Wiseの送金・両替・デビットカードの使い分け方|公式料金とATM無料枠の確認手順

旅Note/株式会社Writech:旅行情報を紹介する独立したメディアです。一部リンクは広告です。政府・旅行会社・カード会社の公式サイトではありません。予約・申込み・契約はリンク先の提供元で行ってください。 運営者・広告について

2026年9月7日:公式情報に基づき本文を更新しました。

Wise(ワイズ)は、海外への送金、複数通貨の保有と両替、デビットカードでの決済・ATM出金を1つのアプリで扱えるサービスです。日本居住者向けの個人アカウントは登録が無料で、サブスクリプションのような月額料金もありません。物理カードの発行手数料は1,200円です。送金や両替にかかる料金は通貨や送金経路によって変わり、公式の料金ページでは0.27%〜と案内されています。つまり「Wiseは何%」と一律に覚える使い方はできません。使うたびに見積りを出し、相手に届く受取額自分が支払う合計費用の2つを確認することが、比較の基本です。

公式で確認できる基本条件(早見表)

項目 公式ページに記載されている内容 使うときの注意
アカウント登録 日本居住者向けの個人アカウントは登録無料。サブスクリプション料金なし 登録が無料でも、取引条件に応じて送金・両替などの料金がかかる
送金・両替の料金 通貨などにより異なり0.27%〜 全取引に共通する固定率ではない。都度、見積りで合計費用と受取額を確認
物理カードの発行 発行手数料1,200円 デビットカードで、残高から引き落とされる
カードのATM出金(日本発行カード) 月25,000円相当までWise側の出金手数料が無料。超過時は100円+超過部分の1.75% ATM設置者の手数料や通貨換算の費用は別にかかることがある

上記は2026年9月7日時点で公式の料金ページおよびヘルプ記事(2026年5月1日更新)に記載されている内容です。料金体系は改定されることがあるため、実際に送金・出金する前に必ず公式ページを開いて確認してください。

混同しやすい3つの機能を分けて理解する

Wiseを使い始めるときは、「送金」「両替(残高の保有)」「カード決済」の役割を分けて確認しましょう。料金の考え方も、事前に準備しておくことも、それぞれ違います。

1. 海外送金:お金を相手の口座へ動かす

自分または他人の海外口座へ資金を送る機能です。送る通貨、受け取る通貨、金額、支払方法の組み合わせで費用が変わります。見積り画面には、差し引かれる費用と最終的な受取額が表示されるので、送金を確定する前にこの2つを読み、受取人が必要としている金額に届くかどうかを確認します。到着までの時間は通貨や支払方法、確認手続きの状況によって変わり、事前に保証されるものではありません。日付が決まっている支払いに使う場合は、余裕を持って手続きしてください。

2. 残高の保有と両替:通貨を持ち替える

アプリ内で通貨を両替し、その通貨のまま残高として保持できます。旅行前に現地通貨へ両替しておけば、現地で使うときに改めて換算されないため、費用の見通しが立てやすくなります。ただし両替にも料金がかかり、率は通貨によって異なります。両替は「送金」とは別の操作なので、送金の見積りに出てくる費用と混同しないでください。

3. デビットカード:残高から支払う

Wiseのカードはデビットカードです。クレジットカードのような信用枠はなく、支払いは残高から引き落とされます。残高が足りなければ決済は通りません。旅行中は、宿泊費や交通費など予定していた支払いのほかに、想定外の出費が発生することを見込んで、余分な資金を残高に置いておくのが安全です。カードの機能、送金の機能、両替の機能はそれぞれ独立しているため、「カードを作れば送金の費用が変わる」といった関係もありません。

手数料「0.27%〜」の読み方

0.27%という数字は下限であり、すべての取引がこの率になるわけではありません。通貨ペア、金額、支払方法によって実際の率は変わります。したがって、費用を事前に計算したいときは、率を暗記するのではなく、見積り画面に出る合計費用の金額をそのまま使うのが正確です。

比較の手順もこれと同じです。銀行や他の送金サービスと比べるなら、送金額と受取通貨を固定したうえで、それぞれの見積りを取り、「相手が受け取る金額」を横に並べます。手数料の名目(送金手数料、中継銀行手数料、為替の上乗せ)は事業者ごとに違うので、名目ではなく最終的な受取額で比べるほうが確実です。

