【2026年最新】1ポンドは何円?英ポンド円換算・両替・イギリス旅行費用完全ガイド

「1ポンドって日本円で何円?」「イギリス旅行でいくら両替すればいい?」「クレジットカードと現金、どっちが得?」——ポンド円の換算から両替の最適解、イギリス旅行で本当に必要な現金額、2026年に必須化されたETA(電子渡航認証)、VAT還付の現状までをまとめました。

2026年4月時点での最新情報——紙製£20/£50は2022年9月30日で失効、チャールズ国王肖像の新紙幣が2024年6月5日から流通開始、ETA申請料は2026年4月8日から£16→£20へ値上げ——も反映しています。

目次

1. 今日のポンド円レートと換算早見表(2026年4月時点)

2026年4月21日時点の英ポンド円(GBP/JPY)は約210円台で推移しています。1970年代の変動相場制移行後としては歴史的高値圏にあり、日本からイギリスへ旅行する人には厳しい水準が続いています。

1-1. ポンド円レート 換算早見表

ポンド 約 日本円(@210円) 用途の目安
1p(ペンス) 約2.1円 1ポンドの1/100
£1 約210円 自販機ジュース・駅の小売
£2 約420円 ロンドンのバス1回(実際は£1.75)
£5 約1,050円 パブのビール1パイント
£10 約2,100円 軽いランチ
£20 約4,200円 ETA申請料(2026年4月〜)
£50 約10,500円 中級レストランのディナー1人分
£100 約21,000円 ミュージカルチケットA席
£200 約42,000円 ロンドン中心部ホテル1泊
£500 約105,000円 3泊のホテル代相当
£1,000 約210,000円 1週間の現地支出合計(中級)

※ 実レートは常に変動します。両替・決済前に必ず最新レートを確認してください(Bank of Englandの日次レート)。

1-2. 直近1年のレンジと主要レート水準

指標 時期
2026年4月21日現在値 約210.1円 本日
52週最高値 約215.05円 2026年2月
52週最安値 約184.36円 過去1年
2025年平均 約200円前後 通年
2024年平均 約196円 通年
英国旅行前に海外旅行保険の準備を

ロンドンの医療費は救急搬送だけで£350〜600(7〜12万円)、虫垂炎の緊急手術なら総額£10,000〜20,000(210〜420万円)に達するケースも。海外旅行保険なしの渡航は現実的なリスクです。

エポスカードなら年会費永年無料で海外旅行保険(利用付帯)が付き、空港までの電車代・バス代をエポスで支払うだけで最高3,000万円の補償が自動適用されます(疾病治療270万円・傷害治療200万円・携行品20万円・賠償責任3,000万円)。

※ 2023年10月から「利用付帯」に変更(旅行代金・公共交通機関料金のカード決済が条件)

2. ポンド円レートの歴史推移と「今が高いのか安いのか」

「ポンド円が高い/安い」を判断するには、歴史的レンジを知る必要があります。変動相場制が始まった1970年代以降、ポンド円は大きな振れ幅を経験してきました。

2-1. 直近10年の主要イベントとレート

時期 出来事 レート水準
2007年7月 近年最高値 約251円
2011年7月 近年最安値(震災後円高) 約117円
2016年6月24日 EU離脱(Brexit)国民投票 160円→133円へ急落
2020年3月 コロナショック 124円台まで下落
2022年9月26日 トラス・ショック 約149円(2022年安値)
2023〜2024年 円安進行 160円→190円台へ継続上昇
2026年2月 直近ピーク 約214円

2-2. 現在のレートが「高い」と言える3つの理由

  1. 日英金利差の拡大:2026年4月時点で日本銀行(BoJ)の政策金利0.75%、英中銀(BoE)の政策金利3.75%。金利差3.00%ポイントがポンド高/円安の基礎要因。
  2. 歴史的円安トレンド:2022年以降の円安が続き、ポンドに限らず主要通貨すべてで円は弱い状態。
  3. ブレグジット後のポンド回復:2016年以降低迷していたポンドが、英国のインフレ対応(高金利政策)で持ち直し。

