ベトナムの通貨ドン(VND)と旅行費の準備|現金とカードの使い分け・両替時の確認手順

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2026年9月7日:公式情報に基づき本文を更新しました。

ベトナム旅行のお金は、「出発前に予約・決済を済ませる費用」「現地で現金を使う予定の費用」「使わずに済めばそれでよい緊急予備費」の3つに分けて考えると、現金をいくら用意すればよいかを自分で決められます。ベトナムの通貨はドン(VND、記号は₫)です。ベトナム政府観光局の案内では、規模の大きな旅行費用については対応する店舗・施設でカード払いができる一方、現金も必要になると説明されています。つまり「現金は最低限だけでよい」「カードだけで足りる」と一律に決めつけるのではなく、自分の旅程で現金が必要になる場面を数えることが出発点になります。

この記事では、通貨の基本、現金とカードの役割分担、予算の組み立て方、出発前の準備手順、両替やATMでのつまずきへの対処、そしてよくある質問までを順番に扱います。

ベトナムの通貨はドン(VND、₫)

ベトナムの通貨単位はドンです。アルファベット3文字の通貨コードではVND、記号では₫が使われます。現地では「ベトナムドン」と言わずに単に「ドン」と呼ばれる場面が多く、値札やレシートでは単位が省略されて数字だけが示されることもあります。支払う前に金額の桁を目で確認し、迷ったら店員に金額そのものを確認してから紙幣を渡すのが確実です。

円とドンの為替レートは日々変動します。そのため「◯ドンは何円」という固定の換算式を暗記するのではなく、出発前と現地でその時点のレートを確認し、金額の大きな支払いのときだけスマートフォンの電卓で計算する、という運用のほうが誤差が出ません。なお、この記事で金額の例を挙げる場合も、それは相場や実際にかかる費用ではなく、あなたが自分で設定する仮の予算として扱ってください。実際の費用を保証するものではありません。

現金とカード、どちらを使う場面か

支払い方法は「費用の性質」で分けると整理しやすくなります。下の表は判断の目安で、実際に使えるかどうかは店舗・施設ごとに異なります。

費用の例 主に想定される支払い方法 事前に確認すること
航空券・宿泊の予約 出発前のカード決済 決済通貨、キャンセル条件、控えの保存
ツアー・入場料・送迎 予約時のカード決済、または現地払い 現地払いの場合の通貨と支払い方法
飲食店・小売店 店舗によりカードまたは現金 その店でカードが使えるかを支払い前に確認
市場・少額の移動など 現金 手元の少額紙幣が足りているか
緊急時(体調不良・紛失) 現金とカードの両方 連絡先、カード停止の手続き方法

ここで押さえておきたいのは、カード決済は「支払いを済ませる手段」であって、現金を手に入れる手段ではないという点です。現金が必要な場面が旅程に残っているなら、その分は両替やATMでの出金で別に用意する必要があります。逆に、宿とツアーを事前決済しているなら、現地で持ち歩く現金の出番はその分だけ減ります。

予算を3つに分けて組み立てる

区分 中身 準備の考え方
予約済みの費用 航空券、宿泊、事前予約のツアー 出発前に決済し、予約控えを保存しておく
現地で現金を使う予定 食事、移動、買い物、現地払いの入場料 「1日に使う上限」を自分で決め、日数分を合計する
緊急予備費 予定外の移動、医療機関の受診、通信手段の再手配 使わない前提で、普段使う財布とは分けて保管する

計算の順番は単純です。まず旅程を見て、現地で現金払いになりそうな費用に印を付けます。次に「現地で現金を使うのは1日あたり◯円まで」と自分で上限を決め、日数を掛けます。最後に緊急予備費を足します。この合計があなたの現金予算であり、繰り返しになりますが実際の費用を保証する数字ではありません。旅程に公共交通や市場での支払いが多く含まれるほど現金の出番は増え、都市部の施設で事前決済を済ませているほど減ります。

出発前にやること(手順)

  1. 旅程を書き出し、現地で現金払いになりそうな費用に印を付ける。
  2. 印を付けた費用を合計し、1日あたりの現金上限と緊急予備費を決める。
  3. 持っていくカードを選び、有効期限と利用可能枠を確認する。
  4. 海外利用の設定(利用通知、キャッシング枠の有無、暗証番号)を確認する。キャッシングを使う可能性があるなら、枠の設定は出発前に済ませる。
  5. カード会社の連絡先と、加入している保険の連絡先を、紙とスマートフォンの両方に控える。
  6. 現金は一か所にまとめず、持ち歩く分と宿に置く分を分ける計画を立てる。
  7. 到着後に最初に現地通貨を用意する場所(空港、銀行、公認両替所など)の候補を決めておく。
  8. 予約控え、パスポートの写し、保険の証券番号を、通信が使えない状況でも見られる形で保存する。

現地で現金を用意するときの確認点

両替は、銀行や空港、公認の両替所など、事業者として営業している窓口を選びます。比較するのは掲示レートだけではなく、手数料を含めて最終的に受け取る金額です。レートが良く見えても手数料が別に引かれることがあるため、渡す金額と受け取る金額をその場で確認し、明細や控えを受け取ってください。窓口を離れる前に金額を数えるところまでが手順です。

