ベネズエラってどんな国?治安や注意点について解説します

交通網の整備やボーダーレス化に伴い、日本から世界各国に旅行する機会が増加しています。

アメリカやヨーロッパ、リゾート地以外にも、あまり耳慣れない国に行くという人も増えており、南米旅行を楽しむという人も見られるようになってきました。

南米というとブラジルやチリ、アルゼンチンなどが有名ですが、ベネズエラという国はご存知でしょうか?

今回はベネズエラについて、その治安や旅行の際の注意点について解説していきます。

ベネズエラの治安は大丈夫?

ベネズエラは正式名称をベネズエラ・ボリバル共和国といい、コロンビア・ブラジル・ガイアナと国境を接しています。

人口は3,000万人ほどで公用語はスペイン語、首都はカラカスになります。

資源が豊富な国としても知られ、原油の埋蔵量の多さからかつては世界の注目を集めた国でもあります。

このベネズエラですが、治安についてはどうなのでしょうか?

以下、解説していきます。

外務省発表のベネズエラの治安状況

外務省は世界の国々の治安状況について政治的、外交的、衛生的な観点から危険状況を発表しています。

ベネズエラについても公表していますが、この危険状況は定期的にアップデートされているので、渡航の前には外務省のホームページを確認することをおすすめします。

ちなみに外務表が評価する危険レベルについては、危険レベルが低いレベル1(十分注意が必要)から、レベル4(退避勧告)となっています。

最新のベネズエラの危険状況については、国全域においてレベル2(不要不急の渡航は止める)からレベル3(渡航は止める)となっています。

つまり、ベネズエラは国として全体的に治安の悪い国とされており、地域によっては渡航をやめなければいけない、行くとしても自己責任で、というエリアがあるので注意しましょう。

 

ベネズエラの危険地域

ベネズエラは国全域で治安が悪く、不用意な渡航をすべきではありません。

そしてベネズエラの中でも特に危険な地域(危険レベル3)の地域は、以下の地域になります。

ブラジルとの国境地域

首都カラカス周辺

ブラジルとの国境周辺

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まずブラジル国境地域に関しては、2019年ベネズエラ大統領のマドゥロ氏が国境閉鎖を宣言したことから、最近では特に危険な地域として指定されています。

現在ではこの国境閉鎖は解除されているものの、依然として危険なエリアであるとの認識は変わっていません。

ベネズエラは国内の経済状況がかなり苦しい状態にあり、生活に困窮した国民がブラジルへ流れ込むという状況が発生しており、今現在でも国境周辺では警備をはじめ物々しい雰囲気があり、不用意に近づくとトラブルに巻き込まれる可能性が高くなっています。

人道支援物資をめぐる衝突も頻繁に生じているので、近づかないようにしてください。

カラカス周辺

実はベネズエラのカラカス周辺は世界でもトップクラスの治安の悪さで知られており、犯罪、特に殺人の発生率が世界でもかなり上位に位置してしまっています。

国内の経済状況の悪さがそのまま治安に反映されてしまっており、暴力的な犯罪が頻発しており、またマドゥロ政治への批判に伴うデモ行進も頻繁におこなわれています。

マドゥロ派と反マドゥロ派の対立は現在も続いており、先進諸国も対処に追われています。

デモ行進は単に人が集団を作って行進するだけではなく、かなり暴力的な行動をおこなう人もいるので、対立勢力同士の抗争になると死者が発生することもあります。

拳銃を使用した犯罪が多いことから、常に警戒が必要であり、昼夜問わず危険が伴います。

ベネズエラの治安で注意すべきこと

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ベネズエラの治安は世界各国の中でも特に悪いというのが結論です。

外交的、内省的に多数の問題を抱えている国であり、観光客を受け入れる体制はあまり整っていません。

以下ではより具体的にベネズエラの治安問題で注意すべき点を解説していきます。

軽犯罪にも注意を

ベネズエラは殺人を始めとする銃犯罪が多発していますが、軽犯罪リスクも非常に高くなっています。

国内経済の困窮により、外国人旅行者の金品を狙ったスリや窃盗にも注意しないといけません。

物取りに遭ってそれに抵抗しようとすると更に重大な問題に巻き込まれる可能性もあります。

警察官にも注意

国全体で治安が悪いベネズエラでは、警察官にすら注意が必要です。

デモや犯罪に目を光らせている警察官ですが、頻発する問題に対処しきれずに事件に巻き込まれるケースもあり、一般市民を守るという意識にかけているというのが現状です。

また、警察官に変装した市民に脅されるというケースも報告されているので、警察官に話しかけられても不用意に立ち止まらないということも大事です。

衛生面

ベネズエラでは衛生面でも注意が必要です。

国内のインフラ整備が間に合っておらず、飲水については特に注意が必要です。

ベネズエラでは水道水を飲むことはできず、飲んでしまえばお腹を下す危険性があります。

販売されている食料も必ずしも安全とはいえません。

水を飲む際にはミネラルウォーターを購入して飲むということを意識しましょう。

ベネズエラの医療体制は万全とはいえず、体調トラブルは未然に防いでおくことが大事ですので、口にするものに関しても注意を払っておく必要があります。

もし体調を崩した、怪我をしたという場合には、医療設備の整った私立病院を利用するようにしましょう。

公立病院では満足な医療サービスを受けることができないので、事前に病院の情報を仕入れておくことも大事です。

ベネズエラの治安対策として旅行保険に加入しておこう

ベネズエラの治安は悪く、旅行をおこなう際にはかなりの危険が伴います。

不用意に旅行をしないということが身の安全のためにはベストともいえますが、どうしても行くという場合には最善の準備をしておく必要があります。

そこで、まず確実にしておくこととして、海外旅行保険には必ずしもしておきましょう。

保険に未加入のままベネズエラに行くということはありえません。

様々なリスクに対応する旅行保険

旅行保険では、旅行先で生じたあらゆるトラブルに対処することができます。

携行品の紛失から死亡まで幅広く対応しているのが旅行保険の特徴であり、その他にも病院に行った際の治療費や入院費用もカバーしてくれます。

ベネズエラは医療機関の整備もおこなわれておらず、仮に通院、入院となった場合には法外な料金を請求される可能性もあります。

自分に合った保険を選ぶ

旅行保険の種類は数多くあり、複数の保険会社が複数の保険商品を扱っています。

補償の内容や範囲によって価格は変わってきますが、あらゆるトラブルに対処できる保険商品を購入することをおすすめします。

高いものでも数千円の出費なので、この保険料金の出費を怠ると痛い目に遭う可能性もあります。

また、旅行保険に加入しておくことで、電話サポートを受けることもできます。

24時間対応の電話サポートがあれば、些細なことであっても対応してもらうことができます。

国内情勢の混乱に巻き込まれると、どうしても冷静な行動をとることができなくなってしまいます。

適切な行動をとるということがトラブル回避のための最善策ですが、スタッフのサポートは大きな助けになります。

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まとめ

ベネズエラの治安について解説してきました。

ベネズエラは世界的に見てもかなり治安の悪い国であり、真の安全のためには不用意な渡航はしないというのがベストです。

もし渡航をする場合には、必ず外務省の情報を事前に確認した上でプランを立てること、保険に加入しておくことといった事前の準備をしておきましょう。