ワーキングホリデーに出発する前に!準備内容とステップをご紹介

ワーキングホリデーは、日本と協定を結んでいる国との異文化交流や相互理解を深めるために生まれた、自由度の高い海外留学制度です。18歳から30歳を対象とし国によって制度は異なるものの、海外での仕事や英語の勉強、アルバイトなどを自由にチャレンジすることができ年々人気が高まっています。

ワーキングホリデーをすると決めた後は、初めての海外生活に向けてどんどん期待に胸が膨らむことでしょう。しかし日本を離れ遠い海外で初めて長期間生活するとなると、どこから準備を始めたらよいか迷ってしまうかもしれません。

ワーキングホリデーのための準備期間はだいたい6ヶ月から1年程が理想です。充実した海外生活を送るためには日本を出国するまでにどのような準備が必要なのでしょう。ワーキングホリデーを成功させるためにするべき準備とはどのようなものなのか見ていきます。

ワーキングホリデーのための必須準備とは

長期海外生活のためにどのようなことを準備していけば良いのか、1年スパンで準備する過程で順を追ってみていきましょう。

1.情報収集と費用の準備(12ヶ月前)

まずいちばん先にやるべきことは行きたい国と都市、何をしたいかを決めることです。日本人がワーキングホリデーできる国は約20カ国もあります。各々の国の特徴やどのようなことを経験できるのかをよく調べ、渡航先を決定します。方法としては、ワーキングホリデーのセミナーに行く、ネットで現地滞在中の人のブログを読む、エージェントの情報を収集する、経験者がいれば体験談を聞いてみる、などがあります。

また充実した海外生活を送るにはだいたい100万円程資金があると良いでしょう。現地で働くという手もありますが仕事の選択肢が狭まることもあるので、日本である程度のお金をつくっておくことに越したことはありません。日本ではワーキングホリデーで経験したい仕事をしてみたり、英語など渡航先の言葉を使う仕事をしてみるのもおすすめです。

2.各種手配(3ヶ月〜6ヶ月前)

この時期はパスポートの期限を確認し、遅くとも約3ヶ月前には渡航先のビザ申請をしておきましょう。ワーホリビザは申請が完了してから渡航まで約1年程度となります。パスポート申請が終了し、だいたいの渡航時期が決定した後に申請するのがおすすめです。

また、学校やホームステイ先の手配をするのもこの時期がベストです。手配は日本でもできますし、現地で実際に学校などを見て選ぶこともできます。出発前に全て整えておきたいということであれば、日本で選んでおくことで現地に着いてからすぐに新生活がスタートできる安心感はあります。

ホームステイだとできない場合がありますが、学校は渡航先に着いてから現地で探すこともできます。自分の目で学校を確かめて検討し選択できるので、通い始めてから後悔しないのが利点といえます。

3.航空券手配とクレジットカード保険加入(3ヶ月〜2ヶ月前)

渡航3ヶ月前にもなると具体的な準備に取り掛かります。航空券は出発時期が近づくにつれて高くなるので、早めに購入すると安く済み気持ち的にも安心できます。

また必ず必要なものとして海外旅行保険の加入です。1年間という長期滞在ですと病気や怪我、事故にあう可能性があります。日本で加入する場合と渡航先で加入する場合の2パターンが一般的ですが、ここでおすすめなのがクレジットカードでの保険加入です。クレジットカードには無料の海外保険が付帯されているものがあり、カードを発行すれば自動的についてきます。保険がないものもあるので選ぶ際は注意してください。保険保証期間は約3ヶ月間で、最初の3ヶ月はクレジットカードの海外保険でOKです。その後は現地の保険に切り替えるのがワーキングホリデーでの保険加入でいちばん安く済む方法です。

クレジットカードなのでワーキングホリデー中の支払いやキャッシングなどにも利用できとても便利です。海外では身分証明書としても十分機能するので必ず用意しましょう。

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クレジットカードは海外旅行の必需品とはいっても、どのクレジットカードを作るとよいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。

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4.お金と持ち物の準備(1ヶ月前)

いよいよ出発まで1ヶ月です。この時期は日本で貯めたお金を持参するために、プリペイドや国際キャッシュカードを利用する準備を始めましょう。海外での長期生活では現金やクレジットカードの他に国際キャッシュカードを作っておくと非常に安心です。万が一盗難などにあっても不安が軽減されます。カードを作る際は口座開設から受け取りまで約2週間かかるので、なるべく早く作っておきましょう。

荷物の準備は必ず必要なものと、日本でないと入手できないものを優先的に準備するようにします。長期に渡るので持っていきたいものがたくさんあるかと思いますが、現地で購入できるものもあるのでよく考えてまとめましょう。

5.役所での公的手続き(直前〜2週間前)

出発まで2週間を切ったら役所での必要手続きを済ませましょう。免許証の有効期限確認も行い、渡航中に期限が切れるようであれば更新も忘れずに行ってください。携帯電話手続きもどうするのか決めて、出発直前に契約解除または休止するように準備を整えましょう。

知っておくと良いワーキングホリデー準備

ともすると忘れがちな準備が実はとても重要で、やっておくと安心なものがありますのでご紹介します。

歯の治療

渡航前に必ずしたほうが良いのが歯科治療です。ワーキングホリデー中に虫歯になって治療をすると日本では考えられない高額請求を受けるからです。理由は保険が全く効かないからで、抜歯で15万円かかったという話もあります。

出発する前に歯医者さんへ行き虫歯を全て治療をし、さらにレントゲンを撮って詰め物や親知らずなど細かい部分も治療しておきましょう。これをするとしないとでは、大きな損失があるかないかに関わります。

国際免許証取得

国際免許証は運転免許センターまたは警察署でその日中に発行してくれます。現地でレンタカーを利用したり運転するのに必要なので、取っておくと便利です。有効期限は発行日から1年間なので、出発ギリギリに発行してもらうのがおすすめです。

日本での運転免許証の有効期限が1年未満だと発行することができないので、その際は運転免許証の更新もしておきましょう。

医薬品の持参

日頃使っている医薬品は持参するのがおすすめです。しかしながら医薬品に関してはいっぺんに多く持っていけない渡航先が多いので、出発前によく調べてから現地に国際便で送ってもらうなど対策を行ってください。

海外の医薬品は日本人の体質にあわないものもあるので、なるべく日本で使い慣れているものがベストです。現地で使い切りそうになったら早めに日本から送ってもらうよう手配をしたり、一時帰国の際は忘れずに再度持参すると良いでしょう。

まとめ

夢膨らむワーキングホリデーを充実したものにするためには、念入りな計画と情報収集、準備が必要不可欠です。準備をするにあたり大切なのは、海外生活でのデメリットも詳しく把握することです。良い想像ばかりしながら準備をしていると思わぬ落とし穴があったりして現地で頭を抱えてしまうかもしれません。

楽しいことや刺激的で興味深い体験をたくさん味わうことができるワーキングホリデーですが、それに伴い海外で自立した生活を送らなければいけないという現実もあります。経済面や各種手続き、手配などを入念に行い、少々計画から外れても余裕なくらいの準備を整えていきましょう。帰国後に行って良かった!と思える素晴らしい経験になるように、事前準備を怠らないことが大切です。