2-3. 2026年後半から2027年の見通し

日銀は段階的な利上げ、BoEは利下げサイクルへ移行する可能性が指摘されており、中長期的には円高・ポンド安の方向に振れるとの見方があります。ただし為替は要因が多岐にわたり、旅行者としては「今のレートで旅行計画を立て、直前の急変に備えて現金は最小限、決済はカード主体」という戦略が堅実です。

3. ポンドの基礎知識——単位・記号・通貨コード

3-1. ポンドとペンスの関係

単位 表記 換算
ポンド £ / GBP / pound sterling 基本単位
ペンス p / pence (複数形) / penny (単数形) 1£ = 100p

正式名称は「Pound Sterling(ポンド・スターリング)」。通貨コードは「GBP(Great Britain Pound)」。ただし北アイルランドも含む「Pound Sterling」が正式で、単に「スターリング」と呼ぶこともあります。

3-2. £記号の読み方と入力方法

用途 方法
Windowsキーボード Alt + 0163(テンキー)
Macキーボード Option + 3
スマートフォン(iOS) 数字キーパッドの「$」を長押し→£を選択
スマートフォン(Android) 数字キーパッド「$」または「€」を長押し
読み方 「ポンド」または「パウンド」(Pound)

「£」の由来はラテン語の「libra(天秤、重さの単位)」の頭文字「L」に横線を入れた形。かつてポンドは銀の重量単位だった名残です。

3-3. 小数点以下の表記

£5.99 は「5ポンド99ペンス」と読みます。小数点は省略されず、ペンスは必ず2桁表記(£1.05 など)。会計伝票で「£5.99」と書かれていたら599ペンスではなく「5ポンド99ペンス」です。

4. ポンド紙幣・硬貨の全種類(2026年最新・チャールズ国王肖像含む)

英国の通貨は、Bank of England(英中銀)が紙幣を発行し、Royal Mint(王立造幣局)が硬貨を発行します。2026年4月現在、流通している紙幣はすべてポリマー素材です。

4-1. 現行紙幣(ポリマー)一覧

券種 肖像(裏面) 発行開始
£5 ウィンストン・チャーチル 2016年9月13日
£10 ジェーン・オースティン 2017年9月14日
£20 J.M.W.ターナー 2020年2月20日
£50 アラン・チューリング 2021年6月23日

表面は現在も多くがエリザベス女王の肖像ですが、2024年6月5日からチャールズ国王の新紙幣が流通開始しています(詳細後述)。

4-2. 硬貨(Royal Mint発行)一覧

硬貨 日本円換算(@210円) 特徴
1p 約2円 銅色、最小単位
2p 約4円 銅色
5p 約11円 小さな銀色コイン
10p 約21円 銀色
20p 約42円 七角形の銀色
50p 約105円 七角形の大きな銀色
£1 約210円 2017年から十二角形(偽造防止強化)
£2 約420円 外側銀色・内側金色のバイメタル

4-3. チャールズ国王肖像の新紙幣(2024年6月5日〜)

2024年6月5日、Bank of England公式発表のとおり、チャールズ国王肖像の新紙幣£5/£10/£20/£50が流通開始しました。

  • デザイン変更点:表面の肖像のみが国王に差し替え。裏面と全体デザインは変更なし
  • 旧エリザベス女王紙幣の扱い:引き続き法定通貨として有効。強制回収はなく、摩耗による交換時や需要増加時に国王紙幣へ段階的に置換
  • 旅行者への影響:新旧どちらを受け取っても利用可能。お釣りで両方混在するのが通常

5. 「使えない紙幣」完全整理——紙製£20/£50は2022年9月末で失効済み

ポンド紙幣で最も多い勘違いが「紙製紙幣も今でも使える」というもの。実際は以下のスケジュールで紙製紙幣は順次法定通貨の地位を失っています。

5-1. 紙製紙幣の法定通貨失効日

券種 紙製紙幣の失効日 2026年4月現在の扱い
£5 紙製 2017年5月5日 店舗で使用不可
£10 紙製 2018年3月1日 店舗で使用不可
£20 紙製 2022年9月30日 店舗で使用不可
£50 紙製 2022年9月30日 店舗で使用不可

5-2. 紙製紙幣を持っていた場合の対処法

失効した紙製紙幣を見つけた場合(古いポンド現金が手元に残っている場合)の対処:

