新旧入り混じった硬貨が流通しているので、こちらも困惑します。
香港ドルは紙幣が6種類、硬貨は7種類ある
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それでは香港の通貨の種類も合わせてみていきましょう。
香港ドルは紙幣が6種類あり、硬貨は7種類。日本よりも若干多い種類です。
紙幣の種類 | |||||
10HK$ | 20HK$ | 50HK$ | 100HK$ | 500HK$ | 1,000HK$ |
硬貨の種類 | |||
1HK$ | 2HK$ | 5HK$ | 10HK$ |
10¢ | 20¢ | 50¢ | - |
HK$10は紙幣も硬貨もあります。
香港ではICカード「オクトパスカード」が便利
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香港にも交通系ICカード「オクトパスカード」が流通しています。
このICカードはMRT(地下鉄)やバス・トラムの運賃に使えるのはもちろん、日本と同じくコンビニやレストランなどでみ利用が可能。
日本と同じく割引があるのでとても便利。
旅行で現金払いにすると、細々したお釣りはけっこう邪魔だったりします。このカードにあらかじめチャージして使えば、お釣りの心配もありませんよ。
オクトパスカードは空港やコンビニなどで購入でき、HK$50のデポジット付き。さらに公共機関で残高が足りなかった場合は、1回に限りこのデポジットから支払われる仕組みとなっています。
チャージも簡単なので、香港に滞在するときには1枚持っておくと大変便利です。
香港は消費税がいらない都市
なんと香港には消費税というものがありません。どの商品、どのブランド品を買っても消費税を取られないんです。
なので、ブランド品を買ってもVAT(付加価値税還付システム)の手続きをする必要もないので楽。
ちなみに、関税や酒税(アルコール度数30度未満)も、香港では取られません。
香港ではおとくに買い物ができるチャンス。
カード社会の香港では、決済レートを香港通貨にするとよい
次は香港のクレジットカード事情についてです。
香港では、クレジットカードが必需品といわれるほどのカード社会。現金も少額で済むので、旅行には大変便利ですね。
それでは香港のクレジットカード事情をくわしくお伝えします。
香港ではほとんどの場所でクレジットカードが使える
香港ではクレジットカードが大変便利。
それはほとんどの場所でカード払いがOKだからです。
ただし、日本でもそうですが小さな個人商店や食堂、屋台などはクレジットカードは使えません。
現金は多少持っておく必要があります。
カード社会の香港でもクレジットカードの種類には注意を
クレジットカードの普及が進んでいるため、支払いにはさほど不便を感じない香港。
しかし、ここで注意点が。
香港で使えるクレジットカードの国際ブランドは、対応していないものもあります。
使える国際ブランド |
Visa |
Master Card |
銀聯 |
使えない国際ブランド |
JCB |
アメックス |
ダイナース |
VisaとMaster Cardなら、心配することなく使えます。1枚は必ずVisaかMaster Cardを持っていくことをおすすめします。
また使えない国際ブランドも、全くダメなわけではありません。
JCBは、日系や高級なお店では使える場合もあります。
ただし、すべてのお店がそうではないので、やはりVisaかMaster Cardを持参するのがベスト。
カード決済のときは香港レートで支払うと手数料が安い
クレジット決済をするときは、支払い通貨についても気にする必要があります。
支払うときは「香港ドルの決済」を選択するようにしましょう。
その方が手数料を安くすることができます。
ときには、お店の人が親切に?勝手に日本円決済をしてくれるところもありますが、その場合は香港ドル決済への変更をお願いしてください。
レシートに日本円が記載されているので、そこで判断しましょう。
香港とマカオをセットで行く場合は通貨に注意
香港と同じく「特別行政区」に指定されているマカオでは、独自の通貨があります。
これは香港とは違う通貨。
香港~マカオ間は簡単に行き来できるので、セットで回る人も多いでしょう。
マカオの通貨についても、くわしく説明しますね。
香港とマカオでは通貨が違う
香港が香港ドル(HK$)に対して、マカオも独自の通貨がありパカタ(MOP)というもの。
マカオに入ったらまた両替が必要なのかと思いますが、マカオでは香港ドルも使うことができます。
というよりも、香港ドルの方が主流で使われています。
なのであえてパカタに両替する必要はありません。
パカタを手にするときは、お釣りをもらうときと思ってもらえば大丈夫。
そして便利なのは、パカタと香港ドルはほぼ一緒のレート。
レートの心配なく、表示された単価をそのまま香港ドルで支払えば問題ないんです。
マカオから香港に行く場合はパカタを使い切る
マカオでは香港ドルを使っても全く問題ありませんが、逆に香港でパカタを使うと嫌な顔をされることもしばしば。
パカタを持っている場合は、なるべくマカオで使い切ることをおすすめします。
マカオでの支払いは、香港ドルとパカタを混合して支払うことが可能。
お釣りでどうしても増えてしまうパカタは、支払いのときに一緒に混ぜて使い切りましょう。
東洋のラスベガス マカオでのカジノの通貨について
マカオに行く目的の一つに、カジノを楽しむことが含まれていませんか?
マカオのカジノ事情は、あのラスベガスをしのぐほどの勢いです。ラスベガスよりも収益が多いのはご存知ですか?
そんなカジノで熱いマカオですが、カジノの通貨はパカタを使うのか香港ドルなのか迷います。
マカオのカジノでの通貨は、香港ドルと覚えておきましょう。
一部、パカタも利用できるカジノもありますが主流ではありません。
もしパカタしか持っていない場合でも大丈夫。
カジノ内には香港ドルへの両替機もあるので、ここで両替してカジノを楽しみましょう。
まとめ
中国の特別行政区に指定されているとあり、香港の通貨は独特です。
ポイントさえ押さえれば、支払いもスムーズに行うことができます。
また香港はクレジットカードが幅広く利用できるので、現金は少額でも問題ありません。
マカオとセットで行かれる場合は、通貨の確認もしておきましょう。