イオンカードを持っていれば海外保険は大丈夫?補償内容を知りたい

世の中には、数多くのクレジットカードが発行されています。その中でも比較的、専業主婦の審査が下りやすいといわれるイオンカードだけしか持っていない人もいるでしょう。そのような人が海外へ行くことになれば、海外旅行保険がついているのか気になるかもしれません。そこで、イオンカードの海外旅行保険についてご紹介します。

イオンカードにはすべて海外保険(海外旅行保険)がついているの?

代表的なカードはイオンカードとイオンカードセレクト

イオンカードと一口にいっても、種類は豊富です。よくイオンの店頭でキャンペーンをやっているのは「イオンカード」と「イオンカードセレクト」です。両方とも電子マネーWAONとWAON POINTカードが一体になっています。

イオンカードとイオンカードセレクトの違いは、クレジット代金の引き落とし口座です。イオンカードセレクトはイオン銀行のみですが、イオンカードはイオン銀行以外でも設定ができます。

買い物ごとにポイントが貯まったり、お客さま感謝デーでお得に買い物ができたりという特典は共通です。ただし、いくつかの相違点もあります。

・オートチャージ機能を使うたびにポイントが貯まる(制限1日1回)

・公共料金の支払いでも毎月1件ごとにポイントが貯まる

・給与口座指定で毎月ポイントが貯まる

ほかにも多くの種類のイオンカードがある

イオンカードは、上記の二種類以外にも多くのカードが発行されています。

・マイルとWAONポイントが貯まる「イオンJMBカード」

・貯まったポイントをSuicaに交換できる「イオンSuicaカード」

・ベネッセポイントとときめきポイントがWで貯まる「ベネッセ・イオンカード」

・近畿日本ツーリストと提携した「KTNカード」

・その他鉄道各社と提携したカード

・高速道路各社と提携したカード

上記以外にも提携カードや券面デザイン違いのカードが数多くあります。

イオンカードの中で海外旅行保険が付帯しているのは3種類だけ

それでは、これまでご紹介したカードすべてに海外旅行保険が付帯しているのでしょうか?答えはNOです。

海外旅行保険がついているのは、「イオンゴールドカード」「イオンSuicaカード」「KNTカード」の3種類だけになっています。

以下は、それぞれの補償内容の比較です。

年会費付帯種類カード盗難・紛失補償国内旅行保険空港ラウンジ
利用
イオンゴールドカード無料利用付帯あり利用付帯あり
イオンSuica
カード
自動付帯
KNTカード

 

海外旅行保険の支払い限度額

死亡後遺障害傷害治療
費用
疾病治療
費用
携行品
損害
救援者
費用
個人賠償
責任
イオンゴールド
カード
5,000万円20~500万円300万円300万円30万円
免責3,000円
200万円3,000万円
イオンカードSuica
カード
500万円500万円50万円50万円
KNT
カード
2,000万円2,000万円

海外保険つきイオンカード(ゴールド)の特徴

イオンゴールドカードを手に入れるには

一般のイオンカードには海外旅行保険がついていないなら、ゴールドカードに切り替えようと考える人もいるでしょう。ところが、残念ながらほかのクレジットカードのように、審査に通り会費を払えばゴールドに切り替えられるというものではありません。

イオンゴールドカードは年会費無料です。そのため、ゴールドになれば特典が増えるのでお得なのですが、この切り替えはユーザーでコントロールできるものではなく、イオン側からのインビテーション(招待状)が必要になります。

イオンのホームページで公表しているゴールドカードへの条件は「カードショッピングの利用額が年間100万円以上(直近)など、一定の条件を満たしたお客様」です。ゴールドカードを入手したくても招待を待つしかないのですが、年会費が無料な上に特典もアップしますので招待状がきたらすぐに切り替えましょう。

海外旅行保険を有効にするためには出国前決済が必要

イオンカードで海外旅行保険を有効にするには、適用条件があります。それは、出国前までに旅行に関する費用を決済していることです。旅行に関する費用といっても、該当するものとしないものに分かれます。

適用条件に該当するのは「公共交通乗用車の料金」と「海外旅行のツアー代金」です。これらは、全額ではなく一部(1円以上の決済)であっても適用条件を満たします。

該当する交通手段は、電車、バス、タクシー、飛行機です。一方、マイカーやレンタカーを利用したときに使った料金は対象外になります。

また、意外なところでは、海外での個人手配の宿泊料金、海外へ出発する前に宿泊した場合の料金も対象外です。反対に、ツアーに含まれる海外での宿泊費は対象となります。ほかには、空港ラウンジでの決済も対象外です。