  • 英国内の銀行口座保有者:口座に預入すれば有効(取り扱いは銀行により異なる)
  • Bank of Englandへの直接交換:郵送または直接持参で新紙幣に交換可能。パスポート+住所証明書類が必要
  • 現地の銀行窓口:HSBC、Barclaysなど一部の銀行で預入が可能な場合あり(銀行により対応が異なる)

旅行者が古いポンド現金を持っている場合は、英国入国後すぐに使える紙幣かチェックしてください。もし紙製紙幣を持っていた場合は、現地銀行またはBoEへの交換が必要です。

5-3. チャールズ国王紙幣とエリザベス女王紙幣の併用

現在、新旧の肖像紙幣が混在して流通しています:

  • エリザベス女王のポリマー紙幣(2016-2023年頃流通品)→継続して法定通貨
  • チャールズ国王のポリマー紙幣(2024年6月〜)→法定通貨
  • どちらでもそのまま使用可能。お釣りは両方が混じって渡されることが多い

6. スコットランド・北アイルランド銀行券の扱い——旅行者が陥りやすい罠

英国(UK)内では、Bank of Englandが発行する紙幣以外にも、スコットランドと北アイルランドの銀行が独自に発行する紙幣が流通しています。これが旅行者を混乱させます。

6-1. 発行銀行一覧

地域 発行銀行 券種
イングランド・ウェールズ Bank of England £5/£10/£20/£50
スコットランド Bank of Scotland / Royal Bank of Scotland / Clydesdale Bank £5/£10/£20/£50(£100もあり)
北アイルランド Bank of Ireland / Danske Bank / Ulster Bank(※First Trust Bankは2019年2月に発行停止を発表、既発行券は2022年6月30日に法定通貨の地位を喪失) £5/£10/£20/£50/£100

6-2. 「法定通貨」の誤解

日本語で「法定通貨」と訳される「Legal Tender」は、英国法では狭い意味を持ちます:

  • イングランド・ウェールズでは、Bank of England紙幣のみがLegal Tender
  • スコットランド・北アイルランドでは、紙幣はLegal Tenderではない(法的にはコインのみがLegal Tender)
  • ただし、Legal Tender = 日常取引で使える、ではない。実務上は広く受領される

6-3. 受領拒否される現実

法的な議論とは別に、実務上の現象として:

  • イングランドの一部の小店舗・タクシーで、スコットランド紙幣や北アイルランド紙幣が受領拒否されることがある
  • 拒否される理由は「見慣れない」「偽造かわからない」「店員が識別できない」など
  • 特に£50の高額紙幣や、北アイルランドのUlster Bank券は拒否率が高い傾向

6-4. 旅行者の対処法

  • スコットランドで両替した場合:スコットランド内で使い切るのが鉄則
  • 受領拒否された場合:高街銀行(HSBCなど)や郵便局(Post Office)でBank of England紙幣に交換可能
  • 予防策:日本で両替する時は「Bank of England発行」と指定(多くの両替業者は自動的にBoE券)

7. ポンドの両替方法8種を完全比較

ポンドへの両替方法は多岐にわたります。手数料(スプレッド)・利便性・レートの3軸で比較すると、旅行者には以下の選択肢があります。詳しくは外貨両替おすすめ手数料比較ガイドもあわせてご覧ください。

7-1. 両替方法8種のコスト比較表

方法 手数料(対スポットレート) 利便性 向いている人
空港両替所(日本) 6〜8%(最も不利) ◎(当日) 急いでおり少額のみ両替する人
都市部の銀行(三菱UFJ等) 4〜6% △(平日日中のみ) 安定志向、銀行窓口を信頼する人
金券ショップ(大黒屋等) 2〜4% ○(当日) まとまった額を日本で準備したい人
外貨宅配(マネーバンク・トラベレックス等) 3〜5% ○(事前注文・翌日配達) 家で受け取りたい人
Wise(送金カード・両替) 0.3〜0.7% ◎(アプリ完結) 最安値を求める人、海外在住経験者
Revolut(プリペイドカード) 0.5〜1.0% ◎(アプリ完結) 海外ATM・買い物で使いたい人
現地ATMキャッシング(クレカ) 1.6〜2.5%+ATM手数料 ◎(到着後) 現地で必要な分だけ引き出したい人
現地両替所(ロンドン中心部) 3〜8%(店舗差大) 緊急時のみ

