香港の看板乗り物でもある路面電車トラム。
あまりにも細長く今にも倒れそうで倒れない2階建て電車です。
MRT(地下鉄)も走っている香港ですが、近距離なら断然安いトラムがおすすめ。
香港の市民の足、また観光客に人気の香港トラムについて詳しくご紹介します。
目次
香港の路面電車といえばトラム!しかも2階建て
sonoko.hongkong
1904年開通の香港トラムは歴史ある乗り物です。
太平洋戦争で日本に占領された時代、1941年にはトラムは運休。1946年に復旧を果たしました。
地下鉄の計画があがったとき、トラムは廃止の危機におちいりましたが、地下鉄だけでは網羅できないと判断されたため現在も現役で運行しています。
世界でも珍しく2階建ての路面電車は、安くて便利、かつ早朝~深夜まで運行してるので気軽に利用することが可能。
香港に来たからには、乗らない理由は見つかりません。
香港トラムの路線は初心者にも簡単でわかりやすい
minoruminakuchi
香港島の北部を東西に走っている香港トラムは、とてもわかりやすいと評判。
大きく分けて東西線と中央線という2つの路線を覚えておけば、無理なく使いこなすことができます。
それでは、香港トラムの路線について詳しくみてみましょう。
香港トラムの路線は6路線のみ
香港トラムの路線は全部で6路線のみ。
その中でも、先ほど伝えた北岸エリアを走る東西線と香港島の中央部を走る中央線さえおさえておけば、さほど迷うこともありません。
- 上環(ウエスティンマーケット)~筲箕灣(シャウケイワン)
- 跑馬地(ハッピーバレー)~筲箕灣(シャウケイワン)
- 石塘咀(シェクトンツイ)~北角(ノースポイント)
- 石塘咀(シェクトンツイ)~銅鑼湾(コーズウェイベイ)
- 堅尼地城(ケネディタウン)~跑馬地(ハッピーバレー)
- 堅尼地城(ケネディタウン)~筲箕灣(シャウケイワン)
西は堅尼地城(ケネディタウン)~東は筲箕灣(シャウケイワン)までを6つの路線で運行。
東西の終着駅の本数は少ないものの、観光で行くメインの路線は2~3分おきにトラムが来るので、時間を気にする必要もありません。
バスやタクシーのように、停車してもらうために手を挙げるということもしなくて済みます。
各路線の停留所、および時刻表は公式サイトに載っていますので参考にしてください。
ビクトリアピークに行くなら「ピークトラム」に乗り換え
hketo.tokyo
100万ドルの夜景を見るベストスポット、ビクトリアピークに行くには、23度の急勾配を走るピークトラムがおすすめです。
このピークトラムは、香港トラムとはつながっておらずバスでの移動が必要。
乗り場 | セントラル・フェリー・ピア |
バス路線 | 15C |
バス運賃 | 大人:4.2香港ドル |
(12歳以下・65歳以上は半額) |
ピークトラムの運賃は次のとおりとなります。
ピークトラムの乗車券 | ||
片道 | 往復 | |
大人(12歳以上) | 28香港ドル | 40香港ドル |
子供(3~11歳) | 11香港ドル | 18香港ドル |
65歳以上 | 11香港ドル | 18香港ドル |
ピークトラムに乗って、香港の絶景を堪能してみませんか?
香港トラムの料金とおとくな乗り放題券
sora10umi
香港トラムの料金はとても良心的。
土地や家賃が高い香港には似つかわしくないほど低料金なんです。
観光の足として利用するにはピッタリですよ。
料金はわかりやすい一律制!しかも激安!