ATMで現地通貨を引き出す方法もあります。クレジットカードの海外キャッシングは借入なので利息が発生します。一方、デビットカードでのATM出金は自分の預金からの引き出しであり、借入ではありません。どちらも設置者側の手数料や為替の扱いが関わるため、「必ずこれが一番安い」と言い切れるものではありません。自分が使う予定の方法について、費用の内訳を出発前に確認しておくのが現実的です。

よくあるつまずきと対処

金額の桁を取り違える

数字だけが示される場面では、桁を1つ読み違えたまま紙幣を渡してしまうことがあります。支払い前に金額を復唱する、電卓画面を見せてもらう、受け取ったお釣りをその場で数える、という3点を習慣にすると防げます。

現金かカードのどちらかに偏る

現金だけにすると紛失時に立て直しが難しく、カードだけにすると現金しか受け付けない場面で詰まります。両方を持ち、それぞれを別の場所に分けて保管しておくと、片方が使えなくなっても行動を続けられます。

控えを受け取らない・確認しない

両替やATM利用の控えは、金額の食い違いに気づいたときの唯一の手がかりになります。受け取って保管し、帰国後に利用明細と突き合わせられるようにしておきます。

支払い時に「日本円で決済しますか」と聞かれる

海外の店舗やATMでは、現地通貨建てか日本円建てかを選ぶ画面が出ることがあります。日本円建てを選んだ場合は店舗やATM側の換算が適用され、カード会社側の換算・手数料とは別の条件になります。どちらを選ぶにしても、表示された金額と通貨を確認してから確定してください。

カードで払うときの費用と、保険条件の確認

カード決済に伴う費用は、カード会社の公式案内で確認できます。エポスカードの場合、海外でのショッピング利用には海外事務手数料3.85%が加算されると公式FAQで案内されています。仮に、Visaのレートで円に換算した買い物の金額が10万円だったとすると、この手数料は3,850円という計算になります(説明のための仮定の金額です)。一方、海外キャッシングにはこの海外事務手数料はかからず、借入の利息が実質年率18.0%、ATM利用料が1万円以下で110円・1万円を超える場合は220円と案内されています。仕組みが異なるため、どちらが安く済むかは利用額や返済までの日数で変わり、現金・カード・その他の手段のどれかが常に最安だと断定することはできません。

一般エポスカードは年会費永年無料で、海外旅行傷害保険は利用付帯です。対象となる支払い・補償対象者・限度額を確認し、必要な補償が足りるか判断しましょう。

旅行前に確認したい、エポスカードの保険条件

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年会費と保険の適用条件

一般エポスカード(Visa)は年会費永年無料で、海外旅行傷害保険は利用付帯です。対象になるのは、宿泊を伴う募集型企画旅行代金、または公共交通乗用具(電車・バス・航空機など)の料金をこのカードで支払った場合。カード発行日の翌日以降に日本を出発する旅行が対象で、カード利用より前の期間は含まれません。

出発前にしておくこと

  • 対象の募集型企画旅行代金か公共交通乗用具の料金を、出国前にエポスカードで決済しておく(この場合は旅行開始から90日間かつ旅行期間中が補償期間)
  • 出国後に初めて対象の公共交通乗用具料金を支払う場合は、その支払時から90日間かつ旅行期間中が対象
  • 補償対象は会員本人。エポスカードVisa/ゴールドの会員同士で代表者がまとめて支払う場合の特則はありますが、カードを持たない家族まで自動的に対象になるわけではありません

補償の目安(2026年9月7日時点・公式ページ記載)

疾病治療費用 最高270万円(1疾病につき)
傷害治療費用 最高200万円(1事故につき)
死亡・後遺障害 最高3,000万円(治療費の枠ではありません)

補償対象外となる事由や、項目ごとの限度額があります。実際に使うときの条件は公式ページで確認してください。

向いている人/別途保険も検討したい人

対象の旅行代金をこのカードで支払う予定があり、年会費をかけずに備えを一枚足したい人には向きます。一方、長期滞在や医療費の高い地域への渡航、家族全員を補償したい場合は、上の限度額で足りるかを見て、不足分は別途の海外旅行保険や既存の保険(他カード付帯・共済など)で補う判断が現実的です。申し込みには審査があり、発行時期は保証されません。出発日から逆算して余裕をもって手続きしてください。

エポスカード公式:海外旅行傷害保険公式FAQ:海外でのご利用時の為替レート(2026年9月7日確認)

よくある質問

Q1. ベトナムの通貨は何ですか。

ドンです。通貨コードはVND、記号は₫で表記されます。現地では単に「ドン」と呼ばれます。

Q2. 現金はいくら持っていけばよいですか。

一律の正解はありません。予約済みの費用、現地で現金を使う予定の費用、緊急予備費の3つに分け、現金部分だけを自分で決めた1日の上限×日数で計算してください。旅程に現金払いの場面が多いほど必要額は増えます。

Q3. カードだけで旅行できますか。

ベトナム政府観光局の案内では、規模の大きな旅行費用は対応する店舗・施設でカード払いができる一方、現金も必要になると説明されています。カードだけで完結する前提では組まず、現金の用意も併せて計画してください。

Q4. 両替は日本と現地のどちらが得ですか。

条件によって変わるため、どちらが得と断定できません。比較するときは、レートだけでなく手数料を含めた「最終的に受け取る金額」で並べ、ATM出金を使う場合は利息や利用料の有無も含めて確認してください。

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