「受託手荷物の無料枠は?」「サイズオーバーの追加料金はいくら?」「もし預けた荷物が紛失したら?」—— 受託手荷物のルールは航空会社で異なり、知らずに超過料金5,000〜20,000円を請求されるケースが頻発します。さらにロストバゲージ(紛失・遅延)や破損の対処法を事前に知っておかないと、現地で数日着替えなしで過ごすことも。
この記事では、航空会社別の無料枠・超過料金一覧、持ち込み禁止物、ロストバゲージ時の対処手順、破損時の申告と補償、スポーツ用品・楽器・ペットまで解説します。
目次
結論:受託手荷物の大原則(早見表)
| カテゴリ | 無料枠 | 超過料金(当日) |
|---|---|---|
| JAL/ANA国内線 | 20kg×2個(サイズ合計203cm以内) | 4,400円/10kg超過 |
| JAL/ANA国際線(エコノミー) | 23kg×2個(路線別) | 超過 10,000円〜 |
| Peach/Jetstar/ZIPAIR | 有料(事前予約制) | 当日3,000〜8,000円 |
| 海外FSC(Singapore/Thai等) | 30kg×1個(エコノミー) | 路線別 |
3つの要点:
- LCCは受託手荷物が有料、事前予約なら当日カウンターの半額以下
- サイズ超過は重量超過より高額になることも
- リチウムイオン電池・モバイルバッテリーは受託手荷物に入れると発火リスクで機内持ち込み必須
航空会社別 受託手荷物の無料枠
国内線FSC
| 会社 | 個数 | 重量 | サイズ合計 |
|---|---|---|---|
| JAL(普通席) | 2個 | 20kg | 203cm以内 |
| ANA(普通席) | 2個 | 20kg | 203cm以内 |
| スカイマーク | 2個 | 20kg | 203cm以内 |
| AIRDO/ソラシド | 2個 | 20kg | 203cm以内 |
国内線LCC(有料)
| 会社 | 事前予約料金 | 当日料金 | 重量 |
|---|---|---|---|
| Peach | 2,090円〜 | 3,050円〜 | 20kg |
| Jetstar Japan | 1,600円〜 | 3,200円〜 | 20kg |
| Spring Japan | 1,600円〜 | 3,000円〜 | 20kg |
国際線FSC
| 会社 | 個数(エコノミー) | 重量 | 備考 |
|---|---|---|---|
| JAL国際線 | 2個(一部路線1個) | 23kg | 合計203cm |
| ANA国際線 | 2個(一部路線1個) | 23kg | 合計158cm |
| Singapore Airlines | 1個 | 30kg | 地域別 |
| Cathay Pacific | 1個 | 23kg | – |
| Korean Air | 2個 | 23kg | – |
| Thai Airways | 1個 | 30kg | – |
| Emirates | 1個 | 30kg | – |
| United Airlines | 2個 | 23kg | 合計158cm |
国際線LCC
| 会社 | 事前予約料金 | 当日料金 |
|---|---|---|
| Peach国際線 | 3,000円〜 | 5,000円〜 |
| ZIPAIR | 3,000円〜 | 5,000円〜 |
| AirAsia | 1,800円〜 | 3,500円〜 |
受託手荷物に入れられない物
| 品目 | 受託 | 機内持ち込み | 備考 |
|---|---|---|---|
| リチウムイオン電池(モバイルバッテリー) | × | ○(100Wh以下) | 発火リスク |
| ノートPC(バッテリー内蔵) | △ | ◎ | 機内持ち込み推奨 |
| 電子タバコ | × | ○ | 機内使用は禁止 |
| ライター(オイル式・ジッポ) | × | 1個 | 受託もNG |