イオンゴールドカードの海外旅行保険以外の特典

一般のイオンカードには、盗難・紛失保険くらいしかついていません。しかし、イオンゴールドカードには、海外旅行保険以外にも特典があります。

・国内の空港ラウンジの利用

国内の主要都市で空港ラウンジが利用できます。利用の際は、イオンゴールドカードと当日搭乗券、または航空券が必要です。

利用可能な空港ラウンジ

羽田空港(国内線)

成田空港(第2旅客ターミナル)新千歳空港(国内線)
伊丹空港(大阪国際空港)福岡空港

那覇空港

・イオンラウンジの利用

全国のイオンに展開されているラウンジを利用できます。提供されるのは、ドリンクサービス、新聞や雑誌の閲覧サービスです。ただし、1人30以内の利用になっています。

・ショッピングセーフティ保険

イオンカードで決済した商品が破損、火災、盗難のような偶然の事故に遭ったときに受けられる補償です。補償期間は、購入日から180日以内になります。また、一品5,000円以上の商品が対象です。

年間補償限度額

イオンゴールドカード

300万円まで
イオンカード・提携カード

50万円まで

イオンカードの海外保険を請求するとき

事故発生日から30日以内に報告

保険を請求するためには、事故後30日以内の連絡が必要です。帰国してからの連絡先は、提携保険会社である「あいおいニッセイ同和損害保険事故受付デスク」になります。もし、現地から連絡する場合は、行き先により電話番号等が変わりますので出国までに調べておきましょう。

<帰国後の連絡先>

あいおいニッセイ同和損害保険事故受付デスク:0120-15-2524(年中無休24時間受付)

<現地での連絡先>

AD海外あんしんダイヤル:行き先により番号が変わりますが、フリーダイヤルです。(年中無休24時間受付)

もしものときの対応と連絡先

対応や連絡先帰国後
病気や怪我をしたとき病院で診察あいおいニッセイ同和損害保険
事故受付デスク
AD海外あんしんダイヤル
賠償責任のときAD海外あんしんダイヤル
携行品の盗難など警察
携行品破損修理依頼

もしものときに必要な書類一覧

保険請求に必要な書類

<各種共通書類>

・パスポートのコピー

・保険金請求書

・事故証明書(現地で入手)

・カード売上票

<死亡保険請求>

・死亡診断書・死体検案書(現地)

・事故証明(現地)

・被保険者の戸籍謄本

・法定相続人の戸籍謄本

・委任状

・同意書

<後遺障害保険請求>

・医師の診断書(現地)

・事故証明書(現地)

・同意書

・後遺障害診断書

<傷害・疾病の治療費請求>

・医師の診断書(現地)

・治療費の明細書・領収書(現地)

・事故証明書(現地)

<携行品損害保険請求>

・事故証明書(現地で入手)

・損害額を証明する書類(現地・国内)

・損害明細書

<救援者費用保険請求>

・事故証明書(現地で入手)

・支出を証明する書類(現地)

<損害賠償保険請求>

(対人)

・医師の診断書(現地)

・治療費の明細書・領収書(現地)

・事故証明書(現地)

・示談書・示談金領収書(現地)

(対物)

・事故証明書(現地)

・示談書・示談金領収書(現地)

・損害額を証明する書類(現地)

キャッシュレス診療が不可

イオンカードは2019年4月よりキャッシュレス診療ができなくなりました。そのため、イオンカードだけしか持っていない場合は先に現金払い、もしくはカード払いで医療費を支払う必要があります。もし、イオンカードの補償を使う場合は、帰国後に請求手続きを行ってください。

イオンカード以外のカードを所持していてそれがキャッシュレス診療に対応している場合は、そちらをメインにして、足りない分をイオンカードで補う形にしてはいかがでしょうか。

まとめ

イオンカードは提携カードも含めて数多くが発行されていますが。しかし、提携カード以外で海外旅行保険を利用するにはイオンゴールドカードが必要です。

イオンカードの海外旅行保険は、利用付帯やキャッシュレス診療不可など制約がついていますが、ほかのカードと違い年会費が無料になっています。

もし、インビテーションがきたら切り替えておいて損はないでしょう。

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