7-2. 空港両替所が割高な理由

成田・羽田・関空・ヒースロー・ガトウィックなど、空港の両替所は賃料が高く、競合が少ないためスプレッドが広く設定されています。特に出発前の日本の空港で両替するのは最も不利で、同じ金額を都市部の金券ショップや外貨宅配で用意するだけで数千円〜1万円の差がつきます。

7-3. Wise・Revolutの実力

近年台頭しているフィンテック系サービス(Wise・Revolut)は、中央銀行間レート(ミッドマーケットレート)に近いレートで両替できるため、日本の銀行や両替所と比べて大幅に安いのが特長です。

サービス 仕組み 向いている使い方
Wise 円→ポンド送金をミッドマーケットレート+手数料0.3〜0.7%で実施。Wiseカードで現地決済・ATM引き出し可能 事前にポンド残高を作ってカード決済で使う
Revolut アプリでポンド残高を持ち、海外ATM引き出し(月£200まで無料)・店舗決済に使用 少額多頻度の決済、ATM引き出し

7-4. 現地ATMキャッシング(クレジットカード利用)

エポスカードなど海外キャッシング対応の日本発行クレカでは、英国の銀行ATM(Barclays, HSBC, Lloyds等)でATM手数料無料でポンド現金を引き出せます。独立系ATM(街角の有料ATM)は£1.99〜£3.95の手数料表示があり、利用前にキャンセル可能。

キャッシングは借入扱い(金利年18%程度)のため、帰国後すぐに繰上返済すれば実質手数料は0.5〜1.0%程度に収まり、日本の空港・銀行での両替より大幅に安いケースが多い。

7-5. 現地両替所(ロンドン)

  • Thomas Exchange Global(Strand周辺・Covent Garden周辺):UK内で比較的良レート
  • 空港(ヒースロー・ガトウィック):日本の空港同様、レートは不利
  • 観光地の街角両替所:店舗により大差。「No Commission」と書いていてもレートが悪いことが多い

8. 【シーン別】英国旅行でいくらポンド現金を持っていくべきか

「両替しすぎて余らせる」のと「足りずに現地で割高両替する」のどちらも避けたい。以下のマトリクスが参考になります。

8-1. 滞在日数×現金目安(キャッシュレス前提)

滞在日数 現金目安 主な用途
2泊3日 £50〜100(1〜2.1万円) チップ、小店舗、緊急予備
4泊5日 £100〜150(2.1〜3.2万円) 上記 + パブ・マーケット
6泊7日(1週間) £150〜200(3.2〜4.2万円) 上記 + 予備日分
10日以上 £200〜300(4.2〜6.3万円) 長期分散、カード併用

※ カード主体を前提とした最小額。カード使用に慣れていない人はこの1.5〜2倍用意しておくと安心。

8-2. ロンドンはキャッシュレス主流

ロンドン市内では2020年代にキャッシュレス化が一気に進み、現在は以下の状態:

  • ほぼ全店舗でコンタクトレス決済(Visa/Mastercardタップ)対応
  • TfL(ロンドン交通)の地下鉄・バス・オーバーグラウンド・エリザベス線すべてコンタクトレスでタップ乗車可
  • スーパー・カフェ・レストラン・タクシー(Uber・ブラックキャブ)すべてApple Pay・Google Pay対応
  • 一部店舗では「現金お断り(Cashless Only)」の明示あり
  • パブでも9割以上の店舗でカード可

逆に、小さなマーケット・露店・一部地方のパブ・チップでは現金が必要なため、完全ゼロ現金は避けるべきです。

8-3. シーン別の現金使用場面

シーン 現金必要性 備考
ホテルチェックイン・チェックアウト × カードで完結
レストラン・カフェ × カード・Apple Pay
地下鉄・バス × コンタクトレス決済
Uber・ブラックキャブ × アプリ内決済・カード
チップ(カード端末で加算可) カード端末で入力可。現金置きも可
ポーター・ホテル清掃へのチップ 現金が望ましい
ファーマーズマーケット・露店 現金限定の店舗あり
地方の小さなパブ 都市部より現金率高め
教会・ミュージアムのドネーション 現金推奨