| ライター(ガス式) | × | 1個 | 受託もNG |
| 火薬・花火 | × | × | 完全禁止 |
| アルコール(70度超) | × | × | 完全禁止 |
| アルコール(24〜70度) | 5L/人 | 100ml(国際線) | 免税店購入はSTEB袋 |
| スプレー缶(化粧品・制汗) | 2L/人 | 100ml(国際線) | 個人用のみ |
| 刃物(ナイフ・ハサミ) | ○ | ×(6cm超) | 受託のみ可 |
| 現金・貴重品 | NG推奨 | ◎ | 盗難・紛失時補償限定 |
モバイルバッテリーは絶対に機内持ち込みです。受託手荷物に入れると、貨物室で発火した場合に気づかれず大事故になります。
超過料金を避けるコツ
事前Web予約
LCCは出発24時間前までのWeb予約で当日の半額以下。「機内持ち込みギリギリかも」と思ったら事前追加しましょう。
重量の均等化
家族旅行で複数個預ける場合、個別重量が超過すると超過料金が個別にかかります。2個のスーツケースで片方23kg・片方15kg(FSC23kg×2個枠)なら、片方を20kg・もう片方を18kgにバランスする。
機内持ち込みへの振り分け
PC・充電器・書籍など重い小物は機内持ち込みへ移動。受託重量を5-10kg減らせます。機内持ち込みサイズ記事参照。
宅配サービス
ヤマト空港宅配・JAL ABC・ANA Sky Carryなど。1,500〜3,000円で自宅から空港へ、または帰り分を自宅へ送れます。現地でお土産が増えた場合、帰りに空港宅配で送る選択も。
ロストバゲージ(紛失・遅延)対処手順
預けた荷物が目的地で出てこない場合の対処です。
現地で即実施すること
- バゲージクレーム受取所を最後まで確認
- 航空会社カウンターへ直行
- PIR(Property Irregularity Report)を発行してもらう(これが補償申請の根拠)
- 滞在先ホテル住所・連絡先を登録
- 航空会社発行のバゲージタグ(搭乗時の半券)を提示
遅延の場合
- 多くは24〜48時間以内に次便で到着
- ホテルに届けてもらえる(輸送費は航空会社負担)
- 緊急用の下着・衣類・洗面用具購入費は航空会社が一部補償(上限2-3万円程度)
- 購入時は必ずレシート保管
完全紛失(21日経過)
- 21日経過で「紛失」認定
- 航空会社の補償はモントリオール条約で1kg20SDR(約3,000円)等、薄い
- エポスカード等の携行品損害保険(20万円、1品10万円)で実損補填
- 保険請求には「PIR原本+購入時レシート+紛失品リスト」必須
破損時の対処
現地で実施
- バゲージクレーム受取所で荷物受取前に破損確認(受取後の申告は対応不可の場合あり)
- 破損発見時はその場で航空会社カウンターへ
- 写真を複数枚撮影(破損部位・全体・タグ)
- PIR発行
- 受取から7日以内に書面で申告(条約規定)
補償範囲
- 航空会社:経年劣化扱いで3,000〜10,000円程度(ブランドスーツケースでも同様)
- クレカ付帯保険:エポスカード20万円(1品10万円)で時価補償
スポーツ用品・楽器・ペット
スキー・スノーボード・ゴルフ
- JAL/ANA国内線:普通手荷物の一部として無料(通常枠内)
- 国際線:路線と航空会社次第、多くは追加料金なし
- 専用カバー・ハードケース推奨(破損リスク減)
楽器
- 小型(バイオリン・フルート):機内持ち込み可
- 中型(ギター・サックス):別途有料枠 or 機内持ち込み(専用ケース推奨)
- 大型(チェロ・コントラバス):別途座席購入
ペット
- JAL/ANA国内線:貨物室で別途料金(小型ペット4,000〜6,000円/区間)
- 国際線:地域により輸出入規制、隔離期間あり(要事前確認)
- 機内客室持ち込みは国内線・一部LCCのみ対応
受託手荷物 FAQ
Q1. 国内線の無料枠は?
JAL/ANA普通席で20kg×2個(サイズ合計203cm)まで無料。超過は10kgまで4,400円。
Q2. 国際線エコノミーの無料枠は?