ATM出金の無料枠と超過時の計算

日本で発行されたWiseカードの場合、公式ヘルプ記事では、月25,000円相当までの出金についてWise側の出金手数料が無料、これを超えた分については100円に加えて超過部分の1.75%がかかると案内されています。

公式の料率に当てはめた仮の計算例を示します。その月にまだ出金していない状態で、1回で40,000円相当を出金する仮定では、25,000円相当までは無料枠に収まり、超過分は15,000円相当です。この超過分に対して変動手数料は15,000円×1.75%=262.5円、固定手数料100円を加えて362.5円(概算で約363円)です。実際の端数処理や無料枠の残額、出金回数によって負担は変わります。あくまで料率を当てはめた例であり、実際の請求額は為替の換算タイミングによって変わります。

さらに重要なのは、これがWise側の費用だけだという点です。ATMを設置している銀行や事業者が独自に手数料を課す場合があり、通貨の換算に関する費用も別に生じることがあります。画面に「日本円で請求しますか」と表示される場合、それはATM側での換算の提案であり、Wise側の費用とは別の話です。提示されている条件を読んでから選んでください。

実際の手順

送金するまでの流れ

  1. 公式サイトまたはアプリでアカウントを登録する(登録自体は無料)。
  2. 本人確認の手続きを行う。必要書類や所要時間は状況によって異なり、完了までの時間は保証されません。渡航や支払いの予定がある場合は早めに済ませます。
  3. 送る通貨・受け取る通貨・金額を入力して見積りを表示し、合計費用と受取額を確認する。
  4. 受取人の口座情報を入力する。名義や口座番号の入力を誤ると着金しないため、原本と照合します。
  5. 支払方法を選ぶ。方法によって費用と反映のタイミングが変わるので、見積り画面の表示を見て決めます。
  6. 送金後はアプリで進捗を確認する。追加の確認を求められることがあるので、通知は放置しないでください。

カードを使い始めるまでの流れ

  1. アプリからカードを申し込む(物理カードの発行手数料1,200円)。
  2. カードが届いたらアプリで有効化する。有効化していないカードは店頭でもATMでも使えません。
  3. 暗証番号をアプリで確認・設定する。ATMでの出金には暗証番号が必要です。
  4. 出発前に国内で少額の決済を1回試し、正常に使えることを確かめる。
  5. 使う通貨の残高を用意する。残高が不足していれば決済は成立しません。
  6. 渡航先で使う前に、対応するATMの種類や1回あたりの出金上限をアプリで確認する。

つまずきやすい点と対処

  • 本人確認が出発日までに終わらない:完了までの時間は保証されません。渡航直前ではなく、日程が決まった段階で手続きを始めます。
  • カードが有効化されていない:現地で気付いた場合も、アプリの案内で有効化手順を確認できます。有効化と暗証番号の確認は出発前に済ませます。
  • ATMで出金できない:対応ATMかどうか、暗証番号が正しいか、残高が足りているか、カードが一時的に凍結されていないかをアプリで順に確認します。カードの凍結・解除はアプリから操作できます。
  • 不正利用の検知で決済が止まる:慣れない国での連続利用は止まることがあります。アプリの通知を確認し、必要ならサポートに連絡します。
  • 残高不足で支払えない:デビットカードには信用枠がありません。宿泊先での事前承認(オーソリ)などで残高が一時的に押さえられることもあるため、余分な資金を残しておきます。
  • 決済手段を1枚に依存する:カードの紛失・停止に備え、別の決済手段と一定の現金を分けて持ちます。

現金・クレジットカード・Wiseの使い分け

どれか1つが常に最も安いということはありません。場面ごとに向き不向きがあるので、次の観点で組み合わせを決めてください。

場面 向いている手段 事前に確認すること
少額の店頭払い、交通機関、チップ 現金 調達方法(出金・両替)の費用と、多額を持ち歩く防犯上のリスク
宿泊やレンタカーの事前承認・保証金 クレジットカード デビットカードでは受け付けない事業者があるため、予約条件を確認
日常的な店舗・オンライン決済 手持ちの各カードを条件で比較 為替の換算方法と、各社が定める手数料の率
海外の口座への送金・海外での資金受取 Wiseなどの送金サービス 見積りの受取額と合計費用、着金までの余裕