9. クレジットカード vs 現金——2026年の最適ミックス

9-1. カード決済の仕組みとコスト

日本発行のクレジットカードをロンドンで使うと、以下の料金が発生します:

項目 料率 備考
Visa/Mastercardネットワーク為替手数料 約1% 通貨換算時
カード発行会社の海外事務手数料 1.60〜3.85% 会社により異なる
合計コスト 2.6〜5.0% 両替所より安いケースが多い

9-2. 主要日本発行カードの海外事務手数料(2026年)

カード 海外事務手数料
エポスカード 3.85%(2025年7月に2.20%から改定)
楽天カード 3.63%
三井住友カード 1.60〜2.20%
JCBカード 1.60%
ソニー銀行Sony Bank WALLET 1.76%(ポンド建て)

※ 2025年〜2026年にかけて主要カードが軒並み海外事務手数料を引き上げ。エポスカードも2.20%→3.85%に改定されています(2025年7月)。

手数料だけで見ればJCBや三井住友カードが有利ですが、「海外旅行保険の利用付帯条件」「年会費」「キャッシング手数料」まで含めた総合コストで評価するのが現実的です。エポスカードは決済手数料は高めでも、年会費無料で海外旅行保険(利用付帯・最高3,000万円)が付くため、短期の英国旅行1回あたりで考えると「保険料5,000〜10,000円」を節約できる計算になります。

9-3. DCC(日本円建て決済)の罠

ロンドンのレストランやATMで「日本円建てで決済しますか?」と尋ねられることがあります。これがDCC(Dynamic Currency Conversion)です。

選択肢 コスト 結論
「Yes, 日本円で」(DCC利用) 現地業者の為替レート(不利)+カード会社の事務手数料 ✕ 避ける
「No, ポンドで」(現地通貨決済) Visa/Mastercardの為替レート+カード会社の事務手数料のみ ○ 常にこちらを選択

DCCは現地業者が設定したレートで換算するため、通常3〜10%程度高いレートが適用されます。ATMでも「現地通貨で引き出す(In GBP)」を選択してください。

9-4. コンタクトレス決済の上限

英国のコンタクトレス(タップ決済)は1回£100が上限(2021年10月15日に£45から引き上げ)。£100超の買い物ではカード挿入してPIN入力が必要。累積限度も£300程度でリセットされ、その後は確認のためPIN要求があります。

10. 海外旅行保険付きクレカで備える──エポスカードの活用法

カード決済派の旅行者にとって、「海外旅行保険の付帯」は決済手数料と同じくらい重要なコスト項目です。詳しい比較は海外旅行保険はクレジットカードで十分?比較と注意点を参照してください。

10-1. ロンドンの医療費実態

ロンドンの医療費は日本の感覚と大きく異なります:

  • 救急搬送のみで£350〜600(約7.4〜12.6万円)
  • NHS(国営医療)は非英国居住者には有料。一般診療(GP)で£60〜100、専門医で£200〜
  • 私立病院での入院は1泊£1,500〜3,000(約31〜63万円)
  • 虫垂炎の緊急手術は総額£10,000〜20,000(約210〜420万円)のケースも

短期旅行でも保険なしは経済的リスクが高すぎるため、必ず何らかの形で保険を確保してください。

10-2. エポスカードと他社カード付帯保険の比較

項目 エポスカード 楽天カード 一般加入保険(7日)
年会費 永年無料 永年無料 5,000〜10,000円
付帯条件 利用付帯(交通・ツアー決済) 利用付帯
傷害・疾病治療 200万/270万 200万/200万 300〜500万
携行品損害 20万 20万 30万
賠償責任 3,000万 3,000万 1億

10-3. エポスカードの海外旅行保険(利用付帯の発動条件)

2023年10月以降、エポスカードの海外旅行保険は以下のいずれかをエポスカードで決済した旅行のみ補償対象です:

  • 宿泊を伴う募集型企画旅行代金
  • 公共交通乗用具(電車・バス・航空・フェリー)の料金

実際には、成田エクスプレス・空港バス・空港間アクセス鉄道をエポスカードで支払うだけで発動。この方法なら追加費用ゼロで最高3,000万円の補償が手に入ります。ETA申請料£20もエポスカードで決済可能です。

