カザフスタンは正式名称をカザフスタン王国といい、人口1,800万人のアジアに属する国です。
言語はカザフ語とロシア語が使われており、ロシア・中国・キルギス・トルクメニスタン・ウズベキスタンと国教を接しています。
カザフスタンについては日本人にはあまり馴染みがありませんが、一体どのような国なのでしょうか?
今回は、カザフスタンへの旅行を考えている人のために、治安やその他の注意点について解説していきます。
目次
カザフスタンの治安は大丈夫?
あまり知られていない国に旅行を行う際に気になるのはやっぱり治安です。
カザフスタンの治安は大丈夫なのでしょうか?
以下解説していきます。
外務省発表のカザフスタンの治安について
日本国外務省によるカザフスタンの治安状況について解説します。
外務省は各国の危険レベルを1から4までの範囲で評価しており、1が十分注意が必要、レベル4になると即時退避が必要とされます。
そして、カザフスタンについては国全域においてレベル1となっています。
レベル1だから安全、ということではなく、あくまでも十分注意が必要ということなので気をつけましょう。
本当に治安の良い国であればレベル1の評価すらつかないとなっているので、念の為治安トラブルには備えておく必要があるといえます。
2016年にはカザフスタン国内でテロ事件が発生しており、それ以降テロに対する警戒が強くなっています。
また犯罪者の登録者数が30万人を超え、銃器や薬物関係の犯罪が多発しているので、注意が必要です。
カザフスタンの人口の半分以上がイスラム教徒のため、過激な思想を持った人物が少なくないので、頻発することはないとはいえ、テロに対する警戒は常に持っておく必要があります。
窃盗には注意
カザフスタンの治安は極端に悪くはないものの、犯罪の数は少なくないので注意が必要です。
まず注意すべき犯罪としては、窃盗関連の犯罪です。
特に貧困層による海外旅行者を狙ったスリや置き引きは多いので、警戒しておきましょう。
貴重品は肌身離さず持つ、地面に荷物をおいて写真を撮らないなどして窃盗対策をしておいてください。
警官にも注意
カザフスタンの市街地には警官が多くいます。
テロが発生して以来特に警戒が強まっているのでその影響で警官が多いのですが、実は中にはニセモノの警官が紛れ込んでいる場合があります。
カザフスタンでは警察官の権力が強く、それにつけ込んで一般人に声をかけ、荷物のチェックを行う、金銭の要求をしてくるという者がいます。
怪しいと感じたら警察であるという証明をするように要求するということが大事です。
薬物や銃に注意
カザフスタンは犯罪の数が若干多い国ですが、その中でも薬物や銃がらみの犯罪には注意が必要です。
カザフスタンは中国・ロシアと国境を接しており、カザフスタンがこれらの国に渡る麻薬の中継地点になっています。
それ故、国内で麻薬を取り扱う者が多く、街中で売買が行われていることもあります。
もし故意でなくとも麻薬を所持していると逮捕され、厳しく処罰される可能性があるので、怪しい人物から声をかけられても応じないようにしてください。
また薬物を取り扱う者は銃を所持している場合もあります。
カザフスタン国内での銃の所持者は以外と多いので、やはり不審人物には近づかないという意識を持って行動しましょう。
カザフスタンの環境
カザフスタンは国土の6割以上が砂漠となっています。
自然に砂漠となった地域の他にも、人的要因で砂漠化した場所もあり、それにより生活環境が悪化している地域も少なくありません。
生活環境が悪化し、同じ場所に住めなくなって移動を余儀なくされる人たちのことを「砂漠難民」といい、国内では問題の1つになっています。
カザフスタンでは急激な都市化が進んでおり、それに伴う大気汚染も問題となっています。
まだまだ発展の段階にあるカザフスタンでは、工業・農業の技術力も低いので、未熟な技術力が環境問題を引き起こしていると言えます。
隣国中国の環境問題も少なからず影響しており、空気は決してきれいとは言えません。
カザフスタンの気候
カザフスタンの気候は、夏は暑い、冬は寒いという日本と似た気候を持ちますが、地域によっては冬場の気温が-20℃以下とこともあり、冬場にカザフスタンに行く際にはかなりの防寒が必要です。
夏に関しては真夏で30℃ほどなので、暑さ対策もしておくといいでしょう。
カザフスタンで治安がいい場所・悪い場所
カザフスタンは全域において治安に対する警戒を持つ必要がありますが、その中でも治安の安定している場所とそうでない場所があります。
以下では、カザフスタンの中でも治安が良いとされる場所と悪いとされる場所について紹介していきます。
カザフスタンに旅行を計画している方は、以下で紹介する治安の良くない地域には不用意に近づかないようにしましょう。
カザフスタンで地域の良い場所
カザフスタンの首都はアマルティですが、首都以外でもアスタナという街は計画都市と呼ばれています。
計画都市とは人工的に都市を作ることで犯罪やテロを抑止しようとされる都市のことであり、2030年に完成するとされています。
人工的に作られた都市とあって、珍しい形の建物や近未来的な街並みが広がっており、異世界に迷い込んだかのような感覚になります。
治安に関しては犯罪や紛争を抑止するために作られているということもあり安定しています。
カザフスタンの治安の悪い場所
カザフスタンの治安で注意すべき点としては、貧困層が暮らす地域と国境付近になります。
貧困層が多く住むスラム街があり、そこでは金品を狙った犯罪が多発しています。
観光をする際には人の多い場所を選び、あまり人がいないところや建物が少ない場所には立ち入らない様にしましょう。
また国境付近は薬物の取引がおこなわれるケースが多いので注意が必要です。
カザフスタンの治安対策に保険に加入しておこう
カザフスタンの治安は決して悪くはないものの、近隣諸国との関係や宗教的な要因で何かしらの問題が起きる可能性はひてできません。
そこで、カザフスタンに旅行に行く際には、保険に加入しておくことをおすすめします。
どうして保険に加入すべきなのか
海外旅行に行く際には保険に加入するというのが一般的ですが、そもそもどうして保険に加入する必要があるのでしょうか。
海外旅行にいって生じるトラブルは大小様々ありますが、思いもよらないトラブルで莫大な出費をしてしまうというケースもあります。
例えば、病気にかかってしまったりトラブルに巻き込まれて怪我をしてしまい、入院しないといけない場合にはかりの費用がかかります。
特に海外の場合は医療費が高い国であれば、数百万円の費用がかかることもあります。
保険に加入しておけばこうした医療費もカバーしてもらえますし、また貴重品を紛失した場合も補償されます。
カザフスタン旅行を楽しむための準備をしっかりしよう
カザフスタンは近未来的な都市があり、将来的にアジアの諸国の中でも大きな注目を集めることになるのは間違いありません。
治安や経済は徐々に改善されつつあるものの、日本という平和な国と比較すると、まだまだ完全に安全とは言えません。
そこで、カザフスタンに旅行に行く場合には、まずは危険地帯はどこなのかを外務省のホームページで確認しておきましょう。
またスラム街には近づかない、貴重品は肌身離さず持っておくという意識も大事です。
保険への加入も忘れずに行い、万全の状態でカザフスタンに行きましょう!