香港トラムは距離に関係なく、料金は一定となっているため、旅行者にもわかりやすくなっています。
1回(片道)の運賃は次のとおりとなります。
- 大人・・・2.6香港ドル(約36円)
- 子供・・・1.3香港ドル(3~12歳)(約18円)
- 65歳以上・・・1.2香港ドル(約17円)
大人の運賃は1回約36円と破格値。これなら何回乗ってもいいですよね。
ちなみに運賃はずっと据え置きでしたが、利用者の減少に伴い2018年7月2日に値上がりしてこの運賃になりました。
乗り放題券ももちろんある
乗り放題チケットも用意されており、観光客向けは4日間乗り放題のプランです。
- 4Day Pass(4日間)・・・34香港ドル(約470円)
- Manthly Ticket(1ヵ月)・・・220香港ドル(約3,040円)
4日間乗り放題でも500円しません。
香港トラムを14回以上乗る人は、4日間乗り放題チケットを購入した方がおとく。
香港は90日以内の滞在ならノービザで過ごせるので、しばらく住んでみたいという人であれば1ヵ月乗り放題を購入してみましょう。
ただ、1ヵ月で85回以上乗れば元を取れる計算となります。
便利なICカード「オクトパスカード」も使える
snowboardlovesuzuki
香港版の交通ICチケット「オクトパスカード」は、MRT(地下鉄)やバスの利用はもちろん、香港トラムでも利用が可能。
オクトパスカードを使うことで運賃は割引になります。
また、日本と同じようにコンビニやレストランなど、さまざまな場所で利用できるので細々したお釣りももらう心配もありません。
オクトパスカードは、日本語対応のアプリをダウンロードして使うか、空港での購入となります。
アプリ利用の方が、カードもかさばらないのでおすすめ。
香港トラムの乗り方は後ろから乗って前から出る
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香港トラムの乗り降りはいたってシンプル。
乗るときは「後方から乗って前方から下車」を覚えておけば大丈夫です。
香港トラムに乗るときは方面の確認を
トラムが近づいたら、行き先はしっかり確認しておきましょう。
香港トラムは東西に伸びている路線。西行きと東行きでは乗り場も違います。
- 西行き・・・W(WEST)
- 東行き・・・E(EAST)
このアルファベットの確認も必要。
お目当てのトラムが来たら、後方から乗りましょう。
整理券やICカードタッチなどはないので、乗るだけで問題ありません。
人気の2階席は早い者勝ち!前方をキープしよう
せっかく2階建てトラムに乗るなら、人気席を取りましょう。
2階は眺望もよく観光客に人気の座席。とくに前方からの眺めは最高です。
階段が急なので、降りるときは気を付けてください。
支払いは降りるときに
香港トラムの運賃の支払いは後払い制。
現金で支払う場合、お釣りはでないので気を付けて下さい。
またオクトパスカードで支払うときは、カードリーダーにかざすだけでOK。
香港トラムには車内放送はありません。従って自分で降りる停留所を判断する必要があります。
停留所は数字をよく確認しましょう。数字は2つずつ進むシステムとなっています。
さらに降りるとき、トラム路線上にも車も通りますので左右確認しながら降りてくださいね。
レトロなトラムを再現した香港の観光トラムもおすすめ
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観光向けにツアーが運行されている観光トラムもあります。
車体は通常の香港トラムとは違い、レトロ感たっぷりで1920年代の車両を再現。
2階部分もオープンになっているので開放的です。
この観光トラムは1日6便運行しており、所要時間は約1時間。
香港トラムの歴史や路線の案内を音声ガイドで聞くことができます。
時間があればぜひ乗ってみてください。
観光トラムのツアー内容 | |
料金 | 大人:95香港ドル |
子供:65香港ドル | |
(4~11歳が対象、4歳以下は無料) |
対応言語 | 英語・広東語・北京語・フランス語・スペイン語・日本語・韓国語・ロシア語 |
乗降場所 | ウエスタンマーケット |
(10:30、14:00、16:25発) | |
コーズウェイベイ | |
(11:40、15:10、17:40発) |
特典 | 2日間の通常トラム乗り放題パス付 |
まとめ
香港に来たからには香港トラムは外せません。
トラムの車体もさまざまで写真を撮るだけでも楽しくなります。
香港ではトラムを乗りこなして香港島をマスターしてみませんか?
観光トラムも旅の思い出におすすめな乗り物なので、ぜひ乗ってみましょう。