11. ロンドン・英国旅行の物価と費用目安

11-1. 主要な物価水準(2026年4月時点)

項目 ロンドン中心部価格 日本円換算
カジュアルランチ £10〜20 2,100〜4,200円
カジュアルディナー £25〜50 5,250〜10,500円
中級レストラン3コース £60〜90 12,600〜18,900円
パブのビール1パイント £5.50〜7.50 1,150〜1,570円
カフェのコーヒー £3.50〜5.50 735〜1,150円
中心部3つ星ホテル1泊 £120〜200 25,200〜42,000円
中心部4つ星ホテル1泊 £250〜400 52,500〜84,000円
ミュージアム入場料(大英博物館等) 無料〜£25 -〜5,250円
ウェストエンドのミュージカルA席 £100〜150 21,000〜31,500円

11-2. ロンドン交通料金(2026年3月1日改定後)

区間・乗車方式 料金
Zone 1 地下鉄 ピーク(平日6:30-9:30, 16:00-19:00) £3.10
Zone 1 地下鉄 オフピーク £3.00
バス単券(1時間以内乗継無料) £1.75
バス1日上限(Daily cap) £5.25
Zone 1 地下鉄1日上限 £8.90
ヒースロー→ロンドン中心部(Elizabeth line) £15.50(2026年3月1日改定)
ヒースロー→パディントン(Heathrow Express) £25〜32

※ 支払いはコンタクトレスカード・Apple Pay・Google Pay・Oysterカードすべて同額。旅行者はコンタクトレスカードでタップするだけで完結します(TfL公式料金表)。

11-3. 滞在日数別の費用目安(中級ランク)

滞在期間 中級の費用目安
3日間 £600〜900(12.6〜18.9万円)
5日間 £1,000〜1,500(21〜31.5万円)
7日間(1週間) £1,400〜2,100(29.4〜44.1万円)
10日間 £2,000〜3,000(42〜63万円)

※ 航空券除く。ホテル・食事・交通・観光・小遣いの合計。バックパッカー層は概ね半額、ハイエンド層は概ね2倍が目安。

12. 英国ETA(電子渡航認証)の要点

2025年1月8日から日本人を含む一部の国民にETA(Electronic Travel Authorisation)が必須化され、2026年2月25日以降は完全強制化。ETAなしでは搭乗拒否されます。詳しくはイギリスETA完全ガイドGOV.UK公式をご覧ください。

12-1. ETAの概要(2026年4月21日現在)

項目 内容
申請料 £20(約4,200円)※2026年4月8日から£16→£20へ値上げ
有効期限 2年、またはパスポート失効日のどちらか早い方
滞在可能日数 1回最大6ヶ月(複数回入国可)
申請方法 UK ETA公式アプリ(iOS/Android)または政府公式サイト(gov.uk/eta)
必要書類 パスポート、顔写真、メールアドレス、支払い手段(クレジット/デビット)
審査時間 ほとんどが数分で自動承認。念のため出発3営業日前までに申請推奨

12-2. ETA申請で注意すべき詐欺的代行サイト

公式サイト(gov.uk/eta)またはUK ETA公式アプリ以外で、「ETA申請代行£60〜100」と謳うサイトが多数存在します。これらは公式料金に上乗せされた代行手数料を取っているだけで、手続き内容は同じ。必ず公式サイト/アプリから直接申請してください

13. VAT還付は2021年廃止——「免税ショッピング」は2026年現在もできない

2021年1月1日、Brexit(EU離脱)施行に伴い、英国はVAT Retail Export Scheme(VAT RES)を廃止。日本を含む非EU居住者の観光客が英国本土で購入した商品のVAT 20%還付は受けられません。2023年以降、再開議論は続いていますが、2026年4月現在も廃止のままです。

13-1. 例外として還付可能なケース

  • 北アイルランド:VAT 407(NI)フォームで還付可能(非EU居住者対象、購入から3ヶ月以内の持ち出しが条件)
  • 店舗が商品を日本へ直送する場合:輸出扱いでVAT不課税(Harrods、Selfridges、Fortnum & Mason、Harvey Nichols等が対応)

