ヨーロッパのちょうど中心に位置する国ハンガリー。1000年の歴史をもつ首都ブタペストやドナウ川の美しい景色は、ヨーロッパの街の中でも実は穴場的な観光地です。
アジアのフン族を祖先に持つちょっと異色の国ですが、温泉地も有名でなんだか日本人に親しみのわく国ですよね。2017年度からハンガリーと日本はワーキングホリデー協定国にもなりました。ますますハンガリーに行く日本人が増えると予想されます。
そんなちょっと気になるハンガリーですが、あまり日本ではハンガリー事情が知られていないのが現状です。ここでは、そんなハンガリーの物価が高いのか?安いのか?食事や宿泊費、観光地など、気になるハンガリーの物価をまとめてご紹介していきます。ハンガリーに興味も持ったらぜひ一度読んでみて下さいね。
目次
気になるハンガリーの物価!通貨は?

ハンガリーは2004年にEU(欧州連合)に加盟していますが、通貨はユーロではなくフォリントです。2019年度現在は1フォリント0.38円。ハンガリーでは、ユーロが使えるところもありますが一部のみです。
ハンガリーの物価は全体的に高い?安い?

ハンガリーの物価はずばり日本よりも安いです。物によっては日本の約3分の1程度です。首都のブタペストから地方の都市に行くと、さらに物価の安さを感じるでしょう。旅行中はなんだか得をした気分になりそうですね。
ハンガリーの物価は安い?食事編

それでは、具体的にハンガリーの物価の食事がどのくらい安いのか?見ていきましょう。
ハンガリーのレストラン
ハンガリーのレストランでのランチは、約400円~800円で食事できます。日本のランチも世界的にみて安めですが、ハンガリーはさらに安くボリュームたっぷりなものが食べられますよ。レストランのグレードにもよりますが、夕食でも飲み物を頼んでも800円~3000円と日本の3分の1くらいです。ちなみにハンガリーは、フランスに次ぐフォアグラ生産国。美味しいフォアグラを安く味わえる絶好の機会です。
ハンガリーのカフェやバー
ハンガリーのカフェでカフェラテなら1杯250円~300円。ちなみにハンガリーの首都ブタペストには、有名なお洒落カフェもあります。食事も野菜たっぷりのものが多く、日本人の口に合いやすいです。他にも食べ歩きができるようなパンやケバブなどは数百円で買えますよ。
バーのお酒は、ビール1杯200円~400円。銘柄によって価格は異なります。また、地元の方が行くようなバーならかなり安いものがあります。一方、観光客目当てのところなら、ちょっと高めに価格設定されています。
ハンガリーのマクドナルドの価格は?

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ハンガリーのマクドナルドのビッグマックのセットは、約490円。日本よりは安いですが、ハンガリーの物価の中ではやはり外資系産業は高めですね。でもご当地マクドナルド、ちょっと寄ってみたいですよね。
ハンガリーのスーパーの価格
ハンガリーのスーパーでの食品類は、日本よりもかなり安いです。特にテーブルパンなど毎日必要なものに関しては低価格に設定されています。一方、日用品や輸入のものなどは、日本と同じくらいの高価格になるので、注意が必要です。
水は1,5ℓのものをスーパーで買えばかなり安いですが、観光地で500mlのものを買うとずいぶん高い場合があります。
スーパーの代表的な食品の価格です。
スーパーの商品 | 価格 |
水(1,5ℓ) | 約50円 |
コーラ(500ml) | 約90円 |
テーブルパン(1個) | 約20円 |
卵(10個) | 約180円 |
玉ねぎ(1㎏) | 約70円 |
ビール(500ml) | 約100円 |
※スーパーによって変動があります。
ハンガリーの物価は安い?交通費編

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続いてハンガリーの交通費を見ていきましょう。旅行中にハンガリー国内の交通費がどのくらいかかるのか、チェックしてみて下さいね。
公共交通機関
ハンガリーの公共交通機関は、主にバス、電車、トラムです。1回のみ乗車できるシングルチケットは約130円。旅行者に便利な24時間チケットは約650円。3日間の72時間チケットなら約1600円です。1ヵ月の定期券なら約3800円。ハンガリー国内を公共交通機関で巡る旅も思い出になりそうですね。
タクシー
ハンガリーのタクシーの初乗りは約170円。1キロごとに約110円加算されていくので、日本に比べても他のヨーロッパ諸国に比べても非常に安いです。ただし、交通機関やタクシーを利用する際は、最低限のセキュリティ対策をこころがけておきましょう。
ハンガリーの物価は安い?宿泊費編

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ハンガリーでの宿泊費はどのくらいかかるのでしょうか?
例えば、とにかく安くしたい!という方はホステル。ブタペストには多くのドミトリーがあって選び放題です。ホステルは1泊1000円前後で十分な部屋に泊まることができます。またホテルの場合では、中上級のクラスのホテルで1泊約5000円~。ハンガリーでは1部屋の金額なので、2人で1部屋の場合は、大変お得に泊まることができます。宿泊費は日本に比べてもかなり安くなりますね。
ハンガリーの物価は他も安い?その他編

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その以外にハンガリーの生活の上での物価を見ていきましょう。
ハンガリーの家賃
実際ハンガリーに住む場合、どのくらいの価格なのか?
場所にもよりますが、3LDKで約6万円。ワンルームであれば、約1万円~3万円です。そして小さなアパートでの電気代は約1500円。ブタペストの中心近くが最も高く、郊外にいけばいくほど安くなります。
ハンガリー人の収入
ハンガリーでの平均賃金は約12万円~19万円。賃金は年々上昇していますが、物価に相応の収入でしょうか。家賃も日本に比べて随分安いので、月々の出費は少なくすみそうですね。
ハンガリーでの衣料や服飾費など
ハンガリーでの衣料品の価格も安いのでしょうか。
ハンガリーでヨーロッパのファストファッションの価格は日本とそれほど変わりません。輸入製品はかなり高いので、日本と同じくらいのものもあります。その分、ハンガリーには多くの古着やがあり、そこで掘り出しものを見つけると思いがけずいいものが安く手に入ります。また蚤の市も盛んなので、観光がてらにブラっと歩いてみるのも楽しいですよ。
ちなみに、ハンガリーの旅行時期には注意が必要です。12月~2月は平均が3度前後とかなり寒いです。防寒用のヒートテックなどは日本から持っていったほうがいいでしょう。観光に人気の季節は、6月~10月。最も日が長い時期なら夜の10時頃まで明るく、ヨーロッパの夏を満喫できます。また、9月10月ワインフェスティバルがあり楽しいお祭り気分も味わえますよ。
観光
ハンガリーではぜひ観光も楽しみたいですよね。そんな観光名所の料金を見ていきましょう。例えばブタペスト歴史博物館は約600円。国立西洋美術館は約700円。観光者向けの料金設定で少し高めです。
他には、ハンガリーはヨーロッパでも有数の温泉地です。国内には約400を超える温泉施設があります。約500円~高いところでは約2000円です。ヘヴィーズの温泉湖は日本では味わえない湖の中を浮き輪で温泉に入ることができますよ。
まとめ

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さて、ここまでハンガリーの物価についてご紹介してきましたが、いかがでしょうか。日本よりもかなり安く旅行ができそうなハンガリー。中世がそのまま残る街並みやドナウ川、歴史を知れる素敵な旅行をどうぞ満喫して下さいね。