カラカスは南米ベネズエラの首都であり。人口は約200万人と同国内で最も多くなっています。
ベネズエラというとしばしばニュースで国内政治の混乱が報道されており、不安定な状況にある都市としての認識を持たれています。
では、実際にカラカスの治安はどうなのでしょうか?
今回はベネズエラの中でもカラカスに絞って解説を行い、治安状況や注意すべきポイントについて解説していきます。
目次
カラカスの治安について

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カラカスの治安はどのような状況になっているのでしょうか。
ベネズエラは全体的に治安の悪い国と言われていますが、カラカスについてもやはり治安は良くないのでしょうか。
以下、解説していきます。
外務省によるカラカスの治安評価

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外務省によるカラカスの治安状況(危険情報)が発表されていますが、結論から言うとカラカスの治安は非常に悪いといえます。
危険レベルは最低1~4レベルで評価されており、レベル1は十分注意が必要というレベルであり、レベル2は不要不急の渡航は避ける、レベル3は渡航はやめてください、レベル4は退避勧告になっています。
レベル1でも安全とは言えない状態にありますが、カラカスの危険レベルは3と評価されています。
危険レベル3ともあると、もはや日本では考えられないような治安の悪さとなっており、相当な注意が必要となります。
カラカスで注意すべき点①犯罪
まず、カラカスは犯罪率の高さが世界でもトップクラスになっています。
軽犯罪から重大犯罪まで大量に発生しており、特に殺人の発生率が特に高くなっています。
単純な比較はできないものの、日本よりも数十倍もの危険性があると言われているのがカラカスであり、とにかく足を踏み入れた際には軽快を怠ることはできません。
銃を使用した犯罪も頻発しており、一般市民でも簡単に銃を入手できることから何気ないトラブルで銃を使用して人を殺してしまうということもあります。
また、ベネズエラにはマフィア組織が多く存在しており、特にカラカスではその活動規模も大きくなっています。
その他にも強盗や窃盗などの犯罪も多発しています。
銃を使用して人を脅して物品を奪うという犯罪も多く、観光客を狙った犯罪も頻発しています。
警戒していても犯罪に巻き込まれる可能性があるので、カラカスに行く際にはまずは単独行動は避けること、スラム街に近づかないこと、夜に出歩かないということを徹底してください。
カラカスで注意すべき点②デモ
ベネズエラは国内の政治体制が混乱状態にあり、世界的にも問題市されています。
かつてベネズエラを率いた独裁者であるウーゴ・チャベス氏の死後、彼の意思を継いだマドゥロ氏が国内を混乱に陥れ、マドゥロ派と反マドゥロ派の対立が激しくなっています。
マドゥロ氏は政治家になるまではバスの運転手だったという異色の経歴を持つ人物であり、チャベス氏と比較すると政治的手腕やカリスマ性にも欠け、それが国内の経済的な混乱を招いています。
マドゥロ氏が反体制派を徹底的に排除するという力技に出たことから民衆の反発が高まり、それにより立ち上がったグアイド氏が暫定大統領に任命されるなど、2人の大統領が存在するという異様な状態となっています。
デモは引き続き発生しており、首都カラカスでは特に大規模なデモ行進が実施されています。
混乱は収まる様相を見せず、いつどこでデモが起きるかわかりません。
日本でも政治的な問題提起のためにデモ行進がおこなわれることがありますが、日本のデモと同じものとして捉えることはすべきではありません。
暴力も辞さないという姿勢でおこなわれるデモは、死者を伴うこともあります。
興味本位で近づいたり写真を撮影しようとすると襲撃される可能性もあるので、注意してください。
カラカスで注意すべき点③衛生・医療
ベネズエラは国内の混乱に伴い、インフラや医療体制が十分に整っていません。
首都カラカスの衛生状態は非常に悪く、政治的な不安定さに伴い街の整備が進んでおらず、ゴミで溢れかえっている地域もあります。
衛生状態の悪化が感染症を引き起こす可能性もあり、外務省のホームページでもコレラに対する注意喚起が出されています。
また、外務省によれば、カラカスにある私立病院は能力の高い医師がおり、また医療設備が発達している一方で、公立の病院については医療環境や衛生レベルが壊滅的な状態とされています。
万が一体調を崩してしまった場合に病院に行くとしても、公立の病院に行くのは避けましょう。
軽微な怪我や病気に対しても満足な治療を受けることができない状態にあるとされており、余計に状況を悪化させてしまう可能性があります。
ベネズエラは地下資源が豊富にあり、その資源に対して世界各国が注目を集めてはいますが、それをうまく活かし切ることができずに、国家としてはまだまだ貧しい国です。
日本では当たり前に受けることのできる治療や医療サービスを受けることも、カラカスでは困難になることもあります。
トラブルに巻き込まれないようにすることはもちろんですが、体調を崩さないようにするという対策も大事です。
水道水は飲まずに、水を飲む際には店舗でミネラルウォーターを購入するようにしてください。
カラカスの治安対策を十分におこなうこと