多くの航空会社で23kg×2個(JAL/ANA/UA/Delta)または30kg×1個(Singapore/Thai/Emirates)。
Q3. LCCの受託手荷物は有料?
はい、完全に有料。事前Web予約なら当日の半額以下で、Peach 2,090円(事前)vs 3,050円(当日)等。
Q4. モバイルバッテリーは預けられる?
絶対にNG。発火リスクで受託手荷物では禁止。機内持ち込みのみ可(100Wh以下、160Wh超は禁止)。
Q5. スーツケースが破損したらどうする?
①バゲージクレーム受取所で即確認 ②その場で航空会社カウンターに申告 ③PIR発行 ④7日以内に書面申告。航空会社補償は薄いのでエポスカード等の携行品損害保険(20万円、1品10万円)が実損補填の主軸。
Q6. ロストバゲージで何日待つ?
遅延の多くは24〜48時間で次便到着。21日経過で「紛失」認定され補償請求可。緊急用衣類・洗面用具は航空会社が一部補償(上限2-3万円)。
Q7. 貴重品を預けてもいい?
避けるべき。カメラ・PC・貴金属・現金は機内持ち込み必須。預けた場合の補償は非常に薄いです。
Q8. スーツケースの中の壊れ物対策は?
衣類で包んで中央に配置、プチプチ使用、「FRAGILE」タグ付け(絶対保証ではない)。エポスカードの携行品損害保険で万一の破損をカバー。
受託手荷物 出発前チェックリスト
- □ 航空会社の無料枠を確認
- □ 重量を吊り下げスケールで事前計測
- □ モバイルバッテリー・PC・貴重品は機内持ち込み側に
- □ LCC利用時は事前Web追加予約
- □ スーツケースの中身写真を撮る(紛失時の証拠)
- □ 航空会社アプリで荷物追跡オン
- □ 到着後:バゲージクレーム受取所で即座に破損確認
- □ 海外旅行保険を準備(エポスカード利用付帯)
- □ バゲージタグ(半券)を捨てずに保管
受託手荷物の備え:エポスカード
航空会社の荷物補償は経年劣化扱いで薄く、スーツケース1個破損でも数千円しか出ないのが実情。エポスカードの携行品損害保険(20万円、1品10万円・免責3,000円)が実用的な補填の主軸です。
補償内容
| 補償項目 | 金額 |
|---|---|
| 傷害治療費用 | 最高200万円 |
| 疾病治療費用 | 最高270万円 |
| 携行品損害 | 最高20万円(1品10万円・免責3,000円) |
| 賠償責任 | 最高3,000万円 |
| 救援者費用 | 最高100万円 |
| 傷害死亡・後遺障害 | 最高500万円 |
年会費永年無料。2023年10月から利用付帯。空港までの電車代・旅行代金のカード決済が条件。
※ キャンペーン内容は時期により変動します。
まとめ
受託手荷物はサイズ・重量・持ち込み禁止物をクリアすれば基本問題ありませんが、ロストバゲージ・破損というリスクは完全には避けられません。エポスカードの携行品損害保険20万円で備えれば、航空会社補償の不足を埋められます。
LCC利用時は事前Web追加で当日の半額以下、モバイルバッテリーは機内持ち込み必須、到着後は即座に破損確認が鉄則です。
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受託手荷物でもっとも怖いのはロストバゲージ(紛失・遅延)と破損。航空会社の補償は経年劣化扱いで薄く、スーツケース1個の破損でも数千円程度しか出ません。
エポスカードなら年会費永年無料で携行品損害最高20万円(1品10万円・免責3,000円)が利用付帯(2023年10月〜)。スーツケース破損・中身の盗難・カメラ・PC損傷をカバー。空港までの電車代や旅行代金のカード決済で適用条件クリア。
※ 2023年10月から「利用付帯」に変更。旅行代金・公共交通機関料金のカード決済が条件。