スマートフォンは日々の生活に欠かせないものですので、短期間海外にいる場合でも使えるようにしておきたいですよね。
では、もし突然ロシア出張を命ぜられたり、旅行でロシアに滞在することになった場合、どうすれば良いでしょうか。
ここでは、ロシアのSIMカード事情について解説していきます。ロシア滞在予定の方は必見ですよ。
目次
ロシアのどこでSIMカードを購入できる?

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そもそも、携帯のSIMカードはロシアで簡単に購入できるものなのでしょうか。
「SIMカードはロシアについてから、買えば良いや」と思っている方、その考えは危険です。
他の国では簡単にSIMカードが簡単に買えた場合でも、ロシアは少し事情が違う場合があります。
ロシアのSIMカード購入は、空港の携帯会社が狙い目
まず、SIMカード購入と聞いて真っ先に思いつくのは現地空港ではないでしょうか。
実際、モスクワの空港では、店舗型ではなく移動式で一人でSIMカードを販売している人がいます。現地通信会社のマークが目印ですので、到着次第確認してみましょう。
この販売者でしたら、観光客への対応も慣れていることが多いので、余計な手続きなしにあっさりと購入できます。
ただ、どれだけの期間、どのくらいの容量使う予定なのかはスムーズに進めるためあらかじめ検討をつけておいた方が良いでしょう。
ロシアの地域によっては、SIMが見当たらない空港も
空港で販売者をすぐ見つけることができるのであれば、問題は少ないのですが、ロシアは広大な土地を持つ国です。
ロシアと一口に言っても全て網羅しているわけではなく、地域によっては国際空港の機能を有していても何もない空港もあります。そんな空港では、当然SIMの販売は行なっておりません。
また、例えあったとしても、夜間に到着して既にお店がやっていないなんてことがロシアではしばしばあります。
それを考慮すると、現地でのSIMカード購入は必ずしもベストな選択とは言えません。
ロシアのSIMカード、気になる料金は?

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では、実際ロシアのSIMカードの料金プランはどのようになっているでしょうか。現地で買えたはいいけど、日本より高かったとなると元も子もないですよね。
ロシアでは、機械で足りない分のお金を入れるプリペイド式の支払いがほとんどです。
ロシアSIM通信料、実は料金は日本より安いが…
ロシアでは、数Gバイトの使用であれば月1,000円以内、場合によっては月500円程度で済む場合もあります。地域によって料金が若干異なりますので、注意しましょう。
また、気を付けなくてはいけないのが、地域によっては速度がとても遅い場所がある点です。
ロシアのSIMでは、どんな通信会社があるの?
ロシアでは、TELE2、ビーライン、MTS(ただし、ロシア語表記ではMTCとなることに注意)、メガフォンと言った事業者が有名です。空港で見かけるのは必ずいずれかの事業者でしょう。
TELE2は黒、ビーラインは黄、MTSは赤、メガフォンは緑とそれぞれ鮮やかな色で色分けされているので、区別がしやすいです。まずは、空港でいずれかの色の店や移動式の販売員を見かけたら近づいて尋ねてみてはいかがでしょうか。
ロシアでのSIMカード購入は手続きが面倒?

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「空港や街中で業者を見つけた!」でも、そこから話しかけて申し込むのって少しハードルが高いですよね。実際、日本や英語圏の国ならまだしも、ロシアの店員さんにどうやって話しかけるのは難しいです。
ロシアSIMカード購入には、ロシア語が必要な場合も
空港の移動式で販売している人であれば、観光客慣れしているのでカタコト英語でお互いの意思を交わすことができますが、街中だと英語が通じず、ロシア語オンリーということも多いです。場合によっては、いくら英語で話しかけても理解してくれようとしないことがありますので、覚悟しておきましょう。
また、海外で日本のサービス業を期待してはいけません。特にロシアでは、店員が無愛想で怒られているのかと思ったという体験談も多々あります。
ロシアのSIMカード購入時に、店員がスマホ手続きをできないことが
仮に、何とか身振り手振りで通じて無事SIMカードを購入できたとしても、そこから設定をしなくてはいけません。設定時に、店員さんに自身のスマホを渡したとしても、店員さんはロシア人なので、日本語表記だとどうすれば良いか困ってしまいますよね。
もし、自身で設定をしようとしても、今度は画面でロシア語による確認が表示されてしまいます。
ロシアSIMカード購入には、本人確認書類などが必要に
簡易式の販売であれば、あっさり販売してくれますが、街中の店舗などではパスポートなどの本人確認書類を求められる場合もあります。できれば、海外であまりパスポートなどの重要書類を出したくないですよね。
ロシアでSIMカード使用前に、事前SIMロック解除が必要?
docomo、au、SoftBankといった大手通信業社の携帯をお持ちの方は、事前にSIMロック解除をしてからロシアに行かなくてはいけません。
SIMロックを解除すると、既存データが消去されたり、現在のプランに戻せなくなる場合があるので、安易に解除するのではなく、事前に契約している事業者に確認しておきましょう。
ロシアの現地で、SIMカードを購入せずとも方法はある

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ここまで読んでいくと、ロシアでのSIMカード購入には安価というメリットの反面、店員とのやり取りやSIMロック解除のデメリットも抱えていることがわかります。それでは、ロシアで携帯を使うにはSIMカード購入以外の方法はないのでしょうか。
ロシアでSIMカード以外の方法①契約している日本の通信会社の海外パケットを使用
日本で通信キャリア大手三社と契約している方なら、海外定額データローミングを使用するのも一つの方法です。今使っている携帯電話でそのまま設定を変えるだけで使用できるので便利ですよね。
しかし、1日あたり1,000円は軽く超えてしまうことがほとんどです。二日程度で帰国するのであれば、それでも良いかもしれませんが、1週間も滞在するとなると10,000円超えなんてことになり、痛い出費ですよね。
ロシアでSIMカード以外の方法②WiFiのみ使用
実は、モスクワのようなロシア首都圏では、地下鉄など公共交通機関でまで無料wi-fiが通っており、場所によっては日本より進んでいることがあります。それゆえ、首都圏を訪問する場合は無料wi-fiだけで済ますということも一つの手段です。
しかし、これは日本にも言えることですが、無料wi-fiにはセキュリティ面で様々な危険が潜んでいますよね。
ロシアでSIMカード以外の方法③ポケットWiFiを使ってみよう
そこで、ここまでのデメリットを解消してくれるのが、ポケットWiFiなのです。ポケットWiFiとは、Y!モバイルが提供しているサービスで、 コンパクトなルーターを持ち歩くことで、どこでもwi-fiを使用することができるものです。
そして、このポケットWiFiは海外に持ち込むことができ、定額でサービスを受けることも可能なのです。月額基本料は3,980円かかりますが、日別利用額はたったの90円で済むのが大変魅力的です。
これで、海外のよくわからないwi-fiのセキュリティに不安にならなくてすみますし、高額な海外パケットを利用する必要も無くなりますね。
ロシアへの長期海外出張のため、現地でSIMカードを買おうか迷っている方は、手軽に日本からポケットWiFiを持ち込んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
・ロシアでは、SIMカードを購入することができ、通信料も日本より格安。
・しかし、地域や時間帯によっては空港で購入できない場合もある。
・また、購入場所があったとしても、ロシア語でのやり取りに不便を感じることも。
・SIMカード購入以外には、現地wi-fiで済ませる方法や、日本のキャリアの海外パケット通信を使う方法が。
・ただし、上記の方法にはそれぞれセキュリティ、料金面のデメリットがある。
・そんなデメリットを解消してくれるベストな手段が、日本からのポケットWiFiの持ち込み。