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カラカスの治安は悪く、また衛生面にかんしても非常に悪い状態にあります。
トラブルを未然に防ぐというのがベストですので、もしカラカスに行くという場合には、事前に治安対策をしっかりと練ってから行くようにしましょう。
危険情報は最新のものを確認しておく

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まずカラカスに行く前には、事前に現地の危険情報を確認しておきましょう。
外務省発表の危険情報は定期的に更新されているので、必ずホームページで確認してから行くようにしましょう。
危険レベル確認するだけでなく、何が危険なのかについても確認しておくことで心の準備ができます。
最近ではデモ行進が多くなっているので、その点は十分に注意して渡航するようにしましょう。
旅行保険に加入しておく
海外旅行に行く際には、旅行保険に加入しておきましょう。
旅行保険に加入することで旅先でのトラブルを回避することができ、トラブルに伴って生じた費用をカバーすることができます。
保険でカバーできる範囲は広く、例えば現地で窃盗にあってしまい貴重品を盗まれた場合や破壊された場合にも補償を受けることができますし、負傷した場合の病院費用もカバーしてもらうことができます。
飛行機の遅延に伴い発生した移動交通費も補償されるので、必ず加入しておきましょう。
旅行保険のメリットは金銭的な補償にとどまらず、保険商品によっては弁護士相談費用や歯科治療などもカバーされます。
さらには、現地で何か困ったことがあった際にはスタッフに相談することができます。
24時間で対応してもらえるので、何かあればいつでも対応してもらうことができます。
エポスカード
海外旅行用の最強カードとして呼び声が高いのはマルイが発行しているエポスカードで私自身もそう思います。
エポスカードが旅行用最強カードと言われる理由は次の理由です。
- 年会費が無料
- 海外旅行保険が無条件でついてくる
- 2,000円分ポイントがもらえる
条件が良すぎて雑誌で流通系カードの中でおすすめ度1位になっているあたりからも人気の高さが伺えます。
まずエポスカードは年会費が無料なのに海外旅行保険が無料でついてくる(無条件自動付帯)上に作ったらマルイで使える2,000円分のポイントまでついてくる時点で旅行という観点では他のカードを大きく引き離してます。。
エポスカードの保険は三井住友海上火災保険が担当し、補償額もしっかりしてます。
コロナの影響もあり、なかなか旅行に行けないかと思いますが、日常使いでもかなりお得なカードなので、旅行を見据えて海外旅行保険がついたクレジットカードを前もって用意しておきましょう。
まとめ
カラカスの治安について解説してきました。
カラカスは世界的に見ても治安が悪く、特に注意が必要な都市です。
トラブルに巻き込まれないというのがベストですが、何か問題が生じた際には落ち着いて行動するということ忘れないようにしましょう。
旅先のルート確認を事前にし、外務省の情報をしっかりと仕入れておく、そして旅行保険への加入も忘れないようにしてください。
普段日本にいると警戒心を怠りがちですが、カラカスは事情が違います。
十分注意の上で旅行をおこなうようにしましょう。