ネット上には2020年以前の記事が大量に残っており、「VAT還付は20%戻る」という情報が出回っていますが、英国本土(England, Scotland, Wales)での還付は利用不可です。買い物前提で旅費を計算している人は要注意。

14. チップ・サービス料の最新事情

14-1. 場面別チップの目安

場面 目安 備考
レストラン(テーブルサービス) 10〜15% サービス料が請求書に自動加算されていれば追加不要
パブ(カウンター注文) 不要 注文時カウンター払いなら慣習上なし
パブ(テーブルサービス) 10% 飲食物を席まで運んでくれる形態
タクシー(ブラックキャブ) 10%または端数切上 「Keep the change」でOK
タクシー(Uber) 不要〜アプリで10%加算 アプリ内チップ機能あり
ホテルポーター £1〜2/荷物 任意
ハウスキーパー £1/泊 任意、枕元に置く
ホテルコンシェルジュ £5〜10 レストラン予約等で特別対応があった場合
ツアーガイド £5〜10/人(半日) よいガイドなら£10〜20
美容院・スパ 10〜15% カード端末で加算

14-2. サービスチャージ自動加算に注意

ロンドンの中級以上のレストランでは、「Service charge 12.5%」が請求書に自動加算されていることが多いです。この場合、追加のチップは必要ありません。請求書の合計額の下部に「Service: £X.XX」の記載があるかチェックしてください。

2024年10月1日施行の「Employment (Allocation of Tips) Act 2023」により、チップは100%従業員に配分される義務化されています。

15. 余ったポンドをどうする?——帰国後の選択肢

15-1. 余った紙幣の処分方法

方法 難易度 レート 備考
日本で再両替(銀行・金券ショップ) 悪(5〜10%損失) 紙幣のみ対応。硬貨は不可
空港の両替所で再両替 最悪 避けるべき
次回英国旅行まで保管 ○(為替変動分のみ) 紙幣に失効リスクなし(ポリマー紙幣)
Wiseに入金して円転 Wise口座経由で有利レート
寄付(空港内UNICEF等) 少額紙幣・硬貨の処分に便利

15-2. 硬貨の処分が特に困難

日本の銀行・両替所ではポンド硬貨は一切両替できません。英国を出る前に使い切るか、次回の旅行用に保管するしかありません。対策:

  • 空港のセルフレジや売店で積極的に硬貨を使う
  • ヒースロー空港出発ロビーのUNICEF募金箱(各種外貨対応)
  • 次回旅行時の「小銭ストック」として保存

15-3. 英国内で使い切る戦略

  • 帰国便出発ロビーのスターバックス・Pret a Mangerで軽食
  • 空港の書籍・お土産で£10〜20単位で消費
  • 空港の無料Wi-Fiを使いながらオンラインギフトカードを買う(Amazon UK等)

16. ポンド円に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 1ポンドは日本円で今いくらですか?

2026年4月21日時点で約210円前後です。為替は毎日変動するため、最新の相場はYahoo!ファイナンス・Google検索「GBP to JPY」などで確認してください。

Q2. イギリス旅行で現金はいくら持っていけばいいですか?

4泊5日なら£100〜150(約2.1〜3.2万円)、1週間なら£150〜200(約3.2〜4.2万円)が目安です。コンタクトレス決済が主流なので、カード主体で旅行するなら少なめでOKです。

Q3. ポンド紙幣はどこで両替するのがお得ですか?

最安はWise・Revolutなどのフィンテック系(手数料0.3〜1%)。次に、大黒屋など都市部の金券ショップ(2〜4%)。空港両替所は最も割高(6〜8%)で避けるべきです。現地ATMキャッシング(クレカ)も実質1〜2%で済むケースが多くおすすめです。

Q4. ロンドンで現金は本当に不要ですか?

ほぼ不要です。地下鉄・バス・タクシー(Uber)・レストラン・カフェ・スーパーすべてコンタクトレス決済対応で、「現金お断り」の店舗も増えています。ただし、小さなマーケット・地方のパブ・ホテルのチップには現金が便利なので、£50〜100程度は持っておくと安心です。

Q5. スコットランド紙幣をイングランドで使えますか?