混同しやすいので補足します。Wiseカードでの出金は自分の残高を引き出す行為で、借入ではありません。一方、クレジットカードの海外キャッシングは借入です。たとえばエポスカードの場合、海外ショッピングでかかる事務手数料はキャッシングにはかからない代わりに、借入に対して年18%の利息と、ATM利用ごとの手数料(1万円以下110円、1万円超220円)がかかると公式に案内されています。仕組みの違いを踏まえ、同じ現地通貨額を用意するのに必要な総費用で比較してください。

支払い手段を整えるときに一緒に見ておく条件

送金と現地決済の準備が固まったら、旅行で持っていくクレジットカード側の条件も同じタイミングで確認しておくと、あとで抜けに気付く事態を減らせます。特に確認しておきたいのは、海外での買い物にかかる事務手数料の率と、旅行保険が付いているかどうか、付いている場合の適用条件です。

たとえばエポスカードの一般カードは年会費が永年無料で、海外でのショッピング利用にかかる事務手数料は3.85%と公式FAQに記載されています。Visaのレートで円換算したうえで10万円の買い物をしたと仮定すると、この事務手数料は3,850円という計算になります。海外旅行傷害保険も付帯しますが、カードを持っているだけで適用されるわけではなく、対象となる旅行代金や交通機関の料金をカードで決済することが条件の「利用付帯」です。補償の対象者や金額、条件の詳細は次のブロックにまとめている内容を確認してください。

旅行前に確認したい、エポスカードの保険条件

PR:当ページにはアフィリエイト広告を含みます。

年会費と保険の適用条件

一般エポスカード(Visa)は年会費永年無料で、海外旅行傷害保険は利用付帯です。対象になるのは、宿泊を伴う募集型企画旅行代金、または公共交通乗用具(電車・バス・航空機など)の料金をこのカードで支払った場合。カード発行日の翌日以降に日本を出発する旅行が対象で、カード利用より前の期間は含まれません。

出発前にしておくこと

  • 対象の募集型企画旅行代金か公共交通乗用具の料金を、出国前にエポスカードで決済しておく(この場合は旅行開始から90日間かつ旅行期間中が補償期間)
  • 出国後に初めて対象の公共交通乗用具料金を支払う場合は、その支払時から90日間かつ旅行期間中が対象
  • 補償対象は会員本人。エポスカードVisa/ゴールドの会員同士で代表者がまとめて支払う場合の特則はありますが、カードを持たない家族まで自動的に対象になるわけではありません

補償の目安(2026年9月7日時点・公式ページ記載)

疾病治療費用 最高270万円(1疾病につき)
傷害治療費用 最高200万円(1事故につき)
死亡・後遺障害 最高3,000万円(治療費の枠ではありません)

補償対象外となる事由や、項目ごとの限度額があります。実際に使うときの条件は公式ページで確認してください。

向いている人/別途保険も検討したい人

対象の旅行代金をこのカードで支払う予定があり、年会費をかけずに備えを一枚足したい人には向きます。一方、長期滞在や医療費の高い地域への渡航、家族全員を補償したい場合は、上の限度額で足りるかを見て、不足分は別途の海外旅行保険や既存の保険(他カード付帯・共済など)で補う判断が現実的です。申し込みには審査があり、発行時期は保証されません。出発日から逆算して余裕をもって手続きしてください。

エポスカード公式:海外旅行傷害保険公式FAQ:海外でのご利用時の為替レート(2026年9月7日確認)

よくある質問

Q1. 手数料は結局何%ですか

一律ではありません。公式の料金ページでは0.27%〜と案内されており、通貨などによって異なります。全取引に共通する固定率ではないため、送金・両替のたびに見積りを表示し、合計費用と受取額を確認してください。

Q2. 送金はどのくらいで届きますか

通貨、支払方法、確認手続きの進み具合によって変わり、時間は保証されません。支払期限がある送金では、期限に間に合わない可能性を織り込んで早めに手続きし、アプリで進捗を確認してください。

Q3. デビットカードはクレジットカードの代わりになりますか

用途によります。残高から引き落とされる仕組みで信用枠がないため、宿泊やレンタカーの事前承認・保証金など、クレジットカードを前提にしている場面では受け付けられないことがあります。予約条件を確認し、必要ならクレジットカードも併せて持参してください。

Q4. ATMでの出金は無料ですか

日本発行のカードについては、月25,000円相当までWise側の出金手数料が無料で、超過分には100円+超過部分の1.75%がかかると案内されています。これとは別に、ATM設置者の手数料や通貨換算の費用がかかる場合があります。

参照元