法的には「通用する」扱いですが、実際にはイングランドの小店舗やタクシーで受領拒否されることがあります。拒否された場合は高街銀行(HSBC等)や郵便局でBank of England紙幣に交換できます。スコットランド旅行から南下する場合は、スコットランド内で使い切るのが安全です。

Q6. 紙のポンド紙幣は今でも使えますか?

いいえ、2022年9月30日をもって紙製£20/£50は法定通貨の地位を失いました。以降、店舗では使用できません。古い紙製紙幣を持っている場合は、Bank of Englandへ郵送または直接持参で新ポリマー紙幣に交換可能です。

Q7. イギリスのETAはいくら?申請しないとどうなりますか?

2026年4月8日以降、£20(約4,200円)に値上げされました(£16→£20の値上げ、それ以前は£10→£16)。有効期限は2年で、1回最大6ヶ月滞在可能。2026年2月25日以降は完全強制化されており、ETAなしでは搭乗拒否されます。公式アプリまたはgov.uk/etaから直接申請してください(代行業者は割高)。

Q8. VAT(付加価値税)は還付できますか?

いいえ、2021年1月1日にVAT還付制度(VAT RES)は廃止されました。2026年4月現在も廃止のままです。例外として、北アイルランドでは一部還付が可能、また大手デパート(Harrods、Selfridges等)で日本へ直送手配する場合はVAT不課税です。

Q9. ロンドンのチップはいくら払えばいいですか?

レストランは10〜15%が目安。ただしサービスチャージ12.5%が請求書に自動加算されていることが多く、この場合は追加のチップは不要です。パブのカウンター注文は不要、タクシーは10%または端数切上、ホテルポーターは£1〜2が目安です。

Q10. 余ったポンド紙幣はどうすればいいですか?

紙幣はWise経由で円転するか、次回英国旅行まで保管するのが無難です。硬貨は日本で両替不可のため、英国を出る前に空港売店で使い切るか、空港の募金箱(UNICEF等)に寄付するのがおすすめです。

17. まとめ——2026年のポンド円と英国旅行のポイント

ポンド円の換算・両替・英国旅行のお金事情を2026年4月時点の最新情報で整理しました。ポイントは以下のとおり:

  1. レート:1ポンド約210円(歴史的高値圏)。1/10/100/1000ポンドの早見表を参考に
  2. 両替:Wise・Revolutまたは現地ATMキャッシングが最安。空港両替所は避ける
  3. 現金:ロンドンはキャッシュレス主流。1週間で£150〜200あれば十分
  4. 紙幣:ポリマー紙幣のみ有効。紙製£20/£50(2022-09-30失効)は使えない
  5. カード:コンタクトレス決済が主流。DCC(日本円建て)は避けてポンド建て決済
  6. ETA:2026年4月8日から£20。公式サイト・アプリから申請
  7. VAT還付:2021年廃止。いまだ再開していない
  8. 保険:ロンドンの医療費は高額。エポスカードなら年会費無料で3,000万円補償
英国旅行のお供にエポスカード

英国旅行で特に重要なのが海外旅行保険。ロンドンの医療費は短い入院でも数十万〜百万円単位で、保険なしの渡航は現実的なリスクです。

エポスカードなら、年会費永年無料・海外旅行保険(利用付帯)付きで以下をカバー:

  • 傷害治療費用 最高200万円
  • 疾病治療費用 最高270万円
  • 携行品損害 最高20万円
  • 賠償責任 最高3,000万円
  • 救援者費用 最高100万円

利用付帯の発動条件は「旅行代金または公共交通乗用具(電車・バス・航空・フェリー)をエポスで決済」。成田エクスプレス・空港バスの代金をエポスで払えば発動します。ETA申請料£20の決済にも使え、英国旅行の準備段階から帰国まで1枚で安心です。

※ 保険内容・補償額は2026年4月時点。最新の補償条件はエポスカード公式サイトで確認してください。

あわせて読みたい:
イギリスETA完全ガイド——£20への値上げと申請方法
海外旅行保険はクレジットカードで十分?比較と注意点
ユーロ円完全ガイド——ヨーロッパ21カ国の通貨事情
外貨両替はどこがおすすめ?手数